多くのお車好きな方にとってご自身の愛車を自ら手洗い洗車するというのは言わば"至福の時間"とでも言いましょうか。それこそ拘りが強ければ強い程隅から隅まで磨き込んでみたり、綿棒や歯ブラシ等にみる小道具を巧みに使いこなしてみたり、洗車溶剤とでも言いましょうかシャンプーやワックス等と言ったケミカル品をお好みで吟味してみたり、それこそ一台の洗車に丸一日費やしてもそれが楽しみであったり達成感であったり、洗車後の一服が最高に旨い!といった方も多くいらっしゃるでしょう。一方で、自動洗車機にぶち込み何なら拭き上げもせず満足げに走り去るような方も居たり、更には洗車なんてしなくていい!と言わんばかりに雨が降れば洗車が出来たと喜ぶ勘違いさんも居ることでしょう。
これが時間貸し等に代表されるレンタカーやシェアリングサービス等と言ったご自身のお車でない場合は貸し出し時点で洗車済みであったり(カーシェアについてはそうでない場合もありますが)洗車の事を態々気にするようなことも無いでしょうし、職場の社用車等であってもやはり洗車という概念すらない(会社規模によっては管理される方も居るでしょうが)場合の方が多いでしょう。
過去記事、業者コーティングの時にも少しお話ししましたが私自身もかつては洗車マニアとまでは言いませんが自らの手で休日の雨の日以外とあらば手洗い洗車ばかりしていたような思い出もあります。その当時、まだ若年でしたから大体同じような境遇の仲間内でそれこそ大体同じような方法でご自身で手洗い洗車する方が大半でしたから特に何を疑問に思う事も無かったのですが、同年代の方でも極一部、業者に手洗い洗車を依頼する方も居ました。その当時、何故自分で洗車しないのだろう?ですとか業者洗車の内情を知らない(利用しようとしたことすらないから当然と言えば当然)から羽振りがいいな、と勝手に思っていたものです。
これは車好きあるあるなのかも知れませんが、自動洗車機はかなりタブーだとされ特に私の周囲に関して言えば毛嫌いと言うか敬遠していた方が多い印象がありました。たまにテレビで最新式自動洗車機事情の紹介をされる番組がありますが、どれもこれもが
かつては自動洗車機=傷が付くといったイメージでしたが、最新型自動洗車機は手洗いするより傷が付きません!!
等といった謳い文句を並び立てるものばかり。私から言わせると、
そんな訳ないやろ
とまだまだその性能を信じ難い所を思ったりします。それは最新型自動洗車機を新設して第一号洗車車両!と言うのであればまだ分からなくも有りません。それであっても洗車ブラシ特有の洗車傷は構造上避けられないでしょうし、多くは
汚れた車を何度も何度も洗車した、車の汚れを落としその汚れ達を含んだ洗車ブラシで洗車されるのですから細かな砂などの嚙み込みがが常に100%綺麗な状態でスタンバイされる筈がない
と私は考えています。それを言ってしまうと例え手洗いであっても常に新品のスポンジを使うか?と言えば決してそうではない事の方が多いでしょうが言うて頻度、つまり異物の蓄積量が違う訳ですよ。最も、そういった懸念材料を抱きがちな方に向けて?なのかどうかは分かりませんが、風水圧だけで洗車、つまり物理的な摩擦を生じさせない「ノンブラシ洗車機」なる機械も一部で導入されていますが、お使いになられた方であればお分かりになりましょうが、洗車機だけで完璧に綺麗に出来るか?と言われれば…言い方はあれですが思ったより汚れが落ちてない事の方が多いと思われた方、少なくはないのではないでしょうか。
更に細かすぎる事を言い出せば、そもそも洗車をする行為そのものが傷がつく事から避けられないといった事も言えてしまいます。私は絶対に手洗い洗車で傷を付けない自信がある!なんて豪語する方も居るかも知れませんが、摩擦を伴う以上傷が付かないといった事自体が物理的に不可能。結局、気づかないレベルであっても確実に傷は付きますので何処まで許容するか?のお話しになりますが、洗車をする方法によってはその程度に差があるよ、といった話しでしょう。
かつて、全国的に水不足が深刻化した際にウエットシート状のケミカル品でボディをそのまま拭き上げるだけで綺麗になるよ、的な商品が今もありますが…
あれほどとんでもない商品は他に無い
と思ったものでした。要はサンドペーパーを塗装面に直あてしているのと同じ意味合いですから綺麗にしていると思っているだけで実は塗装面を傷だらけにしているのと同義な言うなれば「無知程罪な事はない」ことでしょうが、こういった商品であっても例えば、水洗い拭き上げ後に手軽なWAX効果を期待して利用するといったお使い方をするのであれば余り傷に対して過剰反応する必要もないと思います。最も、製造販売元からすると節水効果を期待できる商品に対して洗車後に使うのは本末転倒といった見方になるのでしょうが、効果に対する結果を追求していけば必ずしも使用方法はワンパターンではないとも思えてしまいます。
実は、今回は洗車方法の蘊蓄を書きたいのが本題ではありません。先に結論を申してしまうと、
人間、環境が変化することで考え方はそれに応じて変わっていくものである
という話しがしたいのです。近年良く耳にします「多様性を認める」といった考え方。これを正しく解釈理解出来ている方がどれ程居るのか甚だ疑問ですが、やはりというか案の定と言うか、理解能力に乏しい方であればる程
俺、私を認めろ!!
と言わんばかりに主張するケースも散見されます。いやですね、その主張が客観性や合理的等の観点から見て全うな主張であればまだ救いな訳ですが、聞けば聞くほど、知れば知る程に
当人の我儘な場合が多い
と思わずには居られませんがこれって私の周りだけですか?爆。
何故前段のお話しをしたかと言うと、私の若年時の概念と現在との差を分かりやすく伝えればなと思ったから。ざっくりまとめると若い頃は自身で手洗い洗車専門、業者依頼するという発想すらなかった、と書きました。あれからウン十年、今の私の洗車事情はと言えば、
業者さまに手洗い洗車を依頼
昔では考えもしなかった事が今では当たり前になっているという現実なんですね。個人の事情や環境変化等、複合的な要因で今は今の最適解としてお金は掛かるけどそうである方が合理的である、といった心境発想に変化が伴いました。いや、利用に際し最初は躊躇しましたよ、何せ入庫する車達を見れば明らかに新しそうな高級外車や最新型大型SUV、現行スポーツモデルといったいかにも高価な車両ばかりじゃありませんか。そこに私がくたびれた経年大衆車を持ち込む訳ですから傍から見れば場違いもいいところ、(;^_^A
ただ、世間様がどう思おうと私は自分の車を自分が考えるかたちで大事に維持するといった考えが基本スタンスですので、入庫拒否でもされれば入庫先行脚が始まりはするのですが、快く受けて下さりそれからと言うものずっと利用しています。ただ、
未だに経年大衆車が入庫している姿を見た試しがない、爆。
お店側からすれば料金落としてくれれば気にはしないでしょうし、何でしょう、態々大衆車を手洗い洗車に持ち込む人口自体がそもそも少数派のような気も致します。多くの方からすればワンコインで洗車機通せばいいじゃん、ですとか挙句の果てには洗わなくてよくない?なんて私からすればとんでもない考えを平気で言ってくる方も居ます。それこそあなた方のお車は私の車ではありませんから洗車しようがしまいが何ら関係のない話しでもありますが、それはそれで各々の方が大事にされている感覚であったり或いは関心が無いからこそ無頓着であったりする、言わば
現時点での各々の方がお考えになる自分にとっての最適解
な訳ですから採用する・しないはまた別のお話しとして一律否定ではなく耳を傾けることも時として大切ではないのかな?と思います。ただ、耳を傾けすぎると自分の意志が無い!となってしまいかねませんので、我儘や自己中心ではなくきちんと自分を持つということは大事な事でもあると思いますが如何お考えでしょうか。
ひょっとするとですよ?数年後には汚れたままボディーを拭き上げるケミカル使ってこれ最高だよ!!なんて心境変化が・・・
多分これは来ない気がします、爆。
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2023/06/19 21:50:20