クラッチペダル 異音
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
初級 |
作業時間 |
12時間以上 |
1
「クラッチペダルを踏むと異音がする」とGRBに限らずスバルMT車では多く聞くが、私の車でも発生した。
ネットを散見するとペダルとクラッチマスターの連結部から発生、スレーブシリンダーのロッドとレリーズフォークの伝達部から発生、クラッチペダルの台座にクラックが入ることで発生、クラッチマスター、クラッチスレーブシリンダー本体から発生、フルード交換で解消、レリーズベアリングから発生、レリーズフォークから発生等、様々な原因があるようだが、今回は考えられる全てを一つずつ実施した。
そもそも今回発生した異音はと言うと、クラッチペダルを踏み込み底付きする寸前でギュやギシッと言う異音だった。
結論から言うとレリーズベアリングとスリーブ部のグリスアップで解消した。
レリーズベアリング部で発生していても、クラッチペダルあたりから音が聞こえる気がし、クラッチペダル自体にも微かな振動を感じた。
振動を感じたためクラッチペダルから順にレリーズベアリングまでの処置を実施していった。
まずペダル部だが、台座にクラックはなくマスターとの連結部のクレビスピンと銅ワッシャーを交換しグリスアップしたが解消せず、マスターシリンダー、スレーブシリンダーの順に交換しフルードも入れ替え、エア抜きを確実に行ったが解消しなかった。
次にスレーブとレリーズフォークのロッド部のグリスアップを実施したが解消しなかった。
ココのグリスアップで解消した案件はネット上に散見していたため期待していたが解消しなかった。
ここまでの行程はネットを参考にすると容易に実施できる。
最後に実施したレリーズベアリングとスリーブのグリスアップだが、通常はミッションをおろし実施するものだが、ショップにまかすと多額の整備費がかかるため今回はレリーズフォークのブーツをめくりマイクロファイバースコープとスプレータイプのグリースでグリスアップを行った。
レリーズベアリングとスリーブ部のグリスアップのみであればファイバースコープを使用しなくともペンライト等で覗き込みながら実施可能だ。
今回はクラッチ交換時にグリスアップする箇所を全て網羅したかったためファイバースコープを使用した。
ココで重要なのが使用するグリスの種類である。
通常であればメーカーによるがクラッチグリスやウレアグリス、有機モリブデン配合のウレアグリス等を使用するが粘度が高い為スプレー用に販売されているものはぼぼない。
通常ミッションを脱着しないとグリスアップできない箇所である為、粘度が高くすぐにグリス切れしないグリスを使用したいところだ。
他車種でもブーツをめくり今回と同様の箇所にグリスアップしているオーナーがちらほらネットで散見できたが、使用しているグリスが柔らかい為再発した案件が見受けられた。
そこで今回使用するグリスの要件は、スプレータイプで粘度が高くレリーズベアリング部に使用できる種類のグリスと要件が決まった。
結論から言うと今回使用したのはAZスーパーウレアグリーススプレーPROだ。
耐熱、耐水、耐摩耗、長期潤滑に優れたグリスである。
スプレータイプの中では粘度が高くスプレーするとわかるが汁状ではなく半個形状でスプレーされるものだ。
これにロングタイプのスプレーのズルを装着しグリスアップを実施した。
くれぐれもクラッチ本体に掛からないように最善の注意を図りグリスアップを実施した。
ペダルを何度も踏み込みグリスを馴染ませ今回の異音は解消した。
今回の経験から、同事象が他社種でもあると思うが金銭的に余裕があるのであれば予防整備を兼ねて、マスターシリンダー、スレーブシリンダーを交換するのも手だが、低走行車でも発生する可能性がある様なので、まずはペダルとロッドの連結部、次にスレーブシリンダーロッドとレリーズフォークの伝達部、最後にレリーズベアリングとスリーブ部にグリスアップを行い解消しない場合部品交換に踏み出すのをお勧めする。
正直感覚的にどこから発生しているのかが本当に分からない状態であったが、ピンポイントで処置したいのであれば整備人数を増やし、サウンドスコープやノイズキャッチャーとうを使用するのも手かと思う。
故障探求する工具を揃えた方が部品代や整備費を支払うよりかは安く済む。
以下今回交換した部品番号
・レリーズシリンダ ¥-10,989 30620AA151
・クラッチマスタ ¥-16,390
37230SC012
・スナップピン ¥-45
51108001
・クラッチホース ¥-2,857
37251AG010
・ペダル銅ブッシュ ¥-104
36023FC000
・レリーズレバースプリング ¥-622 30546AA060
・バンジョーボルトワッシャ×2 ¥-122 114130151
・クレビスピン ¥-80
905200018
2
7月4日再発
やはり根本的に解決するにはミッションを下ろしクラッチ交換時の要領でグリスアップし治さなければならない。
7月11日再度レリーズフォークブーツ部から今度はレリーズベアリング用のクラッチグリスをホースとシリンジを使い塗布予定。
スプレータイプよりは持続性はあるだろうがそのうちまた再発するだろう。
再発時追記予定。
3
7月11日
再度グリスアップ実施
今回はクラッチグリスを念入りに塗布。
合わせて前回使用したスプレータイプのウレアグリスも念入りに。
クラッチペダルをなん度も踏み込み念入りになじませて終了。
やはり異音は改善した。
いつまでもつか経過観察。
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