ローバーVVC エンジンヘッドオーバーホール#4

試運転中に問題発生。エンジン始動当初は順調だったのですが、暫くしてエンジンがばらつき回転も落ちアイドルも維持できない状態に。
エンジン音はまるでハイカムいれたVHPDのように。
IACVを強制的に開いてなんとかアイドルを維持して帰ってきました。
その日はここでタイムアップ。
次の日朝からあらゆるECUのパラメータを調整しましたが、改善せず原因不明。油温が80度になるとエンジンがばらつきはじめます。
数時間の格闘後、PCのライブモニタをふと見るとアイドルなのにカムが295度に！！
VVCの作用角は225度から295度なのでハイカムＭＡＸで動いてます！アイドリングなのに！

原因を調査するためエンジンを一旦冷やし、再トライすると油温が80度を超えると勝手にハイカムが動くことが判明。
どうりでハイカムみたいな音がしてたわけだ(笑)

原因調査です。VVCユニットバラします。
VVCのピストンが押し込まれたまま。
つまりハイカムＭＡＸまで作動してたということです。

新旧混在ですがVVCユニットの構成部品です。
丸いのがソレノイドバルブで中央のシャフトの中にあるバルブを作動させて油圧を制御してます。
その油圧が左下のピストンを押し下げます。

おそらくこのシャフトの中にあるバルブがスラッジで詰まって固着しているようです。
なのでユニット自体が制御できず、油圧が勝手に上がったようです。
オイル管理が悪い車は注意が必要ですね。
オイルはこまめに交換を！

元々付いていたVVCユニットへ交換。
正常に作動するようになりました。