満タンで長距離走れて、なおかつ「駆け抜ける喜び」がそこそこある車、という観点で乗り換えました。速さ、という点では135iには敵いませんが、そこそこの速さと便利さを考えると、現時点ではベストに近い選択肢かもしれません。渋滞にはまらなければ、余裕で満タン1000Km走ってくれるのは有り難いですね。実際にほぼ1000Km走った時点で残り燃料が10L以上あった事もあります。20.8Km/L走った事もありますので、長距離走行ならハイブリッド車と互角か、疲労度を考えるとそれ以上です。
速さでは135iに敵わないと思ったのは高速道路だけで、タイトな山道ではノーズの軽さ、ディーゼルエンジンのトルクのレスポンスも相まって、135iと同等かそれ以上の速さなのが判明しました。特に、知らない道や条件の悪い道での走り易さは格別です。ALPINAの乗り味を損ないたくないのでタイヤは当分PS2のままですが、もっとハイグリップタイヤを履いたら135iより速い可能性もあります。
長距離(500Kmくらい)走って、運動したり山道を走ったりしてからそのまま帰る、という無理矢理なスケジュールでも何の疲れも残さずに楽しく走れる、という点ではこの車を超えるものは無いかもしれない程、ストレスもなく楽しく走れる車です。
タイヤをPilot Super Sportに履き替えたら乗り心地などはそのままでコーナリングも楽しくなり、更に速く走れるようになったので、もう十分満足です。
ここ数年ではBMW初のディーゼル搭載車として、メンテなど不安な面はありますが、現在15万Kmを突破しても何の不具合も出ていませんので、信頼性に関しても問題無いようです。4人がしっかり乗れて荷物も積めて乗り心地が良く、ここ一発の速さを求めなければ充分速く、おまけに燃費はBMW車ではダントツ。ある意味「究極の普通の車」です。長く付き合えそうです。
結局12年間で24万Km走り、左右からぶつけられているので、普通に考えたらぼろぼろのはずですが、イカリングの球切れ(笑)以外は全くトラブルが無く、絶好調です。
普通は平均値が高い車は面白味が無い傾向にあるのですが、ディーゼルの図太いトルク、ALPINAの素晴らしい乗り心地とコーナリングに絶品のステアリングフィール、アルピナグリーンの格好良さといい、かなりの部分が満点に近い評価です。
乗れば乗るほど味が出て、全然飽きが来ない車です。13万Km走行時でカーボンクリーンでエンジン洗浄をしたらコンディションも良好になり22.2Km/Lと燃費記録も更新しましたので、エンジンの耐久性も充分なようです。取りあえずの目標の20万Kmは達成出来たので、30万Kmを目指してもいいかもしれません。
F30型3シリーズでも320dがデビューしましたが、まだALPINA D3 Biturboにアドバンテージがあるようです。現行ALPINA D3 Biturboを超えるのは新型のALPINA D3 Biturboと思いましたが新型は6気筒になってキャラクターが変わったので、4気筒D3Biturboは独自の魅力を放っていると思います。他社からも最近は続々クリーンディーゼル車がデビューしていますが、(6気筒の新型D3Biturboは別格として)4気筒同士で比較しても未だにパワーもフィーリングも負けていないのが嬉しいです。
結局12年、24万Km乗りましたが本当に素晴らしい相棒でした。いい時期に良い車に巡り会えて長い間乗ってこられて幸せです。