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2021年11月18日 イイね!

水素自動車の思い出

2007年だったろうか。
お台場にある日本科学未来館で、水素エンジンのBMW hydrogen7に
試乗したことがある。
760iLに、水素タンクを追加し、エンジンは760Li同様の6リッターV12を
搭載していた。

ガソリンユニットの機構に、ガソリンの代わりに水素をシリンダーに
送り込むシステムが追加装備されていた。

試乗といっても後部座席に乗せてもらって僅かな距離を走っただけだ。
燃料はガソリンと水素が切り替え式になっており、最初ガソリンで走り出して
途中で僅かなカチという音がして、ここから水素で走っていますという
説明だった。

おまけに水素の生産についても考えが述べられていた。

赤道付近のサンベルト地帯で太陽光発電を行い、
作り出した電気で水を分解して水素を生産する。

水素は冷却して液体とし、タンクローリーで世界中に運び、
水素ステーションでクルマに充填する。

というもので、最近の低炭素ブームに合致する話だが、
その後、BMWはhydrogen7を僅かに生産しただけで終わってしまった。
現在は、電気自動車やFCVに舵を切っている。

何がだめだったのか、色々理由はあるのだろうが、主には
・水素タンクがめちゃくちゃ大変
   (タンクはアルミ製とガラス繊維製の複数の層で構成された二重構造。
   直径17メートルの発砲スチロールの筒に入れるのと同等の断熱効果が
   あり、氷を入れて完全に溶けるまで13年かかる。)
・実は燃焼時に窒素酸化物が発生する
などが挙げられるようだ。

しかし、欧州ではBoschに加えて、BMWから15年末にスピンアウトした
技術コンサルタント会社の独KEYOUが、国際会議や独自動車技術誌「MTZ」に
新開発の大型商用車用水素エンジン(排気量7.8L)の試作機を発表しているとの
ことなので、ある日突然ドイツ初水素エンジンが市販されるのかもしれない。

ところで、水素は本当にクリーンエネルギーなのか。

世界で主流の製造方法はいまだに天然ガスや石油などの化石燃料を
使って水素を発生させる方法(水蒸気改質法)である。
この方法は、多くの量を短時間に製造することができ、安く作れると
いうメリットがあるが、生産過程において二酸化炭素が排出されるのであり、
石炭火力がいけないという時代にとてもクリーンとはいえない。

むかし横浜国大あたりでポルシェ計画という自然エネルギーを使っての
水素生産という提案があったが、今こそ、そういったものに本気を入れる
必要があるのではないだろうか。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/swsj1965/45/3/45_165/_pdf

きっと原子力の熱利用とかの方向に行くんだろうなとは思うけれど…
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jie1922/70/6/70_6_478/_pdf/-char/ja
Posted at 2021/12/02 13:54:57 | コメント(0) | トラックバック(0) | 車いろいろ | クルマ
2021年11月10日 イイね!

COP26 ゼロエミッション車

バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2は、1989年の映画。
主人公は、1985年から2015年にタイムトラベルするが、その世界では、
自動車は空を飛んでいる。
現在すでに2021年だが、車は飛んでいない。

**************
さて、国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)で、
2040年までに世界の新車販売のすべてを電気自動車(EV)など
「ゼロエミッション車」とする目標に24か国が合意した。

<合意内容>
主要市場は2035年、全世界は2040年までにガソリン車やハイブリッド車
など内燃機関を使った新車の販売を停止し、走行中に二酸化炭素を
排出しないEVや燃料電池車などに移行する。

宣言はA―Hの8通り。
Aは「2040年までのゼロエミ車移行を推進する政府」で、英国など
欧州諸国にカンボジアやカナダ、チリなど。

Bは「ゼロエミ車の普及に賛同し、先進国に支援を求める途上国」で、
インドやメキシコなど10カ国。

Cは都市を対象としており、米ニューヨーク市や米カリフォルニア州、
韓国ソウル市など39自治体。

Dはメーカーで、米ゼネラル・モーターズ(GM)や米フォード・モーター、
独メルセデス・ベンツなど。

日本政府はどの宣言にも署名はしなかったが、同日の閣僚級会合で
ゼロエミ車を世界に普及させる行動計画には賛同を表明した。
その他参加見送りは、アメリカ、ドイツ、中国

その行動計画を議論する会議の共同議長には英国と米国が選ばれた。
米国も宣言には不参加だが、具体策の議論には議長として参加する
という“したたかさ”。

******************:
約20年後に、世界でエンジン付きの車が新車販売されていない状況は
とても想像がつかないのだが、どうなるだろうか。

世界は、二酸化炭素を除去する前提でも、石炭や石油等化石燃料を
禁じたいようだ。
うまいこと欧米の考えた流れ(商売政策)に乗って日本の車は潰されそうだ。

******************
参考<誰が参加しているのか>
https://www.iges.or.jp/jp/projects/cop26-basic-knowledge
条約締約国(196か国及び欧州連合)、国連及び関連組織・機関、報道機関、
承認済み非営利オブザーバー組織。
日本からは、関係省庁で構成される日本政府代表団が交渉に参加。
また日本の報道機関やオブザーバー組織も参加します。
Posted at 2021/11/18 23:53:27 | コメント(0) | トラックバック(0) | 車いろいろ | クルマ
2021年11月06日 イイね!

日産グローバル本社ギャラリー

横浜に車で行く用件があったついでに、前から気になっていた
日産グローバル本社ギャラリーに寄ってみた。

1階フロアは、5つに別れている。
・プロダクトゾーン
  販売中車種が置いてあり、中に座れる
・ヘリテージコリドー
  歴史的車両の展示。時々入れ替えるらしい。
・ヘリテージゾーン
  創業から現在までの日産の歩みを紹介するコーナー
・日産ブティック 売店
・ギャラリー・カフェ STARBUCKS COFFEE
2階もあるのだが、まあ上から見下ろせるというだけ。

テストドライブは、GT-Rやスカイラインにも試乗できるので、ここの一番の
売りかもしれない。
展示は、正直あまり力が入っているようには思えなかった。

平日の夕方に近い時間だったせいか?ヘリテージコリドーは人目につきにくい
位置にあり、椅子で寝ているおじさんがいたり、妙に密着したカップルがいたり、
カフェは一日中ここで仕事してるのかという感じの人が席を独占したり、ここは
日産本社の一階の顔なのに、妙にコントロールされていないと感じてしまった。

コンパニオン風の女性スタッフは、4名ほど。
時々ステージで説明をするのだが、聞いている人は少数で、張り合いがなかろう。
展示中のアリアにシャークフィンアンテナが2本着いているので、なんで?と
聞いてみたら、1本は、みちびき(準天頂衛星システム)からの電波受信用
なんだそうだ。

なお、隣のビルの「横浜三井ビルディング駐車場」が提携駐車場になっており、
受付で処理してもらうと、半額程度になる。
















Posted at 2021/11/06 19:02:12 | コメント(0) | トラックバック(0) | 車いろいろ | クルマ
2021年08月27日 イイね!

トヨタe-Paletteの事故とトヨタイズム

東京2020パラリンピック大会選手村で、トヨタ提供の自動運転車が、選手と接触事故を起こしたと報道されている。
CarWatchによれば、事故の概要は以下である。
https://car.watch.impress.co.jp/docs/news/1346893.html

1)接触はT字路において発生。eパレットが右に曲がっていく際に横断歩道手前で、右に曲がる途中で一旦停止。再スタートした際に視覚障害の選手との接触が発生したという(ただし、接触が発生したかどうかは警察当局が調査中)。

2)eパレットは右に曲がる際に、オペレーターがマニュアルモードで発進を指示。(ジョイスティックで操作する方式)

3)オペレーターは、ジョイスティックでT字路の右折を指示。

4)eパレットはT字路で右折をはじめ、横断歩道手前一旦停止。再度スタートしたときには自動運転モードに入っていた。

5)このT字路には、外に誘導員がおり、横断歩道に近づいてくる選手を認識していたものの、止めるまでには至らなかった。

6)この選手は視覚障害者であったため、eパレットを認識できなかったものと思われ、時速1km~2kmで右折していたeパレットと接触(接触については当局が調査中)した後倒れ、その後起き上がって歩いて立ち去った。

自動運転、オペレータ、歩行者が関与する事故。
(接触していない可能性もあるという書き方になっている)
原因はどこにあるのか、簡単に結論は出ないであろう。
自動運転が街を走り出してもついて回る問題であろう。

この事故を聞いて、思い出したのが、トヨタイムズの記事だった。
https://toyotatimes.jp/insidetoyota/162.html

この中に以下の記載がある。気になったのは、太字部分である。
失敗を恐れずにという意味なのであろうが。
結果論としては、よろしくない状況になってしまった。

以下トヨタイムズ

トヨタは、東京2020に出場するアスリートが安心して闘える安全な大会運営の実現に向け、モビリティの支援を行っている。そのひとつが選手村のe-Palette。

16台のe-Paletteが選手村構内を走り、滞在する選手たちの構内移動をサポートしている。

オペレーターは乗車するが基本的には自動運転。トヨタ社員を中心としたチームが4組3交代の24時間体制で、その運行管理にあたっている。

選手たちも入村し、いよいよ本格稼働が始まったe-Palette運行。7月23日、開会式が行われる日の昼過ぎに、豊田社長は、その運行管理チームの現場激励に向かった。

管理室に入った豊田社長はいつもの作業着姿、工場の現場視察と同じである。

まずはモニターに映るリアルタイムの状況を見ながら、担当者から説明を受ける。
その後、“自動運転を止めてマニュアル運転に切り替えるようなトラブル”は起きたのか?と質問。
「ありがたいことに、今のところ、それはない」と担当が答えていた。

そして、そこからの豊田社長と担当のやりとりが、とても興味深いものだった。

豊田:(トラブルは)その内あるよ。

担当:覚悟はしてます…。

豊田:1回や2回はあるからね、それは楽しみにしたほうがいいと思うよ。

担当:ドキドキしてます。

豊田:楽しみにしといた方がいいと思うんだよな…。

担当:ありがとうございます!!

「ありがとうございます!!」と頭を下げた担当の表情は、なんともホッとした感じで嬉しそうだった。その後もやりとりは続く…

豊田:お!来たかぁ〜!みたいなやつ…。

担当:豊田さんにそう言ってもらえると、とても嬉しいです。

豊田:絶対そうだって、こんなもの…。

担当:それが無いように日々の努力はしてます…。

豊田:違う違う違う…“無いように”ってさ…、“あったって”いいんだよ!

担当:ありがとうございます。

豊田:そのために準備してるんだから!ね!? 一応あれだよね?危険なことは1回もないんでしょ?

担当:今のところは…。

豊田:そこだけだな…、そこだけ! 緊急ストップだろうがなんだろうが、それはしょうがないって。

担当:ためらわずに(緊急ストップボタンを)押せという指示が出ています。

豊田:そうそう、とにかく事故だけはゼロにして、あとはいいって!あとは適当でいいよ! だって、そこまでジャストインタイムじゃないんだもん。ちょっと遅れるとかさ…それを急いで、怪我させたとか、それだけは避けたい!


この話が出て、担当者の表情は明らかに柔くなり、部屋全体にも、安心感が漂い出したように思える。

おそらく担当者たちは「絶対に失敗があっちゃいけない」という思いで、今まで準備を重ねてきていた。そして本番を迎えるや、社長が視察にやってくる…。
普通なら「世界中が注目する大舞台…、そこで我が社の技術を示すチャンス…。おまえら絶対に失敗するなよ!」と願うトップが見回りにやってくると担当者たちは身構えてしまう。

しかし、実際にやってきたトップは「トラブルを楽しみにしておけ!」「緊急ストップだって、しょうがない!」しまいには「適当でよい!」とまで言ってくる…。
もちろん大切なところは守れとは伝えていたが、この“拍子抜けの言葉”に、緊張していた担当者たちは間違いなく救われていたように思える。

おそらく、豊田社長も、担当者たちがさまざまなトラブルを想定した訓練を重ねていることを知っている。だからこそ、これから続く大変な日々に向けて、こんな声がけをしたのだろう。

その後、豊田社長は、その部屋にいる担当一人ひとりとコミュニケーションをとっていく…。そして、最後に、もう一度みんなに向けて話をした。

豊田社長

オリンピックは、いろいるあるけれども…、アスリートと、実務の現場というのは、大変なんですよ。

実務の現場を回しているところがね…、最近の報道では幹部のゴタゴタで、こっちの(実務の)頑張りに、関心がいかないけども…。

それでもいいからやってください…、それでもいいからやってください!

それが我々がやることだし、現場で誰かが実務を回さない限り、この安心安全のオリンピックはできないと思うので…。

人の輸送というのはね、単にA地点からB地点に人を移動することかもしれないけど、英語で“動く”と書いて“感動”という意味もある。

ぜひ、日本の東京オリンピック良かったなぁっていう感動を与えてくれると、きっと日本に対しての気持ちも、このゴタゴタを超えて良くなると思いますので、ぜひ頑張っていただきたいと思います。

この話が終わった時、横にいた担当者はインカムに入った小さなトラブルの対応に追われていた。それに気づいた豊田社長は、その担当者に話しかけた。

豊田:トラブル?

担当:はい、ちょっと…。

豊田:大したトラブルじゃなかったね。

そして、みんなに聞こえるように「早くでっかいトラブル来ないかな…」「じゃ、健康に気をつけて、頑張ってくださいね!」と言い、その部屋をあとにした。

その日の夜、開会式には出ないと宣言していた豊田社長の姿は、トヨタイムズのアスリート応援企画「トヨタイムズ放送部」のスタジオにあった。

Posted at 2021/08/27 23:51:19 | コメント(0) | トラックバック(0) | 車いろいろ | クルマ
2021年08月20日 イイね!

昭和のクルマといつまでも

毎週水曜の晩に、BS朝日の昭和のクルマといつまでもという番組を見ている。
基本30年以上同じ車に乗り続けている人が登場する番組だ。
最初は単にうわ、懐かしいなという感覚で見ていたのだが、何回も見ていくうちに、長期オーナーにはいくつかのパターンがあるなと思った。

1)特定の車への愛情でもう他の車は考えられないからずっと乗っている
2)とにかく車が好きで何台も持っているがそのうちの一台は古い
3)父親から譲り受けたものを大切に使っていきたい
4)もともとお金持ちの父親の事業と車を引き継いだ
5)嫁入りの時に妻の父がくれた車で別れられない
6)自分が若い時に事業を起こして成功し、車を集めるようになった

彼らに共通しているのは、奥さんはじめ、家族が車の趣味に関して理解してくれているということだ。羨ましい話だ。

私自身は車は取っ替え引っ替えで、現在の車は人生で20台目。
最近、3年落ちのFRのBMWを購入したわけだが、気持ち的に上記1)に近くなってきている自分に気づく。
それと同時に、車への情熱が冷めてきたような気もしている。
歳のせいなのだろうか。
Posted at 2021/08/22 18:20:17 | コメント(1) | トラックバック(0) | 車いろいろ | クルマ

プロフィール

「コーナリングする時も一定速度で曲がれるので…ってどういう意味だろ?」
何シテル?   04/25 09:21
現在20台目の車。 会社員生活も終わり、人生終端期。 車は好きですが、今時のセンサーだらけの車には心惹かれるものがありません。
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