そろそろ、また夏がやってきます。
夏は海に山にBBQに、楽しい事がたくさん待っているのですが・・・
んが!!
ハマーのエアコンが壊れているので、毎日の通勤が苦痛です。
以前、エアコンの仮補修をした記事がこちら
没その①
没その②
没その②様子
アルミの配管に小さな亀裂が入ったところから始まり・・・
最終的にはその亀裂がパイプ全体にまわり、パイプがモゲてしまいました。
仮補修としてそこに耐圧ホースを差し込み、ホースバンドでガチガチに固定。
バンドを締めまくったり何だりして、とりあえず3ヶ月ほど持ちました。
結局はホースの劣化が激しく、仮補修にしてもお粗末すぎる状態に。
ここで、本腰を入れて修理する事にしました。
考えた方法が、
1)アルミロウ付け
2)アルミハンダ
3)アルミお手軽溶接棒?のようなもの。
一応、全部揃えてみました。
この中の2つの案は使わないのにもったいない。
いや、でもダメだった場合のバックアップとして。
結局どうしたかと言うと
1)アルミロウ付け
非常に難易度が高いと言う事で、最終手段に。
仕上がりがきれいと言う情報があり、非常に惹かれてはいた。
しかし、強力なフラックスが必要なため、エアコン配管内が
フラックスで腐食されることを恐れて最終案に。
2)アルミハンダ
今は入手困難な、ミラクルハンダというアルミ用のハンダを入手。
実は、近くの電気屋で残り1個の在庫処分という超ラッキーなタイミング。
しかし”ハンダ”という響きから、強度に不安があった。
さらに、これもフラックスが必要だったので第2案にした。
3)アルミお手軽溶接棒
ハンダに近いですが、ちょっと違うらしい・・・。
フラックス不要(だけどちょっとコツが要る)で、作業温度も低い。
しかも、硬化したらアルミよりも強度が出る・・・らしい。
ということで、コレに決定!
(以下、めんどいのでこれを溶接棒と呼びます。溶接棒じゃないのは分かってますが悪しからず。)
熱源はBBQの炭火起こしに使うようなカセットボンベのバーナーでOKらしいけど、
今回は精密な作業なのでNTGのミニトーチを使いました。
コレは超コンパクトながらプロパンと酸素ボンベを使うので、ピンポイントで
強力な高温を作る事ができる便利なモノ。
残念ながら、作業の中盤で「みんカラにアップせねば!」と気づいたので写真は途中から。
車体からホースを取り外すのが非常に大変だったため、車載のまま作業してます。
ボンネットをあけて、コネコネ。
作業台の変わりにベニヤ板をエンジンの上に敷いて、断熱のためにレンガとタオルをぬらして敷いてみました。
熱を加える部分の近くにバルブやオイルシールがあったので、外せるものは全て外す。
それに加えて、熱を伝えたくないところに濡れタオルを巻いて出来るだけ冷やします。
この溶接棒、くっつけたい素材をガーっと十分に加熱したところに擦り付けると
きれいに密着していきます。
さらに、その上からステンレスブラシで擦ってやることで、密着性が上がります。
直接擦る事で、アルミ表面の酸化膜が取れてよい状態になるようです。
十分に溶接棒とパイプが馴染んだ事を確認してからパイプの折れた部分同士を
つき合わせて、溶接棒をモリモリ溶かしてくっつけてゆきます。
炎を少し大きめにして、出来るだけ溶接棒に炎をあてないよう遠くからパイプを加熱します。
あくまで、溶接棒はパイプからの熱で溶かしてゆく感じ。
・・・というのを1時間ほどかけてコツが掴めました。
一通りくっつけ終わったところで、仮組みをしてガスを入れてみます。
ここで漏れテスト。
車内にあったファブリーズを補修した箇所に吹きかけます。
普通はセッケン水を掛けて泡ができるかどうかで漏れを確認します。
所詮あの類の消臭剤は、洗剤と似た成分なので十分代用できます。
漏れテストの結果は
泡ダダ漏れ orz。
再補修→テスト→再補修→テスト→再・・・・を数回繰り返し、やっと泡がなくなりました。
本気でガスを入れる前には真空引きをしたり何だりと儀式が必要です。
今は仮補修なのでとりあえず軽くエアコンが効く事が確認できればOK。
ちょっとだけガスを入れて、もうしばらく漏れが無いかチェックします。
仕事でエアコンを設計してた知識が役に立った・・・w。
本格的に暑くなる前に、エアコンガス充填の道具を揃えよう!!
とりあえず、エアコン補修はひと段落です。