トーマス=松崎しげる説。

誕生日やクリスマスといった「大義名分」がないのにおもちゃを買い与えるのは良くないと思っていたのですが実際はなかなか難しいですね。
買ってしまいましたパイロットから発売されている「おふろDEミニカー トーマス」。

「ぱーしー　ほしー」といわゆる二語文が出てきたお祝いということでひとつ。

YouTubeでこのおもちゃのレビューを目にしてからというものその動画が大のお気に入りになりましてしまいには娘から二語文を引き出すきっかけになった「まえちゃんねる」前原さんには複雑な気分でお礼申し上げます。





娘は店頭でこのおもちゃを見かけてもガマンできてたんですけどね。親の私がガマンできなかったようです。
そう思うと買ってあげたいという気持ちも自己満足なのかもしれません。
ただ、クルマの中でおもちゃを袋から取り出した時のウギャーという喜びっぷりを見てしまうとこれからも妻から白い目で見られる事が多くなりそうです。

さて、この「おふろDEミニカー トーマス」ですがその名のとおりお風呂で遊ぶおもちゃでしてトーマスとパーシーのミニカーが水の温度で色が変わるというものになっています。
氷水を用意する必要があるのですが、具体的には氷水にミニカーをとおすとトーマスが「せきたんでまっくろ」になりパーシーが「チョコレートだらけ」になったように変色します。
で、その状態でさらに湯船につけると元に戻ると。
湯船につけるだけでなく付属しているシャワーやスポンジをつかって「キレイキレイ」してあげることもできます。

温度で変化する特殊なインクをうまく利用したパイロットらしいおもちゃだと思います。
ただひとつ難点があってどうもこの肝心要な「特殊なインク」の性能が安定していないようです。

お湯につけていったん色が戻ればその状態を維持してくれるはずなのですが（パッケージにもそう記載があります）湯船からあげたとたん黒く変色してしまいます。しかも顔だけ。
本来であれば氷水ぐらい冷たい温度でしか変色してはいけないのに浴室の温度で反応してしまっているのか。

パーシーは問題がないのですがトーマスの顔が真っ黒になるのです。松崎しげるもかくや。
娘がキレイにならないと切なそうにうったえてくるので、パイロットに電話してみると「インクは不安定なのでそんなもの」「今は冬で浴室も寒いので夏まで様子を見てほしい」という返答でした。

冬の浴室は寒いという理屈は分からないでもないけれどさすがに松崎しげるはヒドイよなあと思い、今度は妻が電話。
私の時と同様、ノラリクラリと問題の解決をうやむやにしようとするパイロットから「メーカーとして許容範囲なのかどうか一度症状を見てほしい」と住所を聞き出しトーマスを返送しました。

数日後パイロットから松崎トーマスが返ってきました。もう一人トーマスを引き連れて。
冒頭の写真、トーマスがふたつあるのはそういった理由からなのですが「インクは不安定」というのは本当のようでこちら様も松崎しげるになりかけのところでふんばっている感じです。ドラマチックです。
※パーシーの状態が本来期待する性能。

添え状は宛名が「お客様」とひとくくりにされている定型文でしげる化の説明も無し。
電話応対もアレでしたしあまりカスタマーサポートには予算がまわっていないのかもしれません。

お詫びとしてなのか「おふろカード トーマス」が同梱されていたのですが返送の送料はこちら負担だったので痛み分けといった感じです。
今回温度で色の変わるインクが問題になっているのに同じギミックを持った製品をチョイスするセンスもなかなかに豪快ですね。

ちなみに当初、トーマスの松崎しげる化に切なくなっていた娘でしたが世の中に存在するのか分かりませんが「松崎しげる化の効果音」を付ける事で今ではその変化も楽しんでくれています。