【悲報】ボルボV40、デアゴスティーニ化。

「269万円から」という業界にとって戦略的な価格設定でボルボV40が輸入車Cセグメントに乗り込んできて約10ヶ月。
今のところその戦略どおりボルボの認知度とともに売り上げもうなぎのぼりのようです。

そんなV40が仕様変更。
これで二度目の仕様変更ですから発売から10ヶ月と考えると比較的柔軟に変更がなされており日本市場への期待度が高いのかもしれません。

発売時はT4の269万円とT4 SEの309万円の2グレード構成。
6月に一度目の変更がありヒューマンセーフティに「サイクリスト検知機能」が追加され、T4 SEにメーカーオプションであった純正ナビが標準装備となり価格も329万円にアップしました。（T4は従来どおり269万円。これまで装備できなかった純正ナビが装備可能に。）

そして二度目の今回はこれまでオプションであった「セーフティパッケージ」が標準装備され、代わりにT4 SEで標準装備だった純正ナビが再びオプションに変更。
価格はT4 SEはセーフティパッケージと純正ナビが入れ替わったかたちになり329万円のまま、T4はセーフティパッケージの20万円分が上乗せされ289万円に。

当初の「V40 269万円から」というインパクトは薄れましたが、それでも「安全装備テンコモリ 289万円から」というインパクトはあり「安全には手を抜かないボルボ」のイメージをさらに強固にする仕様変更だと思います。

とここまでは今回の仕様変更はボルボの英断だと感心していたのですが思い返してみるとV40は「モニターキャンペーン」と称して「セーフティパッケージ」を無料で装着していたよなとむしろセーフティパッケージがプレゼントされないグレード（T4）は受注生産扱いだったのでそもそもV40は実質的にセーフティパッケージが標準装備だったよなと。

そういう事情も勘案すると今回の仕様変更は単なる値上げと言えるかもしれません。
あれか「創刊号は特別価格190円」とかいうあれなのか。
私の純真無垢な気持ちを返せ。

今年、輸入Cセグメントハッチバックが相次いで発売になりましたが価格設定においてはV40のインパクトが頭ひとつ出ている印象でボルボジャパンの中の人としては「しまった安くしすぎた」というのが本音なのかもしれません。うっかりさんですね。(c)ソーテック