鈴鹿遠征2日目は鈴鹿サーキットで行われるWTCCの予選の観戦です。
まずはご存知でない方のために、WTCCとはなんぞやという所から。
レースヲタの偏った知識のため、間違ってる部分があればご指摘ください。
(自分の覚書のためにも書いています)
WTCCとはWorld Touring Car Championship(世界ツーリングカー選手権)の略です。
FIA:Federation International Automobile 国際自動車連盟が管轄する世界選手権の一つです。
ちなみに他の選手権を列記すると
・Formula1 World Championship フォーミュラ1世界選手権(F1)
・World Rally Championship 世界ラリー選手権(WRC)
・World Endurance Championship 世界耐久選手権(WEC)
・World Rally Cross Championship 世界ラリークロス選手権(WRX)
以上にWTCCを加え現在5つの世界選手権があり、
この内日本ではF1、WTCC、WECの3つが開催されています。
長らく自動車レースの世界選手権といえばF1とWRC、この2大巨頭だったのですが
WTCCが2005年に創設されたのを皮切りに2013年にWEC、
そして今年2014年にラリークロスが世界選手権に格上げされました。
正直な所、殆どがヨーロッパ開催のラリークロスが、
世界選手権にふさわしいのか大いに疑問ですが、
ラリーよりは開催地や費用の面で有利には間違いないので
ぜひとも日本で開催してほしいものです。
WTCCは市販車をベースとし規定に則り改造した車両で、
1レースが50km程度の短い距離で争われ(スプリントレース)、1開催につき2レース行われます。
世界各地を転戦し今年は12回開催されています(全24レース)
予選、1レース毎にポイントが与えられ、総得点が一番高い者がチャンピオンです。
メーカータイトル(Manufaucturers Championship)も争われていて、
今年はシトロエン、ホンダ、ラーダこの3社が選手権の対象です。
2レース目は予選順位の1位から10位までを逆転した、リバースグリッドでスタートします。
(10位の人がポールポジションという事ですね)
1レース目と2レース目は20分程度のインターバルしかなく、
この間にダメージを負った車両は修復しなくてはなりません。
当然間に合わずスタートできない車両も発生します。
これはテレビの生中継を意識したフォーマット(短い時間で効率よく)となっているためです。
残念ながら日本では生中継されていませんが、日本ラウンドぐらいはやって欲しいものです。
(できればJスポーツで)
改造規定はスーパー2000(S2000)規定です。
この所謂S2000と呼ばれる規定は発足当初は排気量2000cc、NAだったのですが
途中ディーゼルエンジン等紆余曲折を経て、現在は1600ccのターボが許されています。
2000ccを示していたスーパー2000という呼称は、もうあってないようなものです。
なぜスーパー1600にしないかというと、過去にスーパー1600という1600cc NAの規定があったからです。
非常にややこしいので別の名称に改めて欲しいですね。
エンジンは市販車ベースの物と、レース専用設計エンジンが存在します。
レース専用エンジンは所謂GRE(Global Race Engine)と呼ばれるものです。
つまり市販のベースとなるエンジンは存在しません(多分合ってるハズ)
シトロエンやホンダ等の本気でやっているワークス勢はレース用に特化された、このGREを使用しています。
レースに限らずラリーでもこの規定は適用され、トヨタがWRC復帰に向けてGREを載せたヤリスで
テストをしている事は周知の事実ですね。

車体の方は昨年までより、さらなるワイド化がなされ空力重視の形状となりました。
この為ボディ、エンジン共に市販車からは、かけ離れたものになってしまったのは少々残念な所です。
この事はレース内容にも変化をもたらし、昨年まではバンパーtoバンパーの接近戦が至るところで見られたのですが
近付き過ぎるとフロントのダウンフォースが抜けてしまい危険な為、オーバーテイクが減ってしまったようです。
(と書きながら、実は自分も鈴鹿の前に急いで情報収集しましたw)
さて、鈴鹿サーキットへは昨年のWTCC以来です。

今回は購入できるチケットの内、一番お高いVIPスイート・プレミアムを購入しました。
35,000円です。
この値段は人によって様々な捉え方をすると思いますが、
コースに近い駐車場や指定席、プログラムや昼食、フリードリンクが付いていることを
考えると普通に観戦券+パドックパスを買うよりもお得だと自分は思います。
スーパーGTより安いのは不思議ですが。
そのお大尽チケットで一年ぶりに鈴鹿サーキットへ足を踏み入れ早速探索です。

いきなり、こんな車が展示されていました。
フォード・フィエスタのワイドボディ仕様。
イギリスのPumaSpeedという所が製作し、YM WORKSが扱っている一台のようです。
レプリカ展示があるので楽しみにしていたのですが
まさかフィエスタのワイドボディがあるとは、全く思っていなかったので、
いきなりのめぐり合わせにかなり心躍りました!
これはかなり欲しくなりました!
が、僕はまだ当分アバルトに命預けるので買いませんけどね(フリではない)
長くなったのでDAY2-2へ続きます。
TO BE CONTINUED