というわけで、誰もいないと思いますが、ひとりでもお待ちいただいていたら申し訳ないので。
というか自分の記念の為に。
過ぎたる(2014年8月5日)の火曜日。
定時で会社を飛び出して、自宅に帰還。
せかせかとシャワーを浴びて仕事の汗を流す。
そそくさと準備してあったものをリュックに詰めて飛び出した。
最寄り駅から明石駅まで移動し、8時44分発の新快速に乗れた。
どうやら、先行の貨物列車が遅れ、約4分の遅延が出ているようだ。
貨物列車このやろう。
大阪駅で地下鉄御堂筋線に乗り換え、約10分でなんば到着。
旅行会社の営業時代、地下鉄は全線定期で乗り倒していたので、近鉄の乗り場はだいたい把握できている。
実際にその場に立ってみると、やはり合っていた。
しかし、時間はまだ午前10時。
伊勢志摩ライナーだったらギリだったようだ。
休日ダイヤのしまかぜは10時20分発だけど、今日は平日ダイヤなので、20分遅い10時40分発。
なので、しばし時間がある。
近くのカレー屋で690円のビーフカレーを食べる。
徹夜で働いて、腹が持たない。
しかし、ファミリーマートだらけ。
売店をファミマに委託しているみたいだけど、なんか不気味。
でも売ってるものは一緒…。
おつまみで豆を2種類ほど入手した。
イカ系も欲しかったが、ニオイでしまかぜを汚したくなかった。
それほど私にとっては神々しい乗り物だ。
ホームに降り立つと、反対側の尼崎方面にしまかぜが颯爽と走り抜けていくところだった。
この目で初めて本物のしまかぜを見た。
感動と共に興奮が沸いてくる。
しまかぜはどこぞで折り返してこのホームに現われるんだろう。
なんと魅力的なスタイル。
新幹線などとは違う均一ではなく、いろいろなところに配置された窓。
ここいらにグッときたら、立派なマニアだと思う(笑
ブルーとホワイトの近鉄とは思えない鮮やかなペイント。
ハイデッカー車特有のごっつさ。
ふと我に返り、ビールを所望していることを思い出した。
先頭車に乗り込む予定の私の近くに売店はなく、かなり後ろの方にあるようだった。
仕方なく、いそいそとホームを急ぐ。
ビール代金の支払いをしていると、いきなりしまかぜが入線してきた。
驚いてお釣りの100円落とした。
慌てて先頭車を目指した。
もうしまかぜのドアは開いている。
美しいしまかぜ専属アテンダントさんに目もくれず先頭車へたどりついた。
1号車後方にあるドアからしまかぜに乗り込んだ。
ハイデッカー車の階段を登り、車内に入った。
白くデカい椅子が整然と並んでいる。
声を押し殺していちばん前の席を目指す。
もうすでに10人ぐらいだろうか、先客がいた。
私が席を取る時に空いていた、前から3列目の席には中学生ぐらいの男の子が座っていた。
ホームでは撮り鉄が群がっていたが、その前で堂々といちばん前の席に着席。
なんともいえない優越感。
となりの2人がけ最前列にはお母さんと息子が座っていた。
どうやってこの席を確保したか聞いてみたかったが、平然を装う。
私はそそくさとリュックから新投入するSONYアクションカムの準備。
とりあえず、地上に出てから撮影開始と決め、私の興味はイスに。
1脚で軽自動車1台買えると話題のプレミアムシート。
それがこの車両には27脚もある。
いや、逆に言い換えればたった27人しか乗れない。
大型観光バスでも55人とか60人乗り。
(旅行会社にいた頃の知識なんで、現在は知りませんが…。)
まぁ、バスもどんどん高級化していきますけどね。
それにしても、えらい倒れっぷり。
ふくらはぎの下も上がってくる。
腰あたりのエアークッションも前後に動かすことができる。
しかも、ボタンを押すと連続で前後に動き、なんちゃってマッサージチェアになる。
色といい、私は歯医者を思い出しましたよ(笑
時折、先頭車の展望を見に来る人がやってくる。
ネットの情報などでわかってはいたが、やはり落ち着かない。
展望の写真を撮ろうとしたおばさんがカメラを構えたまましゃがんだ。
ふいに
私の弁慶にエルボーを食らった。
しかし、おばさんは興奮した様子でお構いなし。
突然の出来事で、私はしばし悶絶。
しかしなんだ。
ハイデッカー展望車だけに窓が大きい。
ということは、日光がサンサンと降り注いでくる。
暑い。じゃなくて熱い。
特に夏場にこれから乗られる方は覚悟して欲しい。
↓展望のようす。新投入アクションカムも見える。
運転手さんの日焼けの心配もしたくなる。
特に今日はイヤだろうなぁと思う。
後ろで私がビデオカメラで終始撮影しているし。
しまかぜの運転を任されるということは、エリートなんだろうか。
ベテランは停車駅が多い普通電車を運転するとも聞くけど。
特等席でのビールは格別。
もちろん、銘柄はスーパードライ。
福山君がCMしているうちは裏切れない(笑
しばらくして車掌が現われた。
私はすっかり検札をするもんだと思ってた。
しかし、結果的に最後までしなかった。
帰りのしまかぜもそうだった。
ほぼ満席だからズルできないからなのか。
宇治山田過ぎでビデオカメラのバッテリー糸冬了。
すかさず予備バッテリーに交換する。
メモリーは64GBだから死なないw
先ほどの宇治山田で別の母子に変わった。
この親子は、一生懸命iPadで動画を撮ろうとしていた。
だが、固定方法に四苦八苦していた(笑
下にかばんを置くことで落ち着いたようだった。
私が座った1号車9A
賢島に到着したら、先に名古屋しまかぜが入線していた。
すると、乗ってきた大阪しまかぜは早々に賢島駅を後にした。
名古屋しまかぜはどうするんだろう?
しばらく、ホームで写真を撮って楽しんだ。
↓ホームに特急しかいないなんて…。
↓このお仕事があるから、名古屋しまかぜは放置なんだろうか…。
しかし、やはり暑い。
8月だから当たり前だが、完全に夏だ。
天気予報は雨が降るかもだったのに、そんな感じは微塵もない。
添乗員として旅行に行く時は、結構な確率で晴れた。
天気予報が雨でも。
私は晴れ男だとここらへんで認識した。
しかし、母親は台風を呼び寄せるぐらいの雨女というのは家族の常識(笑
そろそろ、写真撮影も飽きてきたので、改札を通って外に出た。
切符にはしっかり『無効』を押してもらった。
仕方がないので、ペンギンでも見に行くかと出発。
歩いて5分ぐらいで志摩マリンランドに到着。
JAF会員証を提示してしっかり1割引してもらった(笑
このクソ暑い中、ペンギンは涼しげにプールを泳いでいた。
ペンギンって、氷の中にいるイメージが私にはある。
ロッテガムの影響だろうか。
まぁ、いろんな種類のペンギンがいるし、多少は環境に適合するんだろう。
縁起がいいらしい、金色のオコゼ。
手の角質をエサとして提供してきました(笑
もう売れないって(笑
少し早めに賢島駅に帰還。
マリンランドでも見かけたバッチをつけてる団体が。
添乗員が掲げている旗でわかった。
しまかぜ確約ブルジョアツアーを開催しているクラブ○ーリズムじゃないですか!
けっこうお子様も混じっている。
いいところのご子息なんだろうか…。
ここは会員制の旅行会社で、専用の近鉄貸切車両を持っているという。
確かバスもあったような。
結局、名古屋しまかぜはずっとホームに晒しっぱなし(笑
どうやら、サービスなのかな。
ホームにいたら、しまかぜに乗れなかった人でも写真撮れるし。
ただ、2編成も居座ったらホームが埋まるから大阪しまかぜは引き揚げたのか。
15:33大阪しまかぜ入線。
これでまた2編成のしまかぜが並びます。
15:40に名古屋しまかぜは出発するので、たった7分だけのランデブーですね。
これって、京都しまかぜが走り出したら、3編成が並んで欲しいなぁ…(遠い目
15:45難波までの乗車券を買いホームへ。
改札では乗車券しか見せない。
車内で検札もない。
特急券1回もチェックしないじゃん(汗
行きに乗ってきたのと同じ第2編成のしまかぜ。
名古屋しまかぜとのクロス運用はしていないようだ。
最後尾になってしまった、行きに座っていた1号車のシートの横を通る。
席を反対向きに(進行方向)に向けておじさんが既に座っていた。
2号車。
3号車。
と歩いてきた。
そういや、カフェの横が通路になっていて、
通り抜けできる構造になっていることを思い出した。
帰りの私の席は5号車9A。
とりあえず、3号車から乗ってみた。
すると、すぐにカフェのサービスカウンターが現われた。
ここで、しまかぜ車内だけで買える限定グッズも販売されている。
行きは特等席だったから、席から1度も立ち上がっていない。
帰りはいろいろ見てやろうと思っていた。
カウンターの横に、カフェへと続く階段が見えた。
ダブルデッカーになっていて、2階と1階に分かれている。
すると、家族連れがカフェへ案内されていった。
私は『えぇ!ももいいの!?』と思った。
事前の情報では、出発してしばらくしたら、準備ができたと放送があるというのだった。
でも、目の前で既に先客が案内されていった。
考えはすぐにまとまった。
後になると、座れないかもしれない。
すぐにお姉さんに声をかけ、カフェに案内してもらった。
1階2階の希望を聞かれたが、やはり見晴らしのいい2階を選択すべきだろう。
『ご案内いたします。』とお姉さんに席まで案内してもらった。
先ほど案内された家族のすぐとなり。
詰めて座ったので、第三者から私も家族と思われても仕方がない。
朝、難波駅でカレーを食ったのに、またカレーを頼んでいる。
しかも、まだ賢島駅のホームに停車したままなのに(笑
せっかくなんで、走っている時に食べたいと思った。
なんで、お姉さんが催促に来てくれるまで迷っているフリをして注文をしなかった。
心の中はずっと前から決まっている。
1370円の”松阪牛カレー”だ。
”オレたち カレー ズ”のTシャツが欲しい。
しばらくすると、持って来てくれた。
希望通り賢島駅は、はるか後方に流れた後だ。
そういや、賢島~鳥羽はゆっくり走ってくれるけど、曲がりくねっていたような…。
少々左右に揺れて食べづらい(笑
ここで、どこにも載っていないであろう情報をひとつ。
トレーがマジで滑らない
景色は最高。
ビスタカーの2階でメシを食うようなもんだ。
…ここである事実に気がついた。
食堂車初体験だ、、、
新幹線でも特急でも営業中の食堂車に入った記憶がない。
(厳密に言うと、ここはカフェなんだけど。)
あるのは、弁天町の交通博物館の展示車両ぐらいだ。
4号車を通ったら、まだ席が空いていた。
すかさず撮影。
和風個室は、お客さんがすでに楽しげに宴会を開いていたのでムリ。
↓サロンシート 半個室みたいな感じです。グループ向け。
↓洋風個室 1編成に1室しかない。和風個室、先頭車最前列と並ぶプラチナチケット。
帰りは5号車。
行きと同じプレミアムシートですが、ハイデッカー展望車ではありません。
なので、車窓は普通の特急と変わりません。
まぁ、これはこれで落ち着けていいもんです。
帰りはこれでいいのかもしれませんね。
車内は、話し声と楽しげな笑い声に包まれ、旅してるなぁと実感できました。
私は帰りもやっぱり福山君をいただいております(爆
裏切れません(キッパリ
結局、帰りも車内検札なし。
客のマナーがいいのか。
乗車券だけで乗れそうな…(爆
その日は実家へ帰りました。
その方が近いので。
↑車内でゲットした限定グッズ。
↑松阪牛カレーの時に出てきたコースターと一緒に飾りましたw
疲れましたが、貴重な体験でした。
後日談として、ビデオカメラの映像の編集をしようとしたら…。
うちの約10年選手XPでは何もできなかった罠(爆
仕方がないので、清水から飛び降りる気持ちでパソコンを新調します。
4790Kと780Tiブッこみますw