ちょっと前になりますが何シテル?に「大昔に紛失していたと思っていたMOディスクを発見した」と書いた時に、同時に紙の資料やその他の細々とした物(ほとんどはPC関連のもの)も同時に発見されました。そこに1冊の車のカタログもあり、見てみるとX80クレスタ後期の本カタログではありませんか。どういう訳か1991年に父親がJZX81クレスタを購入した時に貰った物が紛れ込んでいたようです。
カタログ自体はありふれた本カタログ(30年以上の時を経て現存しているのだから貴重なのでは?というご意見もあるとは思いますが)ですし、みんカラでもすでにupされておられる方もいらっしゃるので本カタログの内容に興味のある方はそちらをご覧頂くとして、カタログそのものよりも挟まっていたリーフレットと注文書の方が話のネタになると思い今回の記事を記した次第です。
先ずはリーフレットの価格表のページからです。(一部修正シールが剥がれていてお見苦しいのはご容赦頂きますようお願いします)
この価格表を2023年に見て思うのは「安いなぁ」なのは私だけではないと思います。贅沢言わずに1.8スーパーカスタムの4ATで良ければ車両本体価格は私が買ったLA850Sとほぼ同一…。もちろん諸々の社会情勢や必須要件や安全機能・対策等々が上乗せされているので同列で比較すべきでない、との声もあるのは確かですが車は高くなったと思います。
次に思うのはこの価格差ではスーパーデラックスは売れないよなあという所ですね。16万円少々の価格差があるとは言えども外観で結構な差別化がある(ドアミラーとサイドモールが非カラード化+マッドガード無し+ホイールキャップも廉価仕様に変更)上に、装備も相当に差があるのでどうしても車両本体を200万円以内に抑えたいという事情でもない限りスーパールーセントに需要が集中するのも致し方なしと言った設定ですね。(意図的に誘導する設定だったのかも知れませんが)
そして当時も思った事ではありますが、1G-GEのスーパールーセントツインカム24と1JZ-GEのスーパールーセント2.5の価格差の少なさでしょうか。次の画像でMOPの価格一覧を紹介しますが、スーパールーセントツインカム24にMOPでスーパールーセント2.5に標準の195/95HR15タイヤ+15インチアルミホイールの価格が\65,000なのでこれを上乗せすると価格差たったの\1,000です。3ナンバーバンパーや幅広サイドモールの外装の違いもありますし、カタログには書かれていないメカニズム的違い(スーパールーセント2.5は出力・重量増に対応してブレーキ回りがグレードアップしていますし、細かい所だとパーキングブレーキリリース時の音を小さくするパーキングブレーキペダルのダンパーは3ナンバー車専用装備です)もあるので差額なしどころかスーパールーセント2.5の方が実質お安いという事になります。後期の1G-GE車が比較的稀少になるのも当然の結果ですね。
ただ、当時はまだ3ナンバー=贅沢のイメージが強かったのでどうしても5ナンバー必須だけど一番良いのが欲しい、あるいはMTの最上級グレードが欲しい、でツインカム24が選択された例もいくらかはあるようです。(父親の知人が当時後期スーパールーセントツインカム24を買ったのは前者が理由だったとの事) この価格設定の件はライバル車(特に税制改正にいち早く対応し大ヒットした初代ディアマンテ)の動向や価格設定を見ながら決められた事柄でしょうから、多少の無理と言おうか歪みのようなもが表れてしまうのもしょうがなかったのでしょう。代が替わってX90では2000ccは1G-FEに一本化されたので、この接近したグレード設定と価格は端境期ならではの現象とも言えますね。
ちなみに、スーパールーセント2.5の重量税の注釈にもある通り、このグレードのみ仕様によって車両本体重量が1.5t未満になる場合と1.5t以上になる場合がありました。もっともスーパールーセント2.5のムーンルーフ・ABS・TRC・パワーシート・デジパネ付はスーパールーセントG2.5+ムーンルーフと価格差10万円少々まで縮まるので(スーパールーセント2.5にMOPでスーパールーセントG2.5に標準装備のオートドライブ\41,000を足せば価格はさらに接近します)、敢えてそれを買った人がどれだけいたのかという話もありますけ
れども…。
続いてはMOPや高額のDOPの価格表のページです。(一部書き込みがありお見苦しいのはご容赦頂きますようお願いします)
今や付いていて当たり前のABSやTRCもこの頃は高価なメーカーオプションでした。(3.0・2.5スーパールーセントGと2.5GTツインターボは標準装着) おそらく買われた方の大多数はいま乗っている車に付いていないけど困ってないし高額だから要らないでしょう、という結論だったのでしょうね…。
これを見るまですっかり忘れていたのですが、14インチアルミホイールはスーパールーセントだけでなくスーパーデラックスにもMOP可だったのですね。ただでさえレアなスーパーデラックスにこれをMOPした例が実在するのかどうかも疑わしいレベルだと思いますが。
そして改めて感心するのはMOP設定の豊富な事ですね。これに加えてボディーカラーや内装色の組み合わせまで存在するのですから、A31セフィーロのセフィーロ・コーディネーションまでは行かなくてもほとんどオーダーメイド感覚の1台を買えると言っても大袈裟ではないでしょう。まあ一般的ではない仕様を買うと納期待ちが長くなった訳ですが…。
次はクレジットの案内と手数料の一覧のページです。
現在の感覚ですと金利が信じられないレベルの高額ですが、当時はそんな高額金利の長期ローンを組んででも良い車が欲しい!と考える方は多数いらっしゃった事だと思います。
そして高額な物以外のDOPの価格一覧のページです。(一部書き込みがありお見苦しいのはご容赦頂きますようお願いします)
A・B・Cの各パッケージに含められている用品が、当時の付けて当たり前な感覚の品々でしょうか。ハーフシートカバーとフロアマットの標準設定の種類をどれにするかは各販社の裁量の範囲であろうと推察しますが、トヨタビスタ徳島はハーフシートカバーはハーフSでフロアマットはシャギーが標準だった模様です。事実父親が買ったJZX81も同様でしたね。(リアサンシェードとオートエアピュリファイヤーも付いていたのでおそらくCパッケージを選択したものと思われます)
このリーフレットを開くと用品カタログからの抜粋と思われるこんなDOPは如何ですか?という一覧です。
選ばれる可能性の高い一般的な物ばかり…でもありませんね。自動車電話は言うに及ばず、X80用のムートンカバーなんて装着している例は見た事がありませんし…。高級車は用品も高級でございますよというムードの盛り上げの一環だったのでしょうか。
続いては商談の結果と言える注文書です。(一部個人情報等は処理しておりますのをご容赦下さい)
結果として購入したのはスーパールーセント2.5のボディーカラー:スーパーホワイトⅣ<050>のミディアムグレー内装、MOPはエレクトロニック・ディスプレイメーターとワイヤレスドアロックリモートコントロールとサイドウインドウワイパー&超音波雨滴除去ミラー、DOPはCパッケージにトランクマットを追加、といった所でした。マークⅡ・チェイサーを含めても同じMOPの組み合わせの車を他で見た事がないので、おそらく貴重な生産実績を作った一台のような気がします…。
後で父親に聞いた話では、最初は3ナンバー車までは流石に飛べない(ちなみにこの時家にあったのは後期AE91カローラ1.5SEスーパーリミテッド)のでせめて5ナンバー最上級を買おう、でスーパールーセントツインカム24を買うつもりで商談を開始したのだけれども、ふと前述のアルミホイール代を考えると価格差\1,000に気付いたので担当セールス氏に聞いてみると「どうしても5ナンバーでないと駄目な事例以外では皆さん3ナンバーにされてますね」との答えだったのでスーパールーセント2.5に目標を変更した、との事でした。当時は最新鋭の2500ccになって良かったと思った物でしたが、今となっては同じ仕様で1G-GE車の方がさらに稀少だっただろうなという邪な思いもあります…。
ボディーカラーや内装色、そしてMOPの組み合わせは父親の嗜好の結果です。お陰で注文してから納車まで1ヶ月半掛かりました。(そりゃまあこんな仕様を見込み生産するとは思えませんし当然ですよね) 最初私は内装色がセーブルじゃなくてミディアムグレーなのか…と思っていたのですが、実際に車が来てみるとホワイトのボディーカラーにブルーガラスの組み合わせが、かつて家の近所に居た(そして羨望の存在だった)GX51クレスタ スーパールーセントのモントルーホワイトみたいで良いな、と思い直すのですから人間は身勝手な物です。
そしてX80系の珍装備あるいは時代の徒花的な語られ方をしがちなサイドウインドウワイパーですが、我が家では結構便利だねという評価でした。サイドウインドウワイパーを動作させると同時に超音波雨滴除去ミラーも動作する(超音波雨滴除去ミラー単体でも動作はさせられます)ので実際雨の日に使うと効果は感じられる物でしたね。
ワイヤレスドアロックリモートコントロールもこれは便利だなと思ったアイテムですね。以降我が家で新車を購入する際には100%装着するようになったアイテムです。
この車に関しては語り出すと無駄に長くなるのは間違いないので手短に抑えておきますが、+1000ccの余裕は伊達ではなかったですし、私の愛車紹介を見てもお分かりの通りマークⅡ三兄弟を取っ替え引っ替え乗っていた時期があったのは間違いなくこの車の強い影響があったと思います。
最後に大昔の写真からスキャンした現車の画像を添えて記事のシメと致します。
Posted at 2023/09/24 19:08:02 | |
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