カムチェーンテンショナー交換(異音修理)
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まずエンジン内を圧縮上死点の状態にします。理由としてはサービスマニュアルにカムチェーンテンショナーの取り付けの前に圧縮上死点にしておくとなっていたからです。
やり方はまず駆動系ケースを開けてプーリー(ドライブフェイス)を反時計回りに手で回します。
そしたら写真のようにフライホイールカバーの穴(赤矢印)を覗き込み青矢印の穴の上の突起の部分と中のフライホイールの"I"のマークを合わせます。
突起とIのマークが重なるまでプーリーを反時計回りに回していくだけです。
このマークを合わせると中のピストンが1番上まで上がってる状態になるようになっています。それを”上死点”と言って、後に詳しく説明しますが、”圧縮上死点”と”排気上死点”の2つのがあって交互に繰り返しています。
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車体左側のウォーターポンプも外して"カムスプロケット"のマークも確認します。
フライホイール側のマークを合わせた時にカムスプロケットの-マーク(赤矢印)が青矢印の突起の部分に合っていればおkです。(このマークたちは通常色はついていません。僕の場合は分かりやすいようにペンで赤く色つけてます。)
フライホイール側2回転に1回ここのカムスプロケットのマークが合うはずです。ここのマークがズレてる場合はドライブフェイスをもう一回転させてもう一度フライホイールのマークを合わせます。
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そもそも圧縮上死点て何?て方のために軽くだけ説明するとコマジェ君のように4ストロークのエンジンのバイクの場合、エンジンが動くうえで1つのサイクルで4つの工程があり、
①吸気(空気とガソリンが混ざった混合気を吸気バルブからシリンダー内に取り込む。この時ピストンは下がっている)
②圧縮
(バルブを閉じてシリンダー内を密閉しピストンを上げて混合気を圧縮する。この時ピストンは上がっている)
③点火&燃焼
(圧縮した混合気にスパークプラグから火花を出して着火し、混合気を燃焼させる。この時ピストンは下がっていく)
④排気
(燃焼した後に出た排気ガスを排気バルブから出す。この時ピストンは上がっている)
以上の4つの工程です。この工程の中でピストンが上がっているタイミングが2回あります。ピストンが1番上まで来ている状態を"上死点"と言い、2回のタイミングのうち圧縮のためにピストンが上死点になった状態を"圧縮上死点"と言います。ちなみに排気の時のは"排気上死点"です。
てな感じです。(にわか知識ですがね😅)
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そしてなんですが、ついに僕のコマジェ君の異音が出てる箇所を特定したかもしれません。
写真のようにプーリーをくるくる回していると赤矢印のシリンダーヘッド(カムスプロケットがある所)から変な音がしてます。それも何故か圧縮上死点らへんになった時だけ.......
( ̄▽ ̄;)
こいつが走行時の"ガガー"みたいな異音の正体か?🤔
今回のカムチェーンテンショナー交換で消えてくれればいいけど、
( ´>ω<)
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とりあえずこんな感じでプーリーを固定し、クランクシャフトが回らないようにします。テンショナーを外すと中のカムチェーンに全くテンションがかかっていない状態になるため、誤って回転させるとカムチェーンがズレたり外れたりするかもしれないからです。
とはいえテンショナーを外したぐらいでカムチェーンがズレたり外れたりする事はほぼないらしく、別にこれはやる意味無かったかもです今思うと(笑)
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それではカムチェーンテンショナーを外していきます。
まず赤矢印のボルトを外していきます。
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写真のように中にバネが入っているため、ボルトが吹っ飛ばないように気をつけます。ボルトを外したら中のバネとOリングも取り出します。
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次にこの2本のボルトも外します。
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するとこの様にテンショナー本体が取り外せます。
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純正新品のカムチェーンテンショナーです。Oリングも付いてきます。
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ここで気づいたのですが、外したテンショナーのロッドが最大まで出ています。写真左が外した古い方で、右が新品です。新品側も比較のため一旦ロッドを最大まで出しています。
これってまさかカムチェーンが伸びきっちゃってるって事?外したテンショナーのバネも別にヘタってる感じないし、動作も正常。
( ̄▽ ̄;)
でもカムチェーンが伸びて交換が必要になるほどの走行距離じゃないんだけどな🤔
まさかメーター交換されてるのかな僕のコマジェ(笑) もしくはエンジン積み替え歴ありとか?
分からないですが、とりま本題のテンショナー交換です。
(´・ω・`)
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まず新しいのを取り付ける前にエンジン側のへばり付いて残ってしまった古いガスケットを除去していきます。
僕の場合はある程度は綺麗に手だけで剥がれてくれたのですが、写真の赤矢印の所だけ若干残ってしまいました😅
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何とか全部除去出来ました\(^o^)/
地味に時間かかった(笑) パーツクリーナーかけて金属のヘラでなんとか削り落としました。
下地に傷を付けたりガスケットのカスがエンジン内に入らないように気をつけないといけませんでした。
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それでは新品を取り付けます。
以前に購入したKN企画のガスケットを忘れずに装着して取り付けます。
ロッドは一旦1番引っ込んだ状態にします。
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まず本体を取り付け、2本のボルトを締めます。(トルク値は10Nmみたいですが僕は手ルクで締めました。ここのボルトたちはそんなに強く締め込む必要はないです。)
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そしたらOリングとバネを忘れずに入れてバネを押し潰すようにボルトを締めていきます。
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ここのトルクはサービスマニュアル見ると12Nmみたいだけど、僕はまた勘でいきます!
(⌒▽⌒)
まぁ12Nmぐらいなら本当に軽く締め込む感じです。
ボルトを締めると「カチッカチッ」と中でロッドが伸びてる音がします。オート式のカムチェーンテンショナーなのでバネの力で自動で中のチェーンガイドを押し、カムチェーンを適切な張り具合にしてくれます。
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新品テンショナーを取り付けたので再びプーリーを反時計回りに回し、先程の異音がしないかを確認します。
オ!?
オオォ!!?
(」’ω’)」オォオォオ!!!ウウゥゥアアォオ!!!!!!
治ってな〜い(´;ω;`)
カムチェーンテンショナーも関係無いんかい!7000円ぐらいしたのに!😂
やっぱりカムチェーン自体が伸びちゃってるのか?見た目は別に摩耗したり劣化してる感じしないけど.....
これはもうシリンダーヘッド開けるしかないか?
( ´・ω・`; )
誰かおしえてくだせぇ!!
でも次はなんとなくタペット調整(バルブクリアランス)やってみるかな〜
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