こういった車専門SNSをされる方は何かしら「車好き」な方が殆どでしょう。お車好きの中にも色々方向性があり、小さなお車を好む方も居れば大きさこそ正義だと主張する方、走りに重きを置いた車が好きであったり高級感や快適性に振った車両を好まれる方、或いは流行り車を好きでいる方とその趣味趣向は多岐に渡るでしょう。私自身、どのようなお車が好きであってもそれは個人のお好みの話しですからそれはそれで尊重はしますが、世の中には仕事車でないにも関わらず車は道具と割り切ってお使いになられる方が大半を占めているのもまた現実。
いえ、それはそれでいいんです。道具と割り切るも大切に扱うといった行動が伴っていれば。車に関心が無い方の中には、ろくに維持管理もせず使い捨てと言わんばかりに乱雑に取り扱う方もやはり一定数居るようで、他人様のお車ですからどうでもいい話しですが、自称車愛好家からすればお車を乱雑に扱う方であってもご自身の興味関心の高い物事は必ず大事にしている筈ですから、その熱量までとは言いませんがその出来る気持ちを他にも気にかけて頂きたいと思う次第です。
今に始まった話しではありません、実は10年以上前に既にその傾向は既に顔を出していたのですがそれは、
庶民価格での多気筒車絶滅問題
そもそも車に興味関心のない方については多気筒か少気筒かなんておそらくどうでもいいお話しで、思い描いた通りに走ってさえくれれば例え単気筒であろうが二気筒であろうが正味構わないといった感覚な方、実際多いと思います。ただ、現実問題として単気筒の車今は市販車にはありませんしおそらく今後も発売されないでしょう。今、新車登録車両の約半数を占める軽自動車の主力エンジンはご存知、
三気筒
です。一部で二気筒再来なるか?なんてお話しも御座いますし、アシストハイブリッド等色々な仕掛けのある車も御座いますが、今の主力は三気筒です。かつては四気筒モデルも存在しましたがご承知の通り絶滅済み。
普通車であっても、かつては大衆車は四気筒、高級車は六気筒・八気筒、なんなら十気筒十二気筒なるお車もありはしましたが、近年のコンパクトカーの代表であるアクアやヤリス、カローラの一部グレードまでもが
三気筒
高級車の象徴であるクラウン、と言いたいところですが間もなく発売されるセダンは兎も角現在オーナーカーとしてはその位置にあるカムリであっても
四気筒
ハイブランド化したレクサスLSでさえターボ二機掛けといった魅力はあるものの
六気筒
です。
それがいけないのではなく、スペック上で見るとかつての多気筒車と遜色のないレベル、寧ろ現在の少気筒車の方がかつての多気筒モデルよりもハイスペックに転じるエンジンも多数ございます。つまり、それ程技術レベルが向上した証でしょうし、開発側もかつての多気筒と同じレベルに出来るのであれば、より部品点数が少なく軽量に仕立てられかつコスト減に直結(ここ重要)する少気筒エンジンの採用は今後ますますマストな選択になっていくだろうと思われます。最も、少気筒どころか内燃機関自体が近い未来に淘汰される可能性も否定は出来ませんが、言うて私は内燃機関全廃にはならないと思っています。それは電気仕掛けと組合されたりすることは必須で100%エンジン車の生き残りがかなり厳しいとは思いますがそれであるからこそ100%エンジン車でしか堪能することが出来ない領域を楽しむ事が"今ならまだ"出来る訳ですからお好きな方は今の内にどうぞと言った感じでございます。
中古車となれば、まだまだ安価に多気筒車を選択できる余地が残されていますが流石に新車となるとかつての価格帯で多気筒を楽しもうと思われるとかなり難しくなりつつあります。例えばですが、多気筒モデルの普及版であろう六気筒エンジン搭載の新車に乗りたい!と思えば今最安な国産車が
セダン:日産スカイライン GT(4,569,400円)※2,997cc
ミニバン:日産エルグランド 350Highway STAR (4,827,900円)※3,498cc
SUV:マツダCX-60 XD(3,239,600円)※3,283cc
これらとなるようです。他にもあるよ!といった情報あれば是非コメント下さい、(^^;。
この三車を単純に価格だけで見ると、ディーゼルといった違いはございますがCX-60のお手頃感が凄く際立つと感じるのは私だけでしょうか?ただ、この車種についてはグレードにより特に内装の設えに雲泥の差があり勿論その分価格に跳ね返ってはきますがそれでも上位モデルには上位モデルなりの魅力発信が強烈にされていることがマツダさん商売上手だなと思う訳です、(^^;。
かつては2,000ccクラスでの六気筒モデルが多数(同型エンジン搭載モデル)存在していましたし、何なら小排気量六気筒なる一過性ではありましたが開発競争が一部でなされていた過去をご存知の方も居るでしょう。中には、経済性に優れたレギュラーガソリン仕様も多数用意があり、
・車両価格は安い
・燃料費も安い
・多気筒でしか得られない感覚
をより多くの方が味わう事が出来る環境が潤沢にご用意されていました。
で、多気筒になると何がそんなにいいんだ?とお思いの方も居るとは思います。勿論色々ありはするのですがより多くの方がお気づきになり易いポイント、そう!
音
これだけは少気筒<多気筒に軍配が上がるでしょう。そう、少気筒では出せない領域の音。
ただ、少気筒でも勿論世に認知される"いい音"とされる車両は存在する訳で、何が何でも多気筒絶対主義という話しではございません。要は、
そのお車の性格に見合ったものであるか
という事が重要であって、超高級車で可変バルタイ独特な「ンバァァァァァッ」と爆音を響かせながら走り去るのも何か違いますし(意表を突くという視点では面白いでしょうが)軽自動車でV8サウンドを轟かせるのもまた何かが違います。
今しかご存知無い、高級車であっても4気筒サウンドが当たり前、それこそ多気筒サウンドを放つ車はスーパーカーレベルでしかなく何なら音なんてしない方が格好いい!と言った世代には全く響かないお話しでしょうし、某自動車メーカートップの名言の一つにありましたが、車と言うのはガソリン臭くて燃費が悪くて音がいっぱいでて、そんな野性味溢れた車が好きですね。こういったお考えにそもそも理解が追い付かない方も居るとは思います。
ただ、私を含め過去を知る方達の中には多気筒ならではの魅力を実際に感じている方も大勢居るでしょうから、時代の波に乗るということは受け入れる事も時に大切である反面、今しか体感できないであろう(それを言ってしまえば内燃機関全般に精通することなのかも知れませんが)「遺産」にどっぷり浸かってみるのもまたいいのではないのかな?とは思いますが皆さんは如何お考えでしょうか?
改めて調査して気付いてしまったのですが、今日本の新車で
ガソリンエンジンの直6搭載モデルはおそらく「ゼロ」
まじか・・・。
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Posted at
2023/06/06 21:05:30