車中泊号としての検証旅行
次期車中泊号としてエクストレイルの交代要員を検討すべく、レンタカーを借りて旅行に出かけることにしました。
今のところエクストレイルには全く不調はないものの、寿命が20万キロ程度と仮定すると折り返し地点を過ぎたあたり。エクストレイルさんには申し訳ないが、初めてのCVTにはそれほどの信頼をおいておらず、信頼性が第一のロングレンジクルーザーとしては30万キロはキツいのではと推測しています。
そこで次期候補車両の選定となるわけですが、何しろ実用性が第一のポジションですから、クライテリアを満たしていれば小さくて安いに越したことはありません。ちなみに候補車両のクライテリアは、
①AWD
②布団が敷ける
③家族3人で長距離移動ができる(その時は布団規定は除外)
④燃費が良い
今回④は新規設定で、エクストレイル購入時はありませんでした。もう齢も重ねているので、節約できるところはしておこうという魂胆です。
そうなると、形式はミニバン、SUV、ステーションワゴン、動力はEV、ハイブリッド、ディーゼルあたりになると思います。
個人的な絞り込みでは、ハンドルを握る楽しさを考慮するとステーションワゴン>SUV>ミニバン、実用性を考慮するとハイブリッド>ディーゼル>EVになりました。従って、ベストバイはハイブリッドのステーションワゴンです。ここに小さいという条件を加えると、カローラツーリングが浮上してきた次第。早速伊豆への車中泊旅行を敢行したのであります。
ドライビングでトヨタの本気を感じる
長い間90年代の記憶のままの思い込みしかなかったけれど、トヨタのクルマが走行性能という商品力を突き詰めているということが理解できました。
まず、着座位置とドライビングポジションの自由度が相当高いことが驚きでした。シート位置はかなり低いところまで調整出来るし、チルト&テレスコを使ってハンドルの位置を決めると、メーターがハンドルに隠れることもなくしっかり視認できました。私はスポーツ走行をするので、所謂9時15分型の運転姿勢です。ハンドルを極力低い位置にセットするので、メーターがハンドル上部で隠れてしまうことも少なくありませんが、このクルマはしっかり作り込まれている印象でした。
そして走り出してみると、しなやかなフラットライド感覚があり、長距離でも疲れにくい申し分ない乗り心地でした。タイヤが195/65R15なので路面からの入力に神経質なところはないし、このタイヤサイズなのにユラユラすることもなく、ハンドルの応答もリニアで街中や高速では快適そのもの。ワインディングに入っても腰砕けになることもなく、頭の入りも十分良かったです。ただ、この回頭性の良さはトルクベクタリングが効いている感じがありました。本当に付いているのかはわかりませんが、コーナー立ち上がりで意図的にアクセルを入れても、不自然なまでにニュートラル、時にはオーバーさえ感じるステア感覚があり、現代のFF車なのだなと思いました。また、ペースを上げても急な挙動変化はなく、荷重移動による姿勢制御もきちんとでき、公道においてはFFでも運転する楽しみが感じられました。
必要十分以上の動力性能
1.8Lのエンジンはディーゼル並みの5500rpmリミットでした。そんなにも回らんのかと落胆を覚えましたが、モーターのアシストがあれば必要ないことが理解できました。エンジンは振動も大きくガサガサと回る印象でしたが、ハイブリッドシステムのトルクが非常に豊かで、フル加速では3Lクラスの余裕が感じられます。燃費のために我慢を強いられるようなことはありませんでした。箱根新道の山登りではちょっと燃費計が気になりましたが、散々好き勝手に走ってトータルで26km/Lでしたので、もう返す言葉すらありません。
使い勝手はまずまず
クルマとしての基本性能はかなり高いことがわかりましたが、使い勝手の面ではネガティブな面もありました。
一つ目は後席の広さ。狭いというに十分な足元空間と、起き気味の背もたれが窮屈感をさりげなく演出します。専ら後席の住人である妻はエコノミークラス症候群になることが示唆され、購入説得のハードルは高まりました。
そして、二つ目はラゲッジ。前後長は何とか布団を敷くことができる空間があり、このクラスでも車中泊はできることがわかりました。但し、ストラットタワーのような出っ張りがあって、布団は敷けるものの左右方向はちょっとしんどい。不用意に寝返りを打つと打撃を食らいます。
最後の三つ目は、Aピラーによる死角。エクストレイルも含め最近のクルマは総じてフロントガラス下端が前席から遠い位置にあり、且つピラーも太いので前方側面の視界が良くありません。そしてこのクルマはさらに、低い全高の中で流麗なフォルムを実現するためピラーが長い。これにより斜め前の視界がかなり遮られ、右折時の後方から来る横断者などは認知が非常に難しそうです。上半身を動かしてみてもよく見えないので、十分注意が必要でしょう。
買い替え候補として
魅力も欠点も見えてきた今回の検証旅行。総じて運転を楽しみつつも安楽な移動もできる魅力的なクルマである印象でした。エクストレイルの倍以上の燃費は魅力ですし、運転席にいる間は質感の高い操作系と居心地の良いシートで、カローラの名はもはやエントリーカーを指すものではなくなったと感じました。
しかし、今回は趣味のクルマではなく家族を乗せて遠くまで旅をするためのクルマ選びです。そうなるとやはり後席がネックになってしまいます。子供がまだ小さいうちなら不自由はないかもしれませんが、大人3人には少々ツラい。次期型に期待を込めて今回の検証は終わりにしたいと思います。
総括
①AWD
⇒判定不能
②布団が敷ける
⇒○
③家族3人で長距離移動ができる(その時は布団規定は除外)
⇒×
④燃費が良い
⇒◎
Posted at 2026/07/10 23:52:21 | |
あかつきツーリング | クルマ