フリーターなのでフリーダムを満喫するためのぼっち旅に出ました、探さないでください。
時速60キロを上限としたのんびり下道旅がコンセプト。なんて贅沢に時間が過ぎていくんだろ。
12/31、神戸〜糸魚川。テーマはひたすら逃げたい。離れたい。
ただひたすらに、国道8号を北上する旅。
京都北部から福井若狭一帯は、野生の王国。
先日は路上で鹿がお亡くなりになっていたが、この日は猪が。

ああ、かわいそうに。
誰トクですかこれ。
しばらく見ていたところ、道の向こうにもう一頭の猪がうろついているのに気がついた。
親子か?つがいか?傷ましさが増す。
さらに。コイツ、動くぞ!
まだ絶命していないんだな。頑丈なんだ、猪は。どうしようもないよね。
先を急がせていただこう。
12/31、糸魚川〜田沢湖。テーマはたつこ姫との再会。
遅寝につき遅起き。
前日は距離を稼ぎたかったのと、この日のブランチに食べたかったものがあったんだ。
糸魚川ブラック焼きそば。
ご当地を盛り上げるためのB級グルメだ。小さな町のいくつかのお店が出している。
ご興味のある向きは、情報収集から始めてみられたし。
新潟市内で食料を買い込み、次は今夜の風呂だ。
大晦日ということもあり、営業していないとか閉店が早い可能性がある。
しかも、日本海側って新潟を過ぎると急に寂しくなる。大丈夫か、日帰り温泉見つけられるか。
Google map でヒットする温泉を探しては寄り、休業中の札を見ては探す。
越後の里 西方の湯に立ち寄った。暗いぞ?やってるのかな?
覗いてみたら、やってるっぽい。よし、行くぞ。

着いた時は暗いわ雨だわで全く気づかなかったが、このネットの拾い絵の通り、親鸞上人に縁のある仏教系施設だそうだ。
この温泉がまた、ものすごい特徴的な湯だったんだな。
例えるなら、鄙びたを通り越して潰れそうな地方のホテルのロビーの如く、昭和を感じさせる調度品のくたびれ具合とか、灯りという灯りを節約してる暗さ。
くたびれ感を増しているのは、視覚だけではない。
ロビーに入った途端、油臭というのだろうか、灯油のストーブを焚き続けて換気が不十分なニオイが建屋全体にまとっているのだ。
まあ、冬だしな。
と思ったボクが間違いに気づくのは、浴室に入ってからのことだ。
浴室内も、暗い。
3つに分かれた広い浴槽を満たしているお湯が、なんとも泥くさい色味なんだ。
いや、ボクはそういうのは楽しめる方なんだ。この時点ですでにワクワクが止まらない。
かなり熱めの湯に入り、時間をかけて首まで浸かる。
浴槽の縁りに後頭部を任せ、脚を伸ばす。
そして、息を吸い込むと、あれあれ、身体がゆっくりと浮いてくるぞ?
吐くと、ゆっくり沈む。
もしかして、かなり濃い(密度の大きい)お湯なんじゃない?
吐水口の湯(あちち!)を手に取り、口に含む。
うあっ、ペッペッ!
猛烈にしょっぱい、エグい、そして石油臭!!
うほっ、やった!ココ、正解や。
ピンと来たのは、そういや新潟から秋田って油田が開発された土地柄だよな。
その名残りかも知れない。
脱衣所に貼ってある成分表は、見たことのないものだった。
溶けてるものの総量、1kg あたり 36000mg!
なんや、濃いめの海水並みや!
なにも NaCl や NaHCO3 だけじゃない。ヨウ素成分もかなり多かったし、微油臭という文言まで。
なるほど、この湯の臭気が建屋全体に広がっているワケだ。おもしろいなぁ。
ボク同様にこういうのを楽しめる向きは、機会があればどうぞい寄ってみてつかぁさい。留意、車の中までニオイを持って帰ることになる。
あとはひたすら、由利本荘を目指し、それから内陸部に。
途中の交差点。酒田市の国道7号だ。
おお、こんな田舎に立派なディーラー!
しかもなんてマイノリティ。KTM にハスクバーナ。
バイク乗りとして、ちょっと嬉しくなる。
午前0時を回った。ゆく年くる年をわき目にしながら、西から田沢湖に入った。
すぐいるよね、お目当てのたつこ姫。田沢湖に沈む伝説の女性だ。
たつこ像近くの湖畔に車を停め、新しいiPhoneで撮影してみる。

今どきのスマホカメラ、すごいなぁ。真夜中ノーライティングでこれだけ撮れる。
そして、向こう側に見えるは、目的地のたざわ湖スキー場だ。東北大に通ってた兄が「最高のスキー場」と信じて疑わないここを、ようやく滑られる日が来たんだ。
ワクワクと同時に、大げさな兄を再確認することになるのかな?とも、予測しているが、まあ、日が出てからだな。
田沢湖を北回りで対岸へ。

途中、ござのいし神社の松明が厳かに。
ああ、初詣。みちのくの内陸部、秘境と言っても良さそうな空気がいっそう際立った気がした。
1/1、午前1時。
たざわ湖スキー場に到着。
ああ、明日も遅起きになるだろう。
Posted at 2024/01/03 00:32:37 | |
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