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2023年06月21日

#31 慣らし運転は死語?初回点検でオイル交換は無駄??現在過去認識の違い

#31 慣らし運転は死語?初回点検でオイル交換は無駄??現在過去認識の違い 車好きにユーザーさんの中には維持管理といった視点で特に大切に扱うといった事で拘りをみせる方も多くいらっしゃると思います。私の考えでいけば、それが仮に新車であろうが中古車であろうがその熱量に差があることはありませんが、やはりと言うか何というか、新車には新車なりの、中古車には中古車なりの扱う内容に応じて差があることはまた必然でもあります。例えばの話し、数万キロ走行の中古車をお手にして機械的な意味での「慣らし運転」が必要か?と言われればそれこそ納車と同時にエンジンフルオーバーホール済み!等でもなければその行動に懐疑的な点もありますし、新車だから傷みはありませんが経年車であればある程傷みが伴っている場合も多いのがこれもまた自然な話しであり最早必然。
私は古い人間ですから(古い人間だからという話しでもありませんが)、新車については

慣らし運転は重要
初回オイル交換は必須


といった考えを持っています。
それこそ今の世の中の流れと言いますか、私から言わせるといい訳染みたユーザーの認識の相違であったり理屈ですが

慣らし運転は不要
オイル交換は説明書記載の通りで十分

といった事で問題ないといった方向にシフトし気味なような空気感もあります。

これも立場が変われば意見も変わるもので、慣らし運転に限った話しではありませんが、例えば初回無料点検や新車後6か月無料点検ってあるじゃないですか?あれって販社は必ず入庫して下さいと言わんばかりに案内されますがそれって必ずしもユーザーメリットだけではない訳ですよ。ユーザーにしてみてば「無料」と名の付くものですからそれこそディーラーでお茶でも飲みに行くか、みたいな感覚もありましょうが、販社からすればお客さまからお金は頂くなくとも(厳密には車両価格の中に転嫁されている)メーカー側にきっちり点検代として請求してますから言わば「お金になる」一面もありますので取りっぱぐれは「損」に直結ですし、何でしたら初回点検時オイル交換を…なんてご依頼を受けるケースだったりもある話しですので僅かではありましょうが販社から見ればビジネスチャンスでもある訳です。こういう話は無粋な側面もありましょうが、

整備の中で利益率の高い商品の中の一つがエンジンオイル交換

です。単純にエンジンオイルの原価なんてたかが知れているといった理由が利益率の高さに直結する話しですが、それを言ってしまうと市販の水やジュース等の中身なんて原価数円レベルの商品ばかりですから製造元からすると売れる度に笑いが止まらないビジネス。最も、より多くの利益を出せる商品があってこそビジネスモデルとしては成功と言えますし、だから市販の水やジュースはこれから飲まないぞ!とは多くの人はなりません。世の中すべての商品が水やジュース、或いはエンジンオイルといった高い利益率の確保が簡単に出来るといったもので溢れてしまうとそれこそ昨今の物価上昇でさえ拒否反応を示す方が多くいらっしゃいますからそれでは市場は成り立たちません。商売の中には儲けの部分で美味しいものもあればそうでない事もあるといったことが合わさってその業態に応じて活動していくといった事ですから、私は余り原価に関して言えばユーザーの立場からすると強くは意識しないのですが皆様は如何でしょうか。

話しの本題、慣らし運転の是非であったりエンジンオイル交換の頻度のお話し。結論を先にしてしまうと読み手の都合のいいところばかり切り取り勝手に自己完結される事もありますが、その自己完結が話し手の真意と合致していればいいのですが相違若しくは曲解している場合が殆ど。伝え方の難しさの一方で理解力の乏しさにまた一苦労でございます。

慣らし運転をしないことで故障に直結することもなければオイル交換を説明書より早いサイクルで交換しないことで不具合が起こることはない

これが結論です。
ここで事実と相違若しくは曲解する多くの方々はご自分の都合のいいように解釈します、例えば、

では新車でいきなり過負荷を掛けようが好きに使うよ、オイル交換も説明書通りにするからオッケーでしょ(この場合大体が交換を失念するパターン…)

慣らし運転を履行する・しないでお車の寿命が倍半分差が出る事は先ずありません。それに多くの方がお車の寿命を全うする前に現金化(要は買い替え)に走ります。つまり、不具合が出る前に次のお車へバトンタッチをすることも多分にあり、何なら不具合が出た所でお買い替え動機になるケースだってあり得ます。それに、

慣らし運転不履行が原因で故障したという話は後にも先にも聞いたことがない

ですので、そういう見方をすれば何の為の慣らしなの?と疑問を抱く方も多いでしょう。仮に、慣らし運転をせず故障したのであれば普通に使っていれば保証期間内なら無償修理対象案件でしょうし、ユーザーに対して不都合な事実は見当たりません。そこまで言うなら何故慣らし運転をする?等という矛盾ですとか疑問を持つ方も多く居ると思います。機械の製造や組み立てを経験されたことのある方や知識を持つ方であれば最早釈迦に説法ですが、

だからと言った慣らしをしない理由にはならない

私はこの考え方に共感しています。だから皆さんも慣らし運転をしましょうね、と強制する気はありませんし、何でしたら私の話しなど従うつもりも無いでしょう。そんな話しではなく、

当たりや馴染みということについては紛れもなく存在する「事実」。

過去に比べ金属加工精度としては随分と向上しましたし、昔のように新車から暫くはエンジンから金属粉が出るなんて言う事はほぼ無くなったでしょう。ほぼ、と言うのはすべてではないことも同義ですが、製品上気にすることは無いレベルであるとも言えます。大事にすると抽象的に言ってもお人によって大事にする基準が異なりますので一概には言えませんが、特に長年お車と共にするようなお使い方をされるのであれば、

維持管理という部分で気を遣うことに越したことは無い

私はそう考えますし、機械の当たりや馴染みもそうですがそれと同時に

ドライバーと車との馴染みも大切、と言うよりこれが実は最も重要かも知れない

とも思います。
初めてお車を手にされる方もそうですが、お乗り替えや増車等で今まで運転したことのないお車に乗られる方が殆どです。少数ではありますが同じモデルから同じモデルにお買い替えされる方も中には居るでしょうが、仮にそうであっても感覚的に以前の車と異なる、なんて話もあったりします。大量生産の一台に過ぎませんので同じ車から同じ車にお乗り替えした所で本来であれば変化がある筈がないのですが、モデル自体のアップデートですとか公にしない事もありますがこっそりと品番変更が掛かる部品もあります。そういった積み重ねで言葉には表せないかも分かりませんが何かが違う、と感じる事もあるでしょう。そういった事でお車とドライバーとの感覚を馴染ませるといった行動が、結果的にお車の操作を感覚的に適切に養われたり、結果今後の安全運転に寄与するなんて言う事にも繋がっていく大事な期間だと私は思います。そういった観点でいくと、機械の馴染みは兎も角として中古車であっても

お人と車との慣らしは必要

とも思いますが如何なものでしょうか。

機械的な話しをすると、そもそも慣らし運転なんて言うとエンジンにフォーカスされがちですが、機械という機械、それこそミッションであったりデフであったりブレーキであったりタイヤであったりと、言い出せばキリがない程慣らしをするという事はそれぞれに要求される慣らしの内容は変わります。そんな細かい事まで気を回せるか!と言われる方が殆どでしょうし、何なら慣らしが終わったから常に全開!なんて言う方も居るかも知れません。この事例が正しいのかどうかは分かりませんが、巷を走り抜ける原付バイク

なんて大きな道路であればある程全開走行する姿をよく見かけます。その結果、直ぐに痛んでボロボロになった個体をユーザーが捨てた後、業者が中古車としてリフレッシュさせる(消耗品交換程度)もその中古をお求めになった方が直ぐ壊れた、なんて言うお話は本当によく耳にします。最も、皆が皆全開で走るのが原付ではありませんし、中には平和の極致と言わんばかりにのんびり走るマダムが乗られた「これ何十年前の原付?」といった光景も目にすることがあります。
エンジンの限界性能が低い程全開にするとエンジンに掛かる負担は顕著ですし、逆に限られた大きさでエンジンの性能が高い程機械に無理をさせている事にもなりますので痛みが発生しやすい要因にもなりましょう。その理屈を当てはめると大きなエンジンで余力を残した状態で稼働し続けることが機械的に負担も少ないがイコールにもなりますが、理屈の上ではそれが正しい解釈にもなろうかと思います。レースの世界では性能に特化させる事が最重要課題であり、その代償として寿命を削るといった事が当たり前に行われています。そう、レースの間だけ持てばそれでいい話しですから結果極限まで追い詰めるようなチューニングになりがち。当然そこには勝負論であったりもしますが、その技術が市販車にもフィードバックされることもありましょうからそういう見方をすればレースに何の興味関心を抱かない方であっても今お乗りのお車にその技術が生かされている場面があるかも知れません。

オイルの交換サイクルであってもそうじゃありませんか?販社やガソリンスタンドの多くは半年又は5,000キロ走行毎に交換推奨、とよく言われましたし今も同じ基準で提案活動をされる事もあるでしょう。その一方で、取扱説明書には本当にそれでいいの?と目を疑うようなスパンが記されていることすらあります。某独製車は20,000キロ毎なんて書いてあったり…。当然に使用環境(シビアコンディションに該当する場合であったり)によって目安に差はございますが、理屈の上からなお話しであれば説明書通りの交換サイクルで交換し続けていれば少なくともメーカー保証期間中についてはその動作を保証されている訳ですから仮に不具合が起こったとしてもそれこそ保証修理案件。ただ、販社の提案や取説の記載があったとしても、

それ以前に交換すること自体に機械的には何の問題もない

のもまた事実。極論過ぎますが毎日オイル交換してもそれが原因で機械的な不具合が起こる理由にはなりません(作業ミスの可能性は機会が増える程高くなりますが)し、サーキットを走る方は走行前(何でしたら走行前後)には必ず交換する事を徹底されている方もいらっしゃいます。所定の交換サイクルを超えなければ費用的な事を除いてはオイル交換し過ぎたとてそれ自体に悪影響はありません。たた、近年機械精度とオイル自体の品櫃向上とでオイル交換サイクルが長めに設定できるようになったといった主張もありますが、オイル交換サイクルの長期化は環境負荷への配慮の側面が強いのかな?なんて思います。定期的に整備工場で点検整備されている方であればある程度は整備士さんからアドバイスを頂けたりしますが、問題は車検から車検まで故障しない限り整備工場へ入庫すること無く距離を伸ばすような扱い方の方。交換サイクルが長い、という事は人間の意識レベルの低下(要はオイル交換することを忘れる)にも繋がりますし、それこそエンジンオイル交換に限った話しではありませんが、交換サイクルの長期化やメンテナンスフリー化はユーザーメリットがある反面、壊れないからと雑に扱いがちになるのは結果的にデメリットになるのかなと思います。
何でもそうですが、使用限度いっぱいまで使い切った方が何となくお得感を得られたりしますが、油脂類について言えば使用限度と言うものが数値化されているだけで目に見えるだけではとても判断出来ない事だって多くあります。例えば、オイル交換直後に数分エンジン回しただけでオイル自体が既に相当黒ずんているなんてケースもありますし、その逆に車検からそれこそ数百キロ走行後の次の車検時点検であっても新油の黄金色を保ったままの状態であったりもケースとしてはあります。だからこそ、数値の判断基準も重要とされるのかも知れませんが言うて普通のお車であればオイル交換数千円程度ですよ。車の年間維持費から見れば微々たるもの。交換サイクルの長期化をお気にされるのであればさっさと交換した方が精神衛生上もいいじゃないですか(;^_^A。

だからと言って押しつけがましい事は言いたくありませんが、お車好きが集まるSNSにそのような方は殆ど居ないとは思いますが、いつオイル交換したのかが分からないといった事であれば、次のお休みの機会にでも愛車を労わる意味でもオイル交換の履歴チェックをされてみてはいかがでしょか?
ブログ一覧 | クルマ
Posted at 2023/06/21 20:20:04

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