1型ドアミラーぐらつきの予防加工

先週右ドアミラーのぐらつき補修をした。左はまだ壊れていないのだが、構造的にいずれ同じトラブルが出る可能性がある。押さえのスプリングが外れる前であれば、比較的楽に同じ補修ができるのではないかと思い確認してみることにした。
また、分解の細かいコツについても情報を加える。

ミラー面を外す際は、まず爪の部分にシリコンスプレーを吹いて滑りを良くする。写真のようにL字のピックツールで爪を外側に引っ張りながらミラー面を手前に引くと外れやすいようだ。

内部構造がわかったので、今回は最小限の分解に留める。

カプラーの端子を抜く場合は、結合部から端子の返しを押し込んでやることで抜くことができる。

抜き取った端子の拡大写真。中程の外側に広がった返しが引っかかって抜けないようになっているので、これをツールで引っ込める。ツールがなければ、針などで代用できるかもしれない。

問題のスプリングと抜け止めワッシャーの状態がこれ。抜け止めワッシャーがシャフトを削り、ずいぶん上の方にずれてきているのがわかる。いずれ右側と同じように外れてしまうだろう。

左が前回補修した運転席側の様子で、右が今回分解した助手席側ミラーの様子。シャフトを削り取りながら抜け止めワッシャーがかなり上がってきているのが分かる。この削れた部分が取れると、一気にスプリングが抜けてしまうだろう。ただ前回と同じようにギアプーラーで押し込むと、うまく止まらない恐れがある。このままこれ以上抜けてこないよう加工することにする。

前科と同じようにシャフトに２.5mmの穴を開け、ステンレス針金でワッシャーが抜けなように締め付ける。スプリングのテンションは若干少ないだろうが、抜けてしまってから加工するより遥かに楽に補修することができる。

元通りに組み立てれば補修完了である。２回目なので加工に要した時間は１時間弱だろうか。前回の修理記事と合わせご覧になると構造と問題点が良く分かると思う。
これでジムニー君の寿命まで壊れないことを期待したい。