そのような中で、今回VELOCE RACING/TUNER/RACE NOTOの3モデルで検討を行い、最終的に選んだのがVELOCE RACING 350mm V-1です。
VELOCE RACINGは80年代からMOMOの定番商品として発売されている製品です。他の2モデルよりもクラシカルでやや無骨に感じるT字型スポークのデザインと、大きく目立つイエローの「MOMO」ロゴ、MOMO製品の中では少ないイエローステッチが特徴的で、個人的にはS2000 Type Sの黒/黄の標準インテリアのデザインやカラーに一番似合う製品だと感じました。また、定価¥41,800に対して、実売価格¥28,000前後とリーズナブルな価格も魅力です。
もう一つ注意が必要なのが、私が感じているVELOCEへの好印象は350mmモデルに限ったものなのかもしれないという点です。実店舗で320mmモデルを握ってみたことがあるのですが、350mmよりステアリングの厚さ(奥行き感)が足りないように感じた上、断面形状の楕円を強く意識させられるような握り心地でした。TUNER 350mmとVELOCE RACING 320mmが隣に並んでいたため、交互に比較した際は、TUNERは自然な握り心地で好印象を感じましたが、逆にVELOCEには「ステアリングホイール全体が細く、握った際に手に当たる場所も固い感触がして何だか持ちにくいな」とネガティブな印象を抱きました。(あくまで個人的な印象です)VELOCE RACING 320mmは他の320mmモデルと異なり、350mmをそのまま縮小したデザインの美しさ問題を持っているなどの長所もありますが、握り心地の面では人によって評価が分かれると思いますので、実物を十分に確認して選ばれた方が良いと思います。
なお、今回はNSX Type S用のホーンボタン(78514-SL0-Z71ZA)と、NSX-R用のホーンリング(78515-SL0-Z01)を組み合わせる予定でしたが、ホーンリングを付けるとイエローの「MOMO」ロゴとギリギリになってしまうことと、見た目の好みからホーンリングなしで取り付けることになりそうです。装着が非常に楽しみです。