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白のRの愛車 [ダイハツ ソニカ]

整備手帳

作業日:2023年9月10日

R → RSグレード Fディスクロータ/パッド/キャリパー交換(移植)

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目的 チューニング・カスタム
作業 DIY
難易度

上級

作業時間 12時間以上
1
Rグレード車両のブレーキ関連部品一式をRSグレードのものに交換。
先日「整備記録」に投稿した失敗(RSグレードのDIXCELのKSセット[ディスクとパッド]を間違えて購入)により、目の前に返品できない「新品のベンチレーテッドディスク」が転がっている誘惑に駆られ、RS用キャリパーを入手して一式交換しました。
■R乗りの方の「RSキャリパーへの交換」
■RS乗りの方の「キャリパーOH」
に参考になればと思い投稿します。
※ 前回(RキャリパーOH)と今回の投稿(RSキャリパー移植)のためにみんカラ登録したといっても過言ではありません。今後これ以上皆様に有用と思われる詳細な整備情報は出せる気がしていません(笑)。
みんカラ2回目の投稿で少し進歩したので、手が油まみれになりつつも今度は撮影写真を何枚かアップします。
2
【RS用キャリパー入手(右)】
ヤフオク!でRS用の下記中古キャリパーを落札
装着車両型式:L405SGBVZ
純正品番:47710-B2022
装着車両の走行距離:87,649km
購入価格:1320円+送料1200円
販売先:ストア(kpartsnetさん)
3
【RS用キャリパー入手(左)】
同じくヤフオク!で下記RS用の中古キャリパーを落札
装着車両型式:L415SGBVZ
純正品番:47750-B2032
装着車両の走行距離:177,096km
購入価格:1650円+送料800円
販売先:ストア(howacomp_515さん)

出品中の最安品の左右キャリパーを落札したのですが、こちらは走行17万7千Km! 後期モデル車両(L415S)の装着部品ですが私の愛車(前期L405S-12万km)よりも走行距離は幾分と先輩・・・。
4
【キャリパーの清掃①】
1.マジックリンで油分落とす
2.こびり付いた錆部分をドライバーでこそぎ落す(パッドを抱える面に数
mm程堆積してました)
3.ワイヤーブラシで全体の錆・汚れを落とす
4.#180~#2000の耐水ペーパーを適材適所に使って表面の研磨(ピストン
が入る部分は#1000以上を使用し円周方向にペーパー掛け)
※ 忍耐力が切れるまで続ける
※ ピストンシールとダストシールが嵌る凹溝部の清掃が苦労します。abetomoさんが動画で紹介されている溝清掃工具がたしかに近所のアストロプロダクツにありましたが2000円強の価格のため購入を断念。耐水ペーパを小幅に切ってそれをV字状に折り曲げて凹部の奥の角を清掃しました。全周・・×2溝・・×左右2個のキャリパー・・(OHが終わって組付けた時の画像を頭に浮かべて作業しましょう。苦行が「ニヤニヤ」に変換されます)
5.(心がおれたら次の工程の)パーツクリーナでキャリパー表面の油分を脱脂
6.塗装しない場所をマスキング(写真は写ってませんがピストン部も勿論マスキングします)
5
【キャリパーの清掃②】
1.リテーナもパッドカス/油などを清掃(ワイヤーブラシで大まかに清掃後、狭小部やおちない汚れは#380の耐水ペーパーで)
2.スライドピンの古いグリスをウエスで拭い、リテーナとスライドピンをパーツクリーナーで脱脂清掃
3.キャリパー(可動部)の塗装
・アストロプロダクツ-耐熱塗装(赤):1400円くらい 塗装面積0.1m^2との表記から可動部だけにしました。スプレー式の2~3回塗りで丁度左右の可動部キャリパーを塗り切れました。
4.キャリパー(ストラットへの固定側)の塗装
・コメリーパワー耐熱塗料(シルバー):760円くらい 瓶の蓋裏に細い刷毛が付いている手塗りタイプ 塗装面積0.5m^2だったかな? 固定側キャリパー左右を2回塗りしました。安くて量もあり、特に蓋が刷毛になっていて便利でお勧めです(記載用途:ストーブ・コンロなどに・・と書いてあります)
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【オーバーホールシールキット】
ミヤコ自動車のTP-127を購入・使用しました。
ダストブーツがRグレード用の剛性感があるものと異なり、全部ゴムでできているふにゃふにゃ仕様です。
7
【キャリパーピストン】
ミヤコ自動車のCPT-80を購入・使用しました。
他メーカ品を購入したことありませんが、ミヤコ自動車のピストンはR用もRS用も1個づつ防錆紙にくるんで包装してあり錆びなくピカピカで安心です♪
(中古キャリパーのピストンをOHで使用できないかトライしました。緑色!?に変色したブレーキフルード浸漬から引き揚げたピストンは、清掃すると円筒外周面はきれいになりましたがパッド接触面の汚れを落とすと、メッキが剥げている箇所があり、使用を断念しました)
8
【ピストンシールの勘合】
ピストンシールの外周・内周(私は上下面にも)にラバーグリス(シールキットに付属のピンクのグリス)を塗布して、ピストンの奥側の凹溝に嵌めます。
※ 全周きれいにはいれば完了です。シールに上下はない対称形だと思います。もしも違うよ、とか詳しい方いらっしゃったら教えてください。
※ マスキングテープの貼り付けが適当(性格がでます)なので赤色塗装部の境界線が円ではありません。あまり装着後は見えない部分なのでご容赦ください
9
【ダストシールの勘合】
ダストシールのキャリパー凹溝部へ勘合する内外周面と、ピストン先端(パッド側)の外周の凹部に勘合する内周部にラバーグリスを塗布。
上記のダストシールをキャリパー凹溝部へ挿入する。全周きちんと勘合してはいっているかを「指で全周触る」か「ダストシールをめくって目視」するかで確認します。
10
【キャリパーピストン挿入】
ピストン外周にもラバーグリスを薄く塗ってピストンをキャリパーに挿入。
ピストンの底面がダストシールをキャリパー奥に押し込んでしまうので、ブレーキフルードホース口からエアー(私の場合は自転車用の空気注ぎ)を送りこんで、ダストブーツを拡げてピストン外周に被せる。
被せたらシールを優しく指で伸ばしてピストン先端外周の凹部に勘合する。
ピストンを手で奥に押したり、先ほど同様にエアーでピストンを少し出したりして「ピストンにシールがくっついて動くことを確認」する。
最後にピストンを手で押してキャリパー側に最深部まで押し込む。
※ 新品のパッドを嵌めるので、パッド厚×2枚+ディスク厚を確保できる位置にしておく
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【固定側キャリパーの組付け】
固定側キャリパーを17mmレンチでボルト2か所を締め付けて固定。
ブレーキ周りのボルト箇所、締め付けトルクなどはみんから先輩のdora-monさん、ミッチョ@名古屋さん など諸兄が投稿してくださっていますのでそちらを参考にしてください。※ 私は何度も何度も閲覧させていただきました。
この17mm2か所のボルト締め付けトルクは80Nmで締め付けました。abetomoさんが動画でセルボのサービスマニュアル記載値がそれくらいで、大体他メーカも同じくらいではないかと言われていたのを参考にしました。
緩めるのはかなり手強いのでなめないように注意してください。私はまずはCRCをボルト隙間に浸透するイメージで噴霧しておき、17mmのKTC眼鏡レンチの反対側をハンマーでどついて、少しずつ(最初は1mm、2mmでも動かして)動かした後、手で緩めました。
締め付け時はトルクレンチ(アストロプロダクツ製)の先端に変換アダプターを付けて、17mmのボックスをつけて締め付けました。
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【固定側パッドの組付け】
1.ディスクロータを装着する。
私のホイールナットは袋止めなため、過去所有車両に使っていた袋無しナットでディスクを仮止めしておく。
2.キャリパーにリテーナを組付けてパッドの耳?(固定部)が当たる部分にモリブデングリス(金属間摩耗低減用の灰色のグリス)を薄く塗る。
3.パッドを装着して「パッドが奥と手前に手でスライドすること(リテーナとの接触が渋くない証)」を確認する。
※ 外すときはリテーナとパッドは一心同体?(固着気味)になっていると思います。油圧がかかれば可動するのだとは思いいますが、本来は上記の少しの力で動く状態が初期状態と思います。
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【可動側キャリパーの組付け】
1.スライドピンに薄くモリブデングリスを塗る。
2.スライドピンの太くなっている側にカバーゴムを被せる。
3.可動側キャリパーの穴に、スライドピンを挿入し、動きがなめらかであることを確かめる。
4.カバーゴムをキャリパー側のリング部、スライドピンのリング部に被せスライドピンが動いてもピンが外に露出しないようにする。
※ カバーゴムには上下があります。(対称形ではない)片側がキャリパー側、もう一方がスライドピン端の鍔側なので形から上下のどちら向きでスライドピンに挿入すべきか判断できます。
5.スライドピンを組んだ可動側キャリパーを14mmのレンチで2か所のボルトを締めて固定します(仮)。
6.(片側しかパッドがない状態で)可動側キャリパーが奥と手前方向にすんなりと手で動くことを確認します。
※ 両パッドを入れたあとではディスクの厚さとパッド2枚の厚さでキャリパーが動く隙間がないのでこの確認作業ができません。オーバーホールの目的は「この動きをスムーズにすること=ブレーキの引きずりをなくしてタッチを良くすること」ですので、この確認行為をしないのは勿体ないです。私は初めての車のキャリパーオーバーホールがR用キャリパーの時で、この行為をせずにホイールを装着、試運転にでかけた結果、ブレーキが掛かったままの走行に気づかずに走行中に右輪から白煙と異臭があがり、出先でスーパーの駐車場に緊急停車しました。皆さまは同じ危険を冒さないように注意してください。
7.14mmのレンチで下側のボルト1か所を外し、キャリパーをガルウィングの様に方上げにする。その状態でもう一つのパッドをキャリパーに装着する。リテーナへのグリス塗布は先述と同様です。
8.ガルウィングを閉じて14mmのレンチ2か所のボルトを締めて取り付け完了。
※ 締め付けトルクは43Nm
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【ブレーキホースの取り付け】
銅ワッシャは再利用せずに新品を使います。純正品は2枚が細い棒でつながった一体物でしたがアストロプロダクツの5枚260円くらい品を使用しました。
※ ホース締め付けボルトの締め付けトルクは30Nm
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【エア抜き】
キャリパーフルード室内に入りこんだエアをブリーダバルブから抜きます。
・ブリーダバルブのスパナ径:10mm
・ブリーダーバルブに通すホース:内径Φ6-外径Φ8のシリコンホース コメリで50円/mだったかと(Φ5-7だったかな?記憶あいまいでごめんなさい)
・ホースをサスペンションのスプリングに持ち上げて引っ掛けておくS字フック コメリで50円/個
・ブレーキフルード DOT3 980円/500ml @コメリ
・ブレーキフルード注油用細先端ノズルジョッキ 500円? @コメリ
・エアを噛んだフルードを貯めておくペットボトル 三ツ矢サイダー1.5Lの空PETボトルで自作(蓋にシリコンホースが通るΦ8穴を開けただけ)
[手順]
ブレーキ2回踏む → ブリーダバルブ緩める → ブレーキ2~3回踏む → エアごとフルードがホースにぬけていることを確認 → バルブ締める → マスターシリンダーにフルードを補充する → 最初に戻る
上記を2~3回実施しました。
それを左前輪、右前輪、左前輪、右前輪、左後輪、右後輪で実施してエア抜き終了にしました。
※ マスタシリンダから遠い順に実施するという基礎的な手順があるようですが、今回は前輪しかいじってないため上記の内容で行いました。
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【試走行】
1.駐車場内で前進・後進などでブレーキの効きを確かめる。
2.ご近所の道でブレーキの効きを確かめて帰還する。ホイールが熱くなっていないか?左右で差がないか?確認する
3.安全なところで少しハードブレーキをする。
4.一般公道で試走行する。
というステップを踏んで安全を確かめました。
前回はこれをすっ飛ばして怖い思いをしたため、皆さまはどうか同じ思いをされませんように。

投稿内容が長文かつ頁が多くてすみません。丁重さを心掛けたのですが冗長かつ乱文ご容赦ください。

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