
サムシングエルス!
どうも、タマゴヤです。
口約通り更新です、なんかスミマセン。
「ツールドエコパ」前日に、”コレって調整にならねぇ?”的な言い訳をしつつ、カトーサイクルさんで行われていた、
SCOTT新型FOIL試乗会に行ってきました。
「名古屋サイクルトレンド」で、この新型FOILを試乗した際、ひと漕ぎ目かグワッと進む強烈な感覚が忘れられず、適正サイズのフレームでの試乗を待ちに待っておりました!
以前試乗した時は、
フレームサイズが適正よりひとつ大きなSサイズ。
普通のスニーカーにペダルがフラットペダル、服装も普段着っぽい感じでの試乗でした。
今回は”キッチリ試乗”したかったので、
クルマで来店したのにも関わらず、”完全防備(フルアーマー)”で試乗です(笑)
まずは、適正サイズのXSサイズ、
『FOIL 20』。 完成車で
7.5kgほど。
以前試乗した『FOIL 10』との違いは、コンポが電動アルテか機械式アルテかだけ。
フレームに使われているカーボンは、セカンドグレードの
「HMFカーボン」。
ホイールは30ミリハイト程度のシンクロスの前後セット1720gのモノ。タイヤはコンチネンタル。
満を持して、ビンディングシューズ&ペダルでの試乗。
あのひと漕ぎ目の感動再び・・・
ん? 割と普通? よく進むには進みますが、あの時の感動は・・・ほどほど(笑)
しっかりめに漕いでいくと、気持ちよく加速していきます。 すごく乗り易いです。
適正サイズのXSサイズは、高めのハンドル位置のせいで、かなりコンパクトの感じますが、小さいフレームにありがちな、変形しにくさから来るガチガチはなく、ちゃんとサイズごとに考えられた剛性バランスなのかなと。 天下のSCOTTですもんね^^;
やや下り基調でウンと勢いを付けて、緩斜面の上り・・・ おお、結構スイスイ上る!進めなぁ~
ダンシングも小気味よく、脚に反発してくるような重さや硬さも感じず、しなやかな踏み心地!
フォークはしっかりしていてクセのない軸足感、それでいて路面からの突き上げは痛くない。
強く踏み込んでいくと、フレームのしなり・・・とも少し違いますが、ペダルの踏み降ろしは優しく、快適なんだけどよく進む・・・そんなフィーリングです。
リアからの突き上げ少なく、振動吸収性もエアロフレームながらかなり高く、先代FOILとはベツモノって感じです(笑)
下ハン持ってスプリントしてみると、リニアな加速フィール。
先代のHMFカーボンのセカンドグレードのFOILは、なんとなく重く硬く入力を吸収していってしまう感覚がありましたが、新型はセカンドグレードでも普通に不満なく加速させられます。
安定感はやはり高く、エアロロードらしいスプリント時の接地感。
適正サイズだと、機敏な感覚が強く(もちろん安定性も高い)、自在に操れる感がありますね。
ひとつ大きいサイズでも乗れちゃいましたが、あちらは若干”乗せてもらってる”感じがありました。本当にちょっぴりだけ。
快適性がとにかく高く、それほどでもないホイールでもこれだけ楽しく走れるのはスバラシイ!
カッチリしたホイールだと、さらに軽く、鋭く加速出来そうな予感です・・・!
適正よりワンサイズ大きい、Sサイズの
『FOIL TEAM ISSUE』。完成車で
7kgフラット。
フレームは上位グレードカーボンの
「HMXカーボン」。
HMFカーボンのフレームより、高剛性で軽量。
ホイールはZIPPのアルミ・カーボンディープクリンチャー、『60』というホイール。
プロチーム、オリカグリーンエッジが使用しているバイクです。
先日、パリルーベでエンデュランスロードの競合相手に、エアロロードで優勝しちゃったやつ(笑)
高剛性フレームによる、より高い推進力と軽さによる登坂性能に期待しつつも・・・
先代FOIL TEAM ISSUEの、「爆速なんだけど、脚も魂も削り取られる!!」、まるで獣の槍のような恐ろしさを警戒してました!
が、パッと乗った瞬間・・・ おお、普通に乗れる(笑)
わざとらしく、チェーンを引っ張るようにガツッとペダルを踏むと、カンカン響く乾いたカーボンフレームのフィーリングは、HMFカーボンとか明らかに雰囲気が違うんですが、乗り味というか乗り心地自体はあまり大きな差を感じません。
ZIPPのボリュームのあるホイールのせいか、ゼロ発進と突き上げがやや重たいくらい。
あと、大きな違いはハンドル。
シンクロス製(リッチーが作ってる?)の
ステム一体型エアロハンドル!!
空気抵抗が一層低減されているので、巡航速度が速いに違いない・・・(笑)
ダンシングで加速させると、前述のカンカンと硬く響くハンガーの感触とは裏腹に、脚への反発はさほど感じません。
踏み降ろしは若干だけこちらのほうが軽い気が・・・
一体型カーボンステム・ハンドルが効いてるのか、ダンシングの振りはかなり軽く、重めであろうホイールと相まって、低重心な振りの感触。
緩斜面の上りはスーッと何事なく登る。 でも、ワンサイズ大きいせいか、楽という感じではなかった気が。
快適性に関する乗り心地は、これまた意外というか、硬いはずのHMXカーボンですが、かなり快適な乗り心地でした。
そして、お楽しみの下ハン持って全力スプリント・・・
うおおおおりりゃああああ!!! 爆速じゃいィィィ!!!
・・・んんん!?
気のせいか・・・ 期待したほど進まない??
(・3・)あるぇ~? な、なぜ!? 疲れてきてる??
もしかして、このHMXフレームを加速(反応)させるには、かなり強い脚力が必要なのか!?
HMFカーボンで感じた、しなやかな踏み心地から素早くスッと伸びる加速感を、このHMXカーボンでは全く感じず??
ダイレクトな加速フィールではあるんですけど、驚くほどではな・・・い?
う~~~~~ん。 コレは困った! フレームサイズの問題か!? 剛性が高過ぎる??
謎を残したまま、今回の試乗は終了。
廉価版であるHMFカーボン、適正XSサイズがやはりドンピシャリ。
中でも、サイズに関しては、スローピングフレームとは言え、Sサイズでもそれなりにシートポストの出代があり、ジオメトリーが欧州フレームらしからぬ・・・
と、思って聞いてみたら、親会社が韓国の企業に変わり「アジア人でも跨れるジオメトリーにすれ。」と命令されたらしく、まるでANCHORみたいなサイズ感に変わったんだそうです(笑)
それならSサイズでもTT長535mmだから、もう少し乗れても・・・ ( ;∀;)
疑問を残しつつ、店を後にしました。
後で思い当たって調べてみると・・・
FOIL TEAM ISSUE完成車が履く、『ZIPP 60』というホイール・・・なんと
前後セット1820gという、かなり
重たいホイールセットだったことが判明。
コレは・・・ フレームを反応させる前に、ホイールに力が吸収されてしまったのかも!(笑)
乗り味からして、剛性はデュラC50CLほど高くはなさそうでしたし、いわゆる「重たくて進まないホイール」ってやつ?
スペック的な重量の重さは走りの重さに必ずしもイコールではないですが、ホイールの剛性が高くない場合、加速時にヨレて進まない事が多いですよね。加えて、重量自体も相当に重たい。
軽量高剛性のフレームを持ってしても、カバーしきれないほどに重たいホイールを組み合わされてしまっているのではないか!・・・という結論です(笑)
ああ、出来る事なら、手持ちのホイールを履かせて試乗しなおしてみたいッ!
でも、おそらくですが、私にはHMXカーボンはオーバースペックには違いなさそうです。
ちょい乗りでは速さにイイ気になれそうですが、数時間、そこそこの距離を走ろうと思うと・・・脚が全然足りないでしょうね。
そう思うと、しなやかで快適に乗れそうなHMFカーボンの方が、まだ乗れそうな気がします^^;