
S660のシート選びをする際の経緯をブログに残したいと思います。
交換する経緯ですが、街乗り8割、サーキット2割くらいの使用率で、たまにしかサーキットでは使ってはいないものの、サーキット走行時の体の動きをもう少し抑えたいという思いから交換を考えました。
また、良くも悪くもフルバケの使用感がどういったものか経験してみたかったという興味本意もあり、導入を決めました。
シートを交換するにあたって、悩んだポイントが3点ほどあります。
・フルバケかセミバケか
・メーカー
・モデル
・フルバケかセミバケか
まずフルバケかセミバケの選択肢があり悩みましたが、ここは車内が狭くほとんどリクライニング出来ないのでフルバケにしました。
ただ、フルバケはサイドサポートが高いモデルも多いので、そういったシートはホールド性は良いですが、確実に乗り降りがしにくくなります。
用途に応じて選択するのがいいと思います。
・メーカー
次にメーカーですが、装着した状態で車検に適合することが絶対条件にあったので、調べたところ該当するのがRECARO、BRIDE、ESQUELETOの3メーカーでした。
シートとシートレールが同一メーカーであれば、保安基準に適合することを証明する書類が発行出来るようです。
各メーカーの特徴を個人的にまとめると、
RECARO
圧倒的な知名度。
ただ、S660に対応するシートは少ないのが残念。
BRIDE
LOW MAXシステム搭載で、狭い車内でもコンパクトに収まる。
シートに関する小物が充実しているので、色々カスタマイズ出来る。
ESQUELETO
ほぼS660専用設計で、干渉なく取り付けられ、セミオーダーなので表皮の材質などがカスタマイズ出来る。
また、表皮が破れてもメーカーで張り替えのメニューが選べる。
試座出来る店舗が少ない。
各メーカー特徴や良さがありますが、自分に合っていたのはBRIDEだと思ったので、BRIDEのフルバケにしました。

BRIDEのシートはLOW MAXシステムという独自の技術で、シート座面が床面に限りなく近く低く出来るという点と、ステアリングのセンターにシート位置が取り付けられるというメリットがあります。
S660の純正シートの場合、良く見るとシート自体が左右非対称の作りになっていて、センターに合うようになっているんですが、社外のシートの場合は車種専用設計にはなっていないので、シートとステアリングの中心が若干オフセットしてしまうそうです。
そこをBRIDEはシートレールでオフセットゼロに近付けるので、違和感がなく運転が出来ます。
・モデル
S660は2シーターの軽自動車ということもあり、車内がとても狭いため、車内に収まるシートが限られます。
今回選んだモデルはBRIDE VIOSⅢです。

理由としては、見た目が好みだったことと、メーカーの公開する寸法の図を見た時にA.I.R.と寸法が同じだったので、載るのではと思い、このシートにしました。
ちなみにXERO VSは座ってみて窮屈に感じたので諦めました。
シートのレビューはパーツレビューでしているので、良ければそちらも見てみて下さい。
いざ購入したいシートが決まりましたが、VIOSⅢは生産終了モデルのため、シートは中古しかありません。
また、座ってみて微妙という可能性もあるので、近場で売りに出ているシートを探し、試座してから購入したいと考えました。

そして、座ってみた感じも問題なかったので、そのまま購入して持ち帰りました。
意外にも車に乗せて帰ることが出来ました。
購入を検討してから、実際に購入して取り付けるまでに約半年かかりました。
フルバケにする必要があるのかという葛藤と、どのシートにしようかと非常に悩みました。
そして、いよいよ取り付けて走行すると、街乗りでの運転がとても快適で驚きました。
サーキットは勿論、山道などでも体(特に腰や肩)がホールドされて運転しやすいです。
乗り降りが大変なのは覚悟していたことだったのでしょうがないですが、一度乗り込んでしまえば快適です。

シート選びで重要なのは体にフィットするかと、乗っていて疲れないかですね。
取り付けるポジションがベストポジションに調整出来たので、長距離でのドライブも疲れず快適です。
また、思惑どおり車内への干渉はほぼ無く(ドアと薄く触れる程度の干渉)、問題なく取り付け出来ました。

フルバケを購入する前は、もしかしたら付けたことを後悔してしまうのではと、少し不安もありましたが、いざ取り付けるともっと早く付けても良かったなと思えるものでした。
ただ、乗り降りなど不便になる点もあるので、人によってはそれが苦痛に感じるかもしれませんので、シート選びは用途に合わせて慎重に。
もし参考になれば幸いです。
Posted at 2025/05/21 17:06:20 | |
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