
久しぶりにPS2を起動したら不具合が何点かあったので修理しました。
具体的な症状は、
・ディスクトレイが自力で開かない
・時計の設定が消える
トレイ開閉は磁石が強すぎるため厚紙を挟んで少し細工をすれば解決できるようです。
時計設定は基板のボタン電池切れなので、電池交換でOK
おまけ:買ったときから中でカチャカチャ音がする?
分解に必要な工具(2番プラスドライバー/00番プラスドライバー)
補助的に使った工具(精密マイナスドライバー/ラジオペンチ)
修理材料(厚紙/ボタン電池CR2032 x1コ)
個体は厚型最終モデルSCPH-50000
BBユニット付でプレステ2至上最強の組み合わせかと。
記憶が曖昧だけど故障してSCPH-30000から買い替えてるかも?
剥がして分解すると修理が一切受け付けられなくなるとのこと。ソニーは2018年に修理対応を終了しているので問題ありません。
本体カバーを空けます。下側、脚部の四角カバーを外すとプラスネジがあります
カバーは隙間に精密マイナスドライバーを差し込めば簡単に外れます
変わったネジを使っていないのが家電メーカーらしく、PS2は分解しやすい構造のようです
ネジは3種類、戻す時わかるよう整列
ディスクトレイ修理はこの時点でできますが、ボタン電池を交換するので基盤最奥部まで全バラしていきます。
コントローラー差し込みユニットを外します。
ZIFコネクター?というらしく爪でロックを持ち上げれば、フラットケーブルを引き抜けます。※画像はディスクトレイ
ここまでバラすと下側カバーが外せるようになると思います
電源スイッチを抜き取ります。茶色い電源基盤?に接続されてるカプラーのツメを押し込みながら引き抜きます。
茶色い基盤を固定しているボルト(4本だっけ?)を外したら横の金具と基盤を抜き取ります。ファン近くにある8連ピンの裏側でメイン基板のピンに刺さっているので、上側に慎重に引き抜きます
続いてファンを取り外していきます。基盤にささっているコネクターはラジオペンチで慎重に外しました。ケーブルがかなり細いです。
壊しても安価な社外ファンがあるようです。
ファンを外します。固定ボルトを外したらファンを引き抜き、最後にカバーをはずします。カバーの正しい外し方はよく解っておらず、慎重に動かしていたら外れましたが若干破損したかも
基盤とディスクドライブを外します。精密ネジを00番のプラスドライバーで外していきます。
100均?の精密ドライバーでナメそうになり、ちゃんと握れるドライバーを購入。1本売りなら300円ほど。
ベッセル マイクロドライバー +00×75 9900
9本の精密ネジの何本かは見た目が違う気がしたので、正確に元に戻せるよう磁石トレイの上に並べました。
基盤とディスクトレイは何本かのフラットケーブルで接続されています。
基本的に引く抜くだけですが、1つだけロックを外した後で引き抜く構造になってたので注意
これがPS2の親玉、メイン基板!小さい。シンプル。
ボタン電池を交換。CR2032はスーパーのレジ前で見かけます。純正はSONY製。SONYの電池って最近見ない気がする?
電池付近から小さいプラスチック片が出てきて、カチャカチャいってる原因だったようです。破損個所は見当たらず、組み立て時にランナー破片でも混入したのでしょうか?
組み立てながら、ディスクトレイも修理します。
①黒い精密ネジを外したら②プラスチックのツメを外して上部カバーをとります。
カバー中央に白い樹脂ケース&磁石がはめ込まれているので分解
磁石とケースの間に切った厚紙を入れ込んで、強すぎる磁力を弱めることでトレイが開くようになるとか。

動作確認!起動OK、ディスクトレイ開閉良好。時計設定も当分は大丈夫でしょう。
本体を動かした時のカチャカチャ音(たぶん20年前から聞こえてた)もなくなって無事、修理完了です。
特殊な工具とか必要なかったので、要領をつかめば誰でも修理できそうな感じでした。
Posted at 2025/11/16 19:54:56 | |
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