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フォルクスワーゲンのコンパクトSUV“ティグアン”、2リッター直噴ターボと4WDとを組み合わせたなかなかパワフルで硬派なクルマだったのだけれど、それぞれ1.4リッター直分ターボと2WDに変更されました。
エンジンのダウンサイジングと2WDへの変更という「イマドキ」なSUVに変身というわけです。

「ナンチャッテ」が苦手な方々にとっては不満でしょうけれど、これがトレンドなのだから諦めていただくとして。
それよりも価格がグッと下がって手が届きやすくなったことを歓迎しましょう。

変更前の389万円からなんと50万円ダウンの339万円。
しかもこれまでオプションだったカーナビとリアビューカメラも今回から標準装備です。

ティグアンも登場から４年。
効果的なテコ入れをしてもらえるティグアンは、日本市場においてなかなか重要なモデルなのかもしれません。

それを感じるのがもうひとつ。トランスミッションについて。
ドイツとイギリス(右ハンドルだから)のHPを見てみたのだけれど、1.4TSIとDSGの組み合わせってラインアップされていないんですね。(1.4リッターはMTのみ)

ということは、今回のティグアンの日本仕様は本当に(イギリス仕様の手直しとかではなく)「日本のために作られた」ティグアンというわけで、そういった点で恵まれたモデルなのだなぁと。

DSGがなぜか６速なのも(現状７速がスタンダード？)この辺に理由があるのかもしれません。

今回の仕様変更に別の理由があるとしたら、アレかなぁ。アウディQ3の存在。

Q3のエントリーグレードはエンジン出力などがティグアンのそれよりも劣っているし、それはさすがにまずいから1.4リッターに変更したい、え？日本てMTダメなの？、ちっ、しゃーないから余ってる６速DSG載せてやるか、みたいな。
ついでに微妙に近かった価格差(Q3のエントリーグレードが409万円)も解消できるしな、みたいな。

そう考えると我が道を貫けなかったティグアンは恵まれたモデルなのだなぁなんて言えない。
Q3の存在ひとつで印象が180度変わってしまうのも面白いですね。