というわけでヘーベルさんでお願いすることに決めました。
建築事務所Aさんが「いろいろ検討されるんですけど結局はスタート地点に戻ってくるってことありがちなんですよねえ」と仰っていましたが皮肉にもそのとおりになってしまいました。
(これは自分たちが「スタート地点」だという認識でのセリフかと思います。)
私達が真剣に家づくりを検討しはじめたのが
昨年8月に立ち寄ったヘーベルさんの展示場からだったので。
それからはや十カ月。土地の懸案もあったとは言え業者さんの選定に時間をかけすぎた気もしますがどれも良い経験です。
プランなどを提出いただいた業者さんには感謝の言葉しかありません。
おかげさまで目もプヨプヨと肥えております。ヘーベルさんにはご覚悟いただきたく。
この一週間、本当に悩みました。
建築事務所Aさんから返答があった設備の差による差額を考慮に入れるとヘーベルさんとの価格差はあってないようなものになってしまったもののそのメールには私達の気持ちをゆさぶる熱いメッセージが添えられていてそうだよな設備の差で家の良さが決まるわけではないよなやっぱりこの人たちと家を作っていきたいと(心の)涙を流したり。
ヘーベルさんには「他社とは違って設計担当の方が打ち合わせに同席しないなど一緒に家を作っていこうという気持ちになりにくい。契約後もそうなのですか?」と時間がないもんだから私としては珍しく直球で質問してみると「たまたまスケジュールが合わなかった。本来であれば設計担当も同席しますし、今後も同様です。」と。
今まで一度もそんな断りはなかったのだからいくらお人よしの私でもさすがにこれは嘘だろうということぐらいは分かるのですが帰宅してみると設計担当の方のプロフィールが同梱された封書が投函されていて、この程度のことで私の溜飲も下がっているのだからよほどお人よしなのでしょう。
理屈ではヘーベルさんでも心情は建築事務所Aさん、と結局この一週間おなじところをグルグルとするばかりで進展がなくついに伝家の宝刀を抜く時がきました。
「背中を押してもらう」という名を借りた「人に決めてもらう」。
土地を融通していただくお義父さんも交えてのいわゆる「家族会議」を二度ほど持ちましてヘーベルさんに決定いたしました。
妻よ娘よ、あかんたれの父を許してほしい。
ここまでが金曜日のことですでに夜も遅かったのですがヘーベルの担当さんに翌日のアポイントメントをとりました。
最後の価格交渉とお義父さんがヘーベルさんで気になっていること(基礎のこと)の確認を行います。
翌土曜日、事前に用意しておいた手付金300万円弱の小切手(土曜日なので振り込みできない)を握りしめて展示場に乗り込みます。たのもー。
この日は設計担当さんも同席されていました。どうもはじめまして。ハンサムさんです。こんちくしょう。
※私たちの心情うんぬんではなく契約となった場合、重要事項の読み合わせに一級建築士が必要だからだと思う。
まずは再度営業さんによるへーベルハウスのプレゼン。
お義父さんと営業さんとのやりとりを横で見ていると営業さんはよく勉強されているなあとかヘーベルさんを選んで良かったなあと実感できます。
次に基礎について。
ヘーベルさんは連続布基礎を採用しているのですがお義父さんの考えとしては予定地が田んぼということもありベタ基礎の方が軟弱な地盤に対して有効なイメージがあるとのことでその説明。
詳しくは割愛しますが「そんなに言うならベタ基礎をやってるところで建てなはれ」と営業さん切れてしまうんじゃなかろうかというお義父さんの求道者っぷりをあらためて知りました。
実際、営業さん軽く切れてたと思うんですが求道者によるストレステストを耐え抜かれておられました。お義父さん、布基礎に納得。
最後に価格交渉。
お義父さん基礎から価格の求道者にジョブチェンジ。
近い業界で働いていた嫁さんをして「無謀」と言わしめた追加の値引き額を「言うのはタダ」とふっかけるとしばらく固まる営業さん。二回目のストレステストに突入。
「無理です」「上にかけあってきなさい。ハンコ押すから。」のやりとりの末、希望額の半分の値引きを落とし所としてめでたく契約となりました。
ちなみに営業さんはついに最後まで席を外されていません。
嫁さんは「上司に確認してくるフリだけでもすればよかったのに。結果が無理でもそれで納得するのだから。」と言っていたけれど自分がこの展示場の責任者だというプライドもあったのかもしれません。
今後の打ち合わせで復しゅうされんだろうか。
さらにどうでも良いんですけど、私とそんなに年齢が変わらない営業さんが父親のような年齢の男性と丁々発止のやりとりをされている横で私はというとどうにもいたたまれず置物になっていました。
妻よ娘よ、あかんたれの父を許してほしい。
たぶん営業さんの予定ではこの日に契約書への捺印まで済ませてしまうつもりだったと思うのですが日はすでに傾いていたので翌日となりました。
手付金の小切手を人質としてあずけております。持ち歩きたくもないし。
置物としての本分を全うしたわけですがこんな体たらくで本当に家庭を守れるのか不安になった一日でした。
Posted at 2013/07/11 09:36:01 | |
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