苦行のプラグ交換

漢のロマン大排気量V8エンジン。しかし時と場合によっては悪夢になります。
　てなわけで今回はプラグ全交換です。前回1番と5番のプラグを取り外してみたらジオン兵も失禁するレベルで白かったので交換です。原因となったホース達も揃ってるのでこちらはまた別で投稿します。

　今回交換するプラグはこちらのNGKのイリジウムプラグです。品番は3689になります。
↓その他1997F-150のTRITON5.4(L)に適合するプラグです。
・NGK BPR6EFS
・CHAMPION RS9YC,RS9YCC
・MOTORCRAFT AWSF22E
・ACDelco R42LTS,R43LTS,41-812

　今までついていたmotorcraftと交換するNGKの比較です。
　NGKのプラグの方がやたらネジ部が長いのが1番の違いですかね。電極は細いです(小並感)その他の寸法はほぼ同じです。
ちなみによくあるパッキン付のプラグではなく、テーパーシートによる密着のみで気密をとっているタイプですのでシリンダヘッド側のシート部もよりキレイにしておきましょう。締め込み角は1/16です。

こちらは右バンク(助手席側)の1番シリンダ〜4番シリンダまでのプラグ位置の参考図です。
4番はブローバイホースとヒーターホースと配線と愛しさと切なさと心強さをかき分けながら手探りでプラグ取れます。しかも絶妙にプラグホールがバルクヘッド側に傾いてるせいで絶妙に工具選びます。13cmくらいのエクステとユニバーサルがあれば幸せになれます。
　使ったソケットサイズは7mm(IGコイル用)と5/8インチ(プラグ用)だけです。

こちらは左バンク(運転席側)です。右よりマシじゃんって思いましたよね?私も思っていました。が、なんとIGコイルの真上にフューエルラインが通っていて7番のIGコイルに関しては丁度固定ボルトの真上に燃圧レギュレータがあるせいでとIGコイル固定ボルトとの隙間が3cmぐらいしかない上に首を振る隙間がほぼありません。ここはクローフットとオフセットラチェットで幸せになれます。8番は知恵の輪で取れます。
　ここで使ったソケットサイズは7mmと5/8インチ、8mm(パワステタンクステー、EGRのなんか用)です。他にもブローバイホースやらなんやらを引っこ抜いてます。

そういえば4番のIGコイルだけなぜかゴムが残ってこの状態で抜けてきてびっくりしました。引き千切ってぶっ壊したかと思いました。

motorcraftの字が無い？

なんと4番のみIGコイルが社外でした。
左が社外、右がmotorcraft
ここだけ違うのは良いんだか良くないんだかよく分からないのでとりあえずそのまま戻します。そのうちIGコイルも全交換したいですね。

プラグ外すついでにシリンダ内部を確認してみました。以前に見た1番シリンダと同じで8番シリンダまで全て綺麗な状態でした。

シリンダ上部とヘッドのスキッシュエリア部。洗浄効果強めのオイルとガソリン添加剤で簡単に落ちそうです。

最後に今回交換したお役御免のプラグ達です。やはり以前の予想通りもれなく全てプラグが白焼きになってます。そして全てバチクソ固く締まっててめちゃくちゃ時間取られました。アメ車V8あるあるのプラグ中折れが起きなくて本当に良かったです。それよりもやたら8番のプラグが錆びてて驚き桃の木魔法のステッキ。しかも他より白い。今後とも要注意で経過観察が必要そうです。
　作業時間は2時間くらいだと思います。工具と頭の悪い設計の車の整備経験が豊富にあれば1時間ぐらいで終わると思います。