アクセサリー電源の取り出し方
目的 |
チューニング・カスタム |
作業 |
DIY |
難易度 |
 初級 |
作業時間 |
1時間以内 |
1
E90は通常の方法ではACC電源を取ることができない。このため、ナビゲーションやレーダー探知機など後付けの機器を取り付ける場合、イグニッション電源をACC電源の代用に使うのが通例である。したがって、AUX端子に接続したiPodの電源をシガーソケットから取っていると、アイドリングストップと同時に音楽がストップし、エンジンを再始動してから再生ボタンを押しなおさなければならない。また、社外ナビゲーションやGPSレーダー探知機は、イグニッションをONにするたびに再起動するためGPS測位のやり直しである。
ところが、iDriveや純正オーディオは、キーを挿すだけで動作するし、エンジンを切ってもキーを抜くまで通電されている。つまり、いわゆるACC電源で動作しているのだ。オーディオ周りのハーネスからACCが取れそうな気がするのだが、そうはいかないらしい。
ネットで情報を検索すると、運転席足元のCASユニットからACC信号が取れるという記述がいくつか見つかった。早速、自分の車で調べてみることにした。
CASとは「Car Access System」のことで、ユニットは運転席の足元上にある。右ハンドル車はハンドルポストの右側にある。写真はドア側の小物入れを外して撮影したCASユニットである。
2
写真はWDSの左ハンドル車画像で、A149aがCASである。
3
ハンドル下のアンダーカバーを取り外し、床から見上げたところである。
4
ネットの情報によると、ACC信号はCASユニットの41Pコネクターの3番が空きで、ここにコンタクトピンを入れて取り出とのこと。
41Pコネクターはロックレバーをスライドさせれば抜くことができる。
5
写真はカバーからコネクターを抜き取ったところである。
情報では3番は「空き」のはずだが、私の車両には「紫/黄」のリードが入っていた。
WDSの配線図で調べると、3番は「ターミナルR信号」で、その行き先は「クラッチスイッチモジュール」ということだ。つまり、AT車は3番が空きだが、MT車には配線が入っているのだと思われる。
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割り込みコネクタで信号を取り出してみると、ACC信号を取り出すことができた。配線は0.5sqと細いので、細線に対応した割り込みコネクターを使用した。AT車の場合は、コンタクトピンを挿入する必要がある。
レーダー探知機やiPodくらいなら直接つなげばよいのだが、それなりに大きな電流を取り出す場合は、リレーを入れる必要がある。
7
複数機器の使用を想定してリレーを入れることにした。
部品箱にあった手持ちの10Aの「平型ヒューズ電源」で、ヒューズボックスの空きソケット38番から常時電源を取り出した。
8
30AリレーでACC電源をセンターコンソール内に引いてみた。
このリレー出力は、レーダー探知機とiPodに接続した。これで、アイドリングストップをしてもGPSが再起動しなくて済むし、iPodの音楽を聴くことができるようになった。今後、地デジチューナーを導入しても大丈夫だ。
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