2013年06月23日
前回の見積書を提示していただいた際、値引きについてはウチに決めてもらってからという雰囲気を漂わせていたヘーベルさんからお電話が。
「そろそろハイムさんの見積りも出たころかなと思いまして」
「最終の価格についてお話ししたいのでお時間いただけますか」
もうなんというかタイミングが絶妙というかいやらしいというかなにはともあれ営業マンとしてとても優秀なのでしょう。
ノコノコと展示場へと向かいました。
具体的には期末決算の特別値引きとして坪あたり5万円の値引き。
ヘーベルさんで予定しているのは38坪弱なので190万円の値引きとなります。
500万円オーバーが310万円オーバーになりましたーやたー。
いや、買えないじゃん。買えてないじゃん。
嫁さんは本当にこれ以上びた一文まかりならんのかと食らいついておりましたが営業さんの表情を見る限り一筋縄ではいかなさそう。
というか価格交渉できない私がチキンすぎて泣きそう。
嫁さんが食らいついているということはこの価格差であればへーベルハウスで建てたいと考えているということなのでしょう。300万円かあ。
酒も煙草も女もたしなまなかった私の銀行口座がついに火を噴く時がきたのでしょうか。
さてこれが午前中のお話し。
午後からは私達が一番いっしょに家を作っていきたいと感じている建築事務所Aさんが実際に手がけられた物件(+県内のちょっとこだわった物件)の見学ツアーに連れていってもらいました。
前回見積書を提示していただいた際に嫁さんが不安点として「ハウスメーカーは内外装の仕上がりについてある程度予想ができるが、こちらではそれが難しい(一点ものだから)」とこぼしたところこのような機会を設けていただきました。
昼すぎから夕方まで県内中を走り回っていくつもの家を見学させてもらい私達の好みもより具体的に理解してもらえたと思います。
仕上がりについてはどうだろう。車内から外観を覗くだけだったので嫁さんとしては不安の解消にまではいたっていないかもしれません。
それどころか嫁さんの不安は別のことに移っていて木造住宅の耐震性はどうなのかとか30年後60年後までの耐久性はどうなのかといったことの方が気になっているようで。
嫁さんは私が死んでも90歳を超えても生きているつもりのようでそんな時に家をリフォームしようとか建て替えようとかいう元気や財産は無いよということらしい。
いよいよ家を建て始めるにあたって、何よりも安全性を一番に考えたいという気持ちになってきたというのは少し分かります。
「ハウスメーカーの鉄骨造に比べれば強度は確かに劣りますが」と前置きをして嫁さんの不安に対して建築士さんが仰るには。
・構造計算が自分でできるので、その点にも気を配って設計しています。
・木造でも耐震等級3級はとれます。
・今の築後30年の木造住宅を見て不安に感じるのは分かりますが、30年前はとにかく新しく建てて傷んだらつぶせば良いといった考えで建てられています。今は震災や欠陥偽装の社会問題化による建築基準法の改定と部材の進歩によって30年前とは比較にならない長く住める住宅が建てられます。
とのことです。
私としては十分なお話しでした。
建築士さんが仰るようにハウスメーカーの鉄骨造の方が安全なのは間違いないでしょうけど木造だからペシャンコになるというわけでもないし、今回はたまたま土地の購入費用が不要であったからハウスメーカーも候補のひとつに滑り込んできましたがやはり分不相応身の丈にあっていないのは変わらないのです。
少し無理をすれば買えるからと言ってもこの先きっと膨らんでくるだろう要望を盛り込んでいけるバッファは残しておくべきでしょうし、ハウスメーカーゆえのメンテナンスコストの高さも気になるところです。
思ったより建築事務所(工務店)との価格差が少ないのは正直意外でしたがトータルではきっと今の価格差は広がるのではないかと。
そして結局は理屈ではない感情の部分になりますが、ヘーベルさんとは自分の家を良いものにするべく一緒に考えていこうという気持ちになれなかった。
最終的な決断は私が下すことにしていましたからこれらもろもろのことを勘案して建築事務所Aさんに依頼することを決めたと嫁さんに伝えました。
嫁さんもそれで納得してくれたものの自分は自分でこれで本当によかったのかとモヤモヤしていなかったとは言えません。
どうしてもひっかかるのが嫁さんの一言「もし、万が一のことがあった時、へーベルハウスにしておけばよかったと後悔しないか」
そりゃするさ。するよ。
人生三十年すべての選択肢とその決断について後悔しなかったことは一切なく後悔どころか前悔(事が起こる前に後悔すること。造語。)まで身に付けている後悔のエキスパートである私が後悔しないなんてことあるわけないじゃないですか。
ちうかその質問はズルイ。
理屈で考えればハウスメーカーの方が安心できるに決まってんだから。
しかも無理をすれば買えないわけではないのだから、安心・安全を盾に取られたらもう打つ手なしですよ。
その晩、嫁さんがたたみかけてきます。
「もし価格差が今より少なくても建築事務所Aさんを選ぶか?」
へーベルさんの方が良い仕様であるものがいくつかあるらしく建築事務所Aさんをその仕様にあわせると今の300万円の価格差がもっと縮まるのではないかという理屈らしい。
具体的には「外張断熱」「樹脂サッシ」「床暖房」「電動シャッター」で現在の仕様との価格差を建築事務所Aさんに確認してもらうことにしました。
なお嫁さんも基本的には建築事務所Aさんにお願いしたいと考えています。
それでもそういう感情は飛び越えて今は安心・安全第一の母性本能ムンムンの状態ですからなんとかして私がヘーベルさんを選んだという体にもっていきたいようです。
へーベルさんでお願いするなら今月末が価格的な意味でタイムリミットです。
史上最大の優柔不断がはじまります。
Posted at 2013/07/08 18:30:54 | |
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ワガヤ | 日記