オーディオのチューンナップと調整
| 目的 |
チューニング・カスタム |
| 作業 |
DIY |
| 難易度 |
  中級 |
| 作業時間 |
1時間以内 |
1
【リンクと使用部品のメーカーを追記】
パーツレビューにスピーカーを載せましたが、マルチアンプドライブを実現するためのネットワークを自作し、タイムアライメントとイコライジングを施しました。
特に高級な装置は必要なく、自分の耳と、マイクとセット用の三脚と測定用のアプリ、音源があれば可能です。
ちなみに、20年近く前には、スペクトラムアナライザーは特殊な高級な装置で、50万円とかしたそうです。今は、マイクとアプリと iPad か ノートPC があれば済みます。
厳密にはマイクの校正とか必要ですが、±0.5 〜 1.5 db の校正なら、無視しても構わないと私は思います。
マイクが Amazon に再入荷してました。価格も手頃なのでリンクを貼ります。ハードとしては、マイクの他はミニジャックの付いた旧型 iPhone か iPad(これが一番入手困難で問題かも)、1メートル位の延長ケーブル(例えば エレコム EHPS10BK、Amazon で 800円弱)も必要です。
【国内正規品】Dayton Audio iMM-6 iPhone用コンデンサーマイク
https://amzn.asia/d/gEIRDG4
※ 例によって、ここに述べた内容はあくまで私見や今回に限る結果であり、何かの効果を保証するものではありませんし、同意を求めるものでもありません。
※ 使用したスピーカーとパワーアンプについては、関連記事のパーツレビューを参照してください。
2
順番が逆ですが、ネットワークについて説明します。TS-Z132PRS 付属ネットワークはマルチアンプ(高音用と低音用のスピーカーをそれぞれ別のアンプで駆動することです。今回は 4ch アンプを使うので、高音用左右 2本、低音用左右 2本、計 4本のスピーカーを駆動します。)に対応していないので、頑張って自作することにしました。
付属ネットワークのコンデンサとコイル部品の印刷を見て、はんだ付けを外してバラし、機器で測定して、同容量の部品を買い求め、ネットワークを構成しました。
部品同士の配線にはスズメッキ銅線を使用せず、部品のリード線をそのまま使い、最低限の長さになるように配線しました。また、必ず配線同士や端子に配線を巻きつけて、はんだ付けしました。
まず、高音用です。コイルは Jantzen Audio 製、コンデンサーには電解コンデンサーは使わずに、フィルムコンデンサーとして代表的な? SOLEN 製を選びました。
色々買って比較試聴は無理なので、ネットで評判が割と良く、通販で入手できる部品を探しました。付属ネットワークには、抵抗によるアッテネーター回路(0、-3dB、-6dB)がありましたが、音の鮮度が落ちると思い省略しました。
端子台は安物ですが、ニッケルメッキを剥がして、素材の真鍮がケーブル端子と接触するようにします。音響用グリスで防錆と音質改善を図ります。コイルは立ててあります。理由は後述します。
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こちらは低音用のネットワークです。
コンデンサーは、DAYTON AUDIO 製です。
裏にコイルがあります。
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裏返しました。低音用コイルです。高音用と同じ Jantzen Audio 製です。エポキシで固めました。もう交換できないです🤣。
高音用のコイルは立てておきましたが、こちらは水平に寝かせて、高音用と低音用のコイルの磁界の方向を変え、近くに置いた場合の磁界の干渉を防止します。
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タイムアライメント調整用です。耳の位置から各スピーカーへの距離を測るための BOSCH 製レーザー距離計です。
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こちらはイコライジング用の装置です。三脚のてっぺんのマイクと iPad pro 9.7 のスペクトラムアナライザーアプリで測定します。
画像は、運転席にセットした状態です。iPad はここにセットするわけではなく、助手席に座って膝の上に置いて、画面を見ながらヘッドユニットのイコライザーを調整します。
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特性を測るための音源CD です。ピンクノイズを使います。
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タイムアライメントを取ったら、スペクトラムアナライザーで測定しながらイコライジングです。
これはスピーカーをセットして何もしないでピンクノイズを再生した初期値です。高音用のスピーカー(ウーファー)と低音用のスピーカー(ツイーター)とのクロスオーバーは 1.9kHz 設定ですが、そこから急に上がっているのでツイーターのレベルが全体的に高すぎると判ります。製品付属のネットワークに、-3dB、-6dB のアッテネーターが付いていたのも頷けます。
※ 測定に使ったこの ETANI アプリはもう DL できないのですが、他のアプリを使えば良いと思います。
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まずは高音用(ツイーター用)アンプのレベル調整で、ツイーターのレベルを 8db 下げました。
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なるべく大きな凹凸が少なく、かつ高音が徐々に下がっていくようにヘッドユニットのイコライザーを調整します。必ずしもフラット目標ではないのですが、専門店のイコライジングから学んだノウハウ(笑)です。クラシック聴く場合はこんな感じです。
トランクにサブウーファーが入ってますが、さすがに40Hz 以下は難しいです。エンジンは停止です。測定にエンジンの低音が混じってしまいます。バッテリー上がりに注意してください。
このあと、音楽を聴いて追い込んでいきます。これは、好みでやれば良いと思います。
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とりあえず低域チェックです。オーディオショップ推薦アルバム「Essential Ragga Hop」から 「Any Weh You Like It」。
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この曲「Any Weh You Like It」には、このように 32Hz が入っていて、それがほぼ一定の間隔で響くので、これが感じられれば OK 。
1回の調整では上手くいかないので、アルバムをとりかえ、調整を繰り返して詰めます。
普段はカラヤン指揮のクラシック中心に、ジャズ、宮本浩次、Queen、森口博子、広く聴いてますので、これらを使います。
※ 上では詳しく述べませんでしたがタイムアライメントは、各スピーカーから耳までの距離を cm で入力すれば基本は完了です。そのあと、パルス音のテスト音源をかけて、同時に「ひとつの音」に聞こえるように少しずつ微調整して決めていきます。プッという音がププッに聞こえたら、タイムアライメントが合っていないということです。
例えばボーカルは、タイムアライメントを取っていない普通のステレオで聞くと左右スピーカーの真ん中で聞こえます(LHD 運転席では右寄り)が、タイムアライメントを運転席の耳の位置で合わせれば、運転席側の音量を大きくしなくても音像が左に寄って、運転席の真正面で聞こえるようになります。
こだわるときりがないですね😅。
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