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ルノーが日本市場における自分のポジションをよく理解していて、それをマーケティングにきちんと反映しているのだなぁと感心したのが、新型メガーヌの販売について。

メガーヌがフルモデルチェンジしたのは2008年の終わり。
それから2年が経過しても日本での発売に関するアナウンスはなかったものの、ついに2011年2月に新型メガーヌが日本でも発売に。

ただしこのとき導入されたのは、なんと3ドアハッチバックで6MTのみのスポーツモデル「ルノー・スポール」のみ。
ベーシックモデルの発売から間をおいてスポーツモデルや特別仕様を発売するのがセオリーなのにもかかわらず、とんだ変化球です。

ただ、この変化球が販売台数の25%がルーテシアおよびトゥインゴの「ルノー・スポール」だという日本市場のルノーファンのハートをがっちりと掴むのだろうことは想像に難くありません。
このようにファンの気持ちをより強固にするための先手を打ち、それからじっくり新規のお客さんを確立する手法が販売実績にどう影響するのか興味深いところです。

というわけで、そんなメガーヌのベーシックモデルがいよいよ発売です。
新型の輸入車ではもはや「常識」とも言えるエンジンのダウンサイジングはなく、一昔前のこのクラスでのベーシックな排気量だった2.0リッターのエンジンを6速CVTで走らせます。
用意されるモデルごとに顔のイメージを大きく変えるという点も含めて、日本車っぽい雰囲気があります。

価格は268万円から275万円。
ゴルフより若干安いかなといったところですが、エコカー減税などを加味すると逆転されることを考えると、特別お買い得ってことはなさそうです。
価格面からは、ゴルフからお客さんを奪ってやろうという気概は感じられません。

なにはともあれ、Cセグメントのハッチバックは今一番気になるクルマなので、一度見にいけたらと思います。