
BMWのN43エンジンは、「超インテリ」なエンジンだと言われています。なぜなら、普段は相容れない「パワー」と「燃費」を両立させるために、3つのモードを巧みに使い分けるからです。
普通のエンジンは、空気と燃料を「14.7:1」という黄金比率(理論空燃比)で混ぜて燃やすのが基本です。もちろん、アクセルをベタ踏みしたときは、燃料をドバっと濃く(リッチに)して、モリモリのパワーを絞り出します。ここまではN43エンジンも同じです。
しかし、N43の真骨頂はここから。なんと「スーパーリーンバーン(超希薄燃焼)」という、燃料を極限までケチるモードを持っているのです。
どれくらいケチるかというと、通常の3倍。空燃比にして約「44:1」という、もはや燃料の存在を忘れそうなほどの薄さでも、平気な顔で燃焼させてしまいます。普通なら火がつかずに「失火」が起きるレベルです。
なぜそんな無茶苦茶な芸当ができるのでしょうか?その秘密は「直噴(ちょくふん)」という、ちょっとディーゼルエンジンに似た技術にあります。
シリンダー全体で見ればスカスカの超薄々なのに、火がつく場所だけはベストな状態。これぞまさに一点集中、恐るべき頭脳プレーです。
いや、これヤバいですよね。ドイツの技術者、すごすぎでしょ。
しかし、この天才的な技術には副作用がつきもの。燃料が薄いということは、空気がたくさん余るということ。この余った空気(の窒素)が高温で燃えると、有害物質の「NOx(窒素酸化物)」が発生してしまいます。その対策として、N43は「NOx触媒」という特別な装置を搭載しています。
そして、こんなに複雑で繊細なことをやっているエンジン、そりゃあ…(笑)
といっても、壊れるのはエンジン本体というより、その周りのお世話係たち(補機類)なんですけどね。
これが合理性を突き詰めたドイツ思考である。(ない)
特に、超高圧で燃料を噴射する「ピエゾ式高圧インジェクター」は、お財布に大ダメージを与える高級品。「どこか安いOEM品を作ってくれないかな~」と願わずにはいられません。
これらの高価な部品たちを守るためにも、リーンバーンが正常に機能していることが超重要です。なぜならこのエンジン、リーンバーン中にこっそりインジェクターの調子を自動調整したりするからです。「30EA」のようなエラーが出てリーンバーンが禁止されると、エンジンは途端にご機嫌斜めになり、ブルブル震えたり失火したりします。
「そもそも、なんでこんなメリットとデメリットが隣り合わせの技術が市販されたの?」って思いますよね。
もともとこのエンジンは、ヨーロッパの道路事情に合わせて作られました。あちらでは、高速道路をトラックが時速110kmでガンガン走るのが日常茶飯事。通勤や買い物でも高速走行が当たり前なので、その過程でNOx触媒のメンテナンスも自然に終わるだろう、という設計思想だったのです。
…それをなぜ日本市場に導入したの…?
と、オーナーなら誰しもが遠い目になるはず。日本の道路事情では、このエンジンの本領を発揮させ続けるのはなかなか大変。だから、NOxシステムを擬似的に動かす「NOXEM」のようなパーツに頼るしかない・・・(※ステマじゃないです)
ネガティブなことばかり言いましたが、もちろん良いところもたくさんあります!

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