EPS修理と小細工
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
初級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
EPSランプが点灯したので、とりあえず定番のユニット故障と判断し某オクにて動作品を購入。少し細工してから取り付けました。
症状としては、
・コールドスタートから30分程度走行
→突然点灯、再始動すると消えるが、ステアを少し動かしただけで即点灯
→長時間エンジンを止めるとしばらく消灯するが、コールドスタート時より短時間で再点灯
途中から悪化し、コールドでも即点灯するように…
2
写真が前後しますが、
これがEPSユニットです。
こちらは元々取り付けられていた方です。
3
こちらが今回購入した方です。
少しだけ焼けが少ないです。
6万キロ車体より取り外しとのこと。
4
しばらく走行するとEPSユニットが熱々になっていたので、EPSとついでに、熱が貫通しがちな純正遮熱板にも少し細工することにしました。
おまけ程度にマスターシリンダーやABSユニットの保護も狙いました。
5
遮熱板は赤マルの4箇所ですがスペースが狭めなのでラチェットメガネがあると便利です。
全て10mmです。
手前3箇所のボルトは外しますが、奥だけ上からの引っ掛けなので少し緩めたら上に引き抜けます。
次にEPSを取り外します。
本体左右の4箇所ボルトに留めされています。
ここも10mmです。ロングソケットで外すと楽です。
6
ボルトを外したらカプラーを3つ外します。
電源、信号関係、ラックモーターからの配線となっています。スペース狭めなので慎重に外します。
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まず遮熱版の対策です。
遮熱シートを貼り付けるのでパーツクリーナーで脱脂しました。
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Amazonで購入したサーモシートを貼り付けます。
切って貼り付けるだけなのですが、切断すると間に挟まっているガラス繊維?が舞うので要注意です。
吸っても付着しても大変です。
9
少し飛びましたが、貼り付けできました。
EPSユニットも上側と側面3面に貼り付けました。
取り付け部分に合わせてシートをカットしてあります。
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あとは逆の手順で取り付け、いよいよEPSの動作チェックと遮熱板の効果を確認です。
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EPSユニットの方はこんな感じになっています。
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小細工の方は割とキレイにできました。
いよいよ、EPS動作チェックです。
エンジン始動時…ランプ消灯!
走行開始直後…ランプ点灯!!!
原因はユニットではないのか!?とプチパニックです。
ちなみにユニット交換後中立点設定しなくても動作しました。(中古だから?)
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とりあえずOBDの4と9を短絡させてSCSショートを実行。
するとEPSランプが点滅しました。
パターンは、
早い点滅5回→遅い点滅3回→早い点滅2回
以前ディーラーで診断機が出したエラーが、
コード05 モーターハーネスオープン診断
コード32 メイン電流センサ オフセット診断
これと数字が一致するのでおそらく再発と判断。
しばらく悩みます。
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とりあえず他の原因を潰していくため、まずユニットまでの電流をテスターで測ります。
エンジン始動させると14.0Vで安定、どうやらユニット電源は正常。
次にラックモーターからの配線、こちらはステアを動かすと電流が発生します。が、なんとなく数値が低すぎるような気が…
そこでラックモーター側のカプラーを抜き差ししてみると、なんとランプ消灯。
以降再発しなかったため接点復活スプレーを塗布しておきました。
ちなみに今まで付いていたユニットに戻しても再点灯しませんでした。
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しばらく走行してみても再発せず
さすがに完治ではないと思うので、ディーラー診断機でエラー消去後経過観察します。
ちなみに小細工効果ですが、
EPSはちょいアツからヌルい程度まで温度が下がり、
遮熱板もかなり熱かったのが素手で触れるくらいになりました。
ABSユニット周辺もかなり冷え、遮熱効果はバッチリでした。
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しかし翌日、再びランプが2つも点灯。
診断結果は以下の通り。
EPS関係
・コード3 LOW FET ON故障診断
・コード5 モータハーネスオープン診断
・コード32 メイン電流センサオフセット診断
エンジン関係
・コードP1411 エアポンプモータ電圧低い
とりあえずバッテリー取り外しのリセット+メーカー不明のアーシングを取り外したところ、エンジンチェックランプもEPSも消え、しばらくは正常でした。
しかし、テスト走行1時間後くらいのところでハンドルを目一杯切ったところでEPS再点灯、重ステ化
カプラー抜き差ししても効果なし、ユニット新旧入れ替えても変化無し…
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バッテリーリセット直後の正常なタイミングで新旧ユニットがどちらも動作するのを確認していため、古い方に遮熱対策したカバーを移植し再装着しました。
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左が旧、右が新です。
備忘録です。
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ここまでの症状から、
・ユニットは正常である可能性大
・ハーネスが不良、もしくは漏電している
と分析しました。
とりあえずバッテリー周辺の点検をすると赤マルの端子が緩んで外れかかっているのを発見、固定するとEPSが正常に戻りました。
そこで一度、この端子を外してエンジン始動するとEPSランプが点灯。どうやらこれが原因か…?
ここを固定して以来、何度エンジンを始動しても症状は再発しませんでした。
配線図を見たところ、ラック⇄ユニット⇄ヒューズ(70A)⇄バッテリーとなっているので、バッ直配線の接触不良だった可能性がありそうです。
経過観察は続けますが、快方に向かいつつあります。(2023.11月現在、再発なし)
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