実家でクルマの買い替えを考えていた頃、何気なくインプレッサのカタログをリビングに置いていました。
子供の頃に見たラリーカーのイメージが残っていて、「スバルならインプレッサかな」くらいの理由だったと思います。
特に大きな議論をした記憶もなく話は進み、いつの間にかインプレッサが来ていました。
細かいことはあまり覚えていませんが、嬉しかった記憶があります。
今あらためて中古車情報やスペックを見ると、正直そこまで惹かれるポイントは多くありません。
でも、実際に日常で使ってきたあとに振り返ると、「あれは良いクルマだったな」と思える一台でした。
装備やカタログ性能は、正直今のクルマと比べれば控えめですが、高速を流しているときの安定感は、今思うとかなり完成度が高かったと思います。
このクルマにはFB16の水平対向エンジンが載っていました。当時はまったく意識していませんでしたが、今振り返ると、このエンジン配置も安定感に効いていたのだと思います。加速しても姿勢変化が少なく、速度が上がっても落ち着いて走れる感覚がありました。
当時は特別な存在だとは思っていませんでしたが、GP型インプレッサ1.6i-Lは、結果的に「自分の中の基準」を作ってくれたクルマだった気がします。
あとから知って少し面白いと思ったのが、自動車ライターのマリオ高野さんが同世代のインプレッサG4を所有されていたことです。エンジンも同じFB16で、ボディカラーも同じディープシーブルー・パールでした。
当時はそんなことを意識することもなく、ただ生活の中で使っていただけでしたが、今になって振り返ると、この世代のインプレッサは、派手さはありませんが「長く付き合える安心感」で選ばれていたクルマだったのだと思います。