KICKER KSS6704  

前車の赤内装のFL5には長野県松本市のAQUAさんから発売されている「シビックタイプR FL5専用 KICKER スピーカーパーフェクトキット フロント用（KSS6704）」を装着していました。その際の音がとても自分好みだったため、今回納車されたRBPにも同じキットを装着しました。

前車の赤内装のFL5では2年前の納車時にFL1用の「純正ハイグレードスピーカーシステム（8スピーカー/KENWOOD製）」を装着していたのですが、YouTubeなどでの他の方のレビューにもあるように高音がかなり強調された、いわゆる「シャカシャカ」した音になってしまいます。FK8にも同じKENWOOD製の「純正ハイグレードスピーカーシステム（FK8用/4スピーカー）」を付けているのですが、FK8だときちんと適合しているためか全域でバランスが良い音が鳴ります。それに比べるとFL5ではバランスの悪さが目立ちます。やはり、FL1/4用の適合外の製品を取り付けていることが原因なのでしょうか。

RBPで標準状態のスピーカーの音をあらためて確認しましたが、FL1用ハイグレードスピーカーを装着したFL5より全体的なまとまりがある音ではあるものの、耳に届く中高音域の情報が圧倒的に乏しく、音のクリアさや艶やかさに欠ける音です。FL5は走りを楽しむ車ですので、音楽はそこまで頻繁にかけませんし、オーディオマニアではないため完璧な音作りを求める訳ではありませんが、たまに聞く時には車格に見合う音で聴きたいと思います。

今回選んだのは前回と同じ4スピーカーのフロント用のみ、デッドニングなしの施工メニューです。フロント用のみを選んだ理由は基本的にはフロントしか人が乗らないのと、デッドニングを施すことでドアパネルのサービスホールをメタルシートで埋めてしまうのはノーマル状態の維持という私の方針から外れるためです。

自宅から高速で約2時間半かけて長野県松本市のAQUAさんにお邪魔して取り付けを行ってもらいました。フロントのみ/デッドニングなしのメニューで開店直後の10:00から作業を開始し、4時間後の14:00に完了です。（取り付け工賃は￥19,800）箱型のパッシブクロスオーバーは運転席/助手席足元のトリム内に設置されていますが、外観からはスピーカーが交換されていることはわかりません。

作業後、よく聞く女性ボーカルの音楽をかけて音を確認しましたが、中高音の解像度が高くなり、私好みの艶やかな音質になりました。交換後特に感じるのは、ツイーターの位置くらいまで音の定位がノーマルより上がり、自分の正面から音楽が聞こえるように感じることです。曲によっては低音が足りず高音が強いようにも聞こえますが、純正ハイグレードスピーカーほどではありませんので個人的にはまったく問題ありません。

私と同じデッドニングなしの状態の音質はボーカルやポップスなどの音楽が好きな方には向いていると思いますが、ロックやヘビメタ、クラッシックなどの低音が好きな方はデッドニングやサブウーファーの追加、イコライザーでの調整が必要かもしれません。

今回は発売元のAQUAさんに直接施工してもらいましたが、このキットにはかなり詳細な写真付きの説明書（4ページ）が付属しており、内装トリムの脱着ができる方や、ある程度オーディオ関係の心得がある方ならDIYでも問題なく作業できると思います。ある程度良い音を手軽に楽しみたいという方にはぜひオススメのセットです。