
先日、土曜日だけは天気が持ちそうだったんで、この日だけ店頭で試乗出来る
BMC2014年モデルの試乗会に行ってきました。
ワ○ズロード名古屋まで片道35km、名古屋の街中はFENIXじゃぁ走りにくいので、アンカーRNC3の出番です。
コチラはまだシマノペダルを用意していないので、スピードプレイのままです。
シューズはカーボンソールが適度にしなる『ガエルネ』を履いていきました。
道中、気温が14℃~18℃って感じだったので、夏ジャージ上下+アーム&レッグウォーマー+ウインドブレーカーを装備。グローブは夏用フルフィンガー。
めんどくさいですが、これくらいがベターでしたね~
名古屋の街中に入ると、シティ派?ロードバイクを何人か見ましたが、たまたまなのか車道を走る人はいませんでした。
歩道内に自転車用のゾーンがあるにはありますが、ノーヘルクロスバイクだとかが平気で逆走してくるので、危険極まりないですね~
名古屋の街中は、車線が多ければソコソコのペースで流せるんですが・・・クルマ側が「ロードに走られなれていない」可能性が高いので、やっぱり”走り易くはない”ですね・・・
とはいえ、名古屋に入る遥か手前で”ひと勝負”してきたので、ちょっと気持ちが悪く・・・(笑)
一戦目 VS トヨタ・スターレット(EP82)
車道しかない1車線の、交通量の多い田舎道・・・
ロールケージが入った「走り屋さん仕様」のスターレットに、ゆったりパスされました。
ロールケージ入りにも関わらず、リアシートに搭乗した「お子さん2名」から、
m9(^Д^)プギャー
とバトルサインが送られたので、信号待ちで追いついたのと同時にバトル開始!!
下ハン持つのを忘れてましたが、渾身のスプリント!
ログに寄りますと、僅かな上り勾配で44km/hほど出ていて、心拍はMAXの199bpm・・・
スターレットに離されない様に(なおかつチビッコにアピールしつつ)、おりゃー!とダンシング!
結果は・・・やめときゃよかった(笑)
いつも大体、どこかに向かって走り出すと、この季節なら向かい風ですし、「飛ばすつもりで来てない」状態なので・・・
でも、やっぱり「挑まれたからには」(?)戦わなくっちゃ!じゃないですか!(゜ー゜☆キラッ
ウップス、吐きそう・・・( ×m×)
おっと、前置きが長くなり過ぎてマスネ・・・
二戦目 VS BMC試乗車
ワイズ○ードに着くやいなや、BMCのノボリが立ってたんで、ソッコーで試乗を申し込みました。(無料ですが身分証明が要ります)
試乗会を仕切ってらしたのは、BMCブランドマネージャーのザックさん(BMC試乗会ではお馴染みの!)
1台目は・・・
2014年モデルからのブランニュー、
『SLR02』です。
シマノ105組み、ホイールはシマノR500(鉄ゲタ)、完成車重量7.98kg 定価¥294,000
後述のフラッグシップ『SLR01』の弟分的モデルで、重量、剛性、汎用シートポスト、ワイヤーの取り回しなどが違っています。
基本的なジオメトリは同じで、オールラウンダーなモデルですね。
持参したFENIXから外したスピードプレイを渡し、サドル高を(1cmサバを読んで)伝えてセットしてもらいました。
手に持った感じは、さすがにクロモリフレームのRNC3(約9kgチョイ)に乗ってきたんで、余分なモノが何も付いてない素の完成車だと軽いですね!
サイズは48で、以前
「SLR系はヘッドチューブ短いので、適正は51になると思いますよ。」と言われてたんですが、15mmほどのコラムスペーサー+短めステムが付いてましたが、この48サイズが私には適正かなという感じでした。
BMCはフレームデザインから小さく見えて、
スイス人ジオメトリなので、判断が難しいところですね^^;
さて、試乗開始!
ゼロ発進でダンシングした瞬間・・・
これは・・・ 速いぞ!!
素直に思いました。 明らかに「速いバイク」のライドフィール。
かなり重たく剛性の低いホイールを履いているはずなのに、鋭い加速を見せます!
なおかつ、ダンシングの振りも異様に軽く、「これこそBMCのフィーリングだな!」と感じました。
後ろ三角の小さなフレームの、見た目通りイメージ出来る加速感。
クランクをトルクを掛けて踏み降ろす、その軽さにも驚きました。
トップグレードのバイクのソレと遜色ないように感じます。
加えて、かなり高いはずのBB剛性でありながら、
「脚に跳ね返ってくる」あの痛い感覚は皆無。
距離を走らなければ断言出来ませんが、サクサクと踏んでイケて、ダンシングをずっと続けられそうです^^
しなりを活かしたフレームには違いなさそうですが、”しなる部分”が違うんでしょうか?
全体から剛性感はかなり感じますが、身体にキツい感じはまったく感じられません!
とにかく軽く加速してイケるので、これはヒルクライムにバッチリ!ですよっと!^^
さらに、乗り心地のイイこと!
BMCのフレーム形状は乗り心地には不利でしたが、GF系の細いシートステーと、細身のストレートフォーク(イーストンの呪縛が解けた)のおかげで快適そのもの!
いきなり、コレはスゴいのが来ちゃったな、と・・・(;・∀・)
しかも、鉄ゲタを履いてコレですから、1ランク、2ランク上のホイールに替えたら・・・と思うとおっそろしいですね!!
もうひとつ・・・
105完成車のギヤ構成が、50-34Tのコンパクトクランクに、
12-30T(RDがロングゲージ)という、「踏み出しメチャ軽ッ!」構成で、グワッと加速するには不利な状態なのに、あの加速・・・
試乗で”勘違い”してしまう要素のひとつに、このギヤ(カセット)の歯数のトリックがあります。
一番下の30Tで試乗を開始すると、車重の軽さも相まって、軽い踏み味で加速してイケる感を「速い」と感じてしまう事です。
だから、ちょっとギヤを上げておいてから、そ~れ!とダンシングして加速させてやると、イイ感じにバイクを試せますね^^
楽チン構成で、軽いとは言えないホイール&コンポで、この走りっぷり・・・御見それしました!<(_ _)>
ただ、あえて無理矢理にでもマイナスを上げるなら・・・
105のブレーキでは、出ちゃうスピードに対して制動力&コントロール性が全然追いついてない!(笑)
まとめますと、「BMC SLR02はエントリーカーボンバイクではない!」です。
操作感、挙動そのものはレーシングモデルのソレで、なおかつロングライドももちろん楽しめちゃいます!
完成車価格マイナス3万円(105コンポ6万円)が、フレーム価格(単体売りナシ)だそうで・・・ 超戦略的な価格ですね(笑)
私も「これ絶対欲しいわ!!」となったSLR02、超オススメです☆
2台目・・・ やはり比較するにはコイツしかない!
旗艦、新型
『SLR01』!
イーストンのくびきから解き放たれた新設計のSLR01、BMCのフレームデザインプログラム「ACEテクノロジー」のシミュレートが導き出した”最適解”!
デュラエース組み、同ホイールC24装備の完成車。 重量
6.39kg 定価\819,000
指1本で持ち上がります・・・ 定番ですが(笑)
機械式デュラエースを組み合わせて、この重量・・・ 恐ろしいほど軽量に感じます。
早速試乗なう!
シッティングでゼロ発進・・・ か・・・
勝手にバイクが加速していくー!
やっぱりというか、当然というか、速い速い!!
ダンシングは鬼のように軽い振りで、スパーッと”溜め”なく加速していきます!
これまた、SLR02同様の踏み降ろしの軽さがあり、脚への反発もほとんど印象変わらないくらい楽チンに感じます。試乗レベルの距離では・・・
下ハンを掴んでオリャッと加速させると、やはり”溜め”なく静かにスピードが上がります。
交差点でブレーキを掛けた瞬間、自分が出していたスピードの速さに気付きます。
デュラエースの優れたブレーキを持ってしても、「うおっと!」制動が遅れる感覚・・・!
加速に優れたホイールWH-9000-C24を履いているから当然ですが、ダンシング時に「重さ」を感じる”部分”がないです。
かといって、スカスカしたような感覚はなく、
無音で鋭い加速をします。
いい意味で、加速感は無味無臭。 挙動自体はBMC特有っぽさはありますが、フレームに”溜め込まない”特性があるせいか、「ペダルを踏む、回す⇒ロスなくスピードに変換する」という感覚が強いように思いました。
ケイデンス重視でも、トルク重視でも速さを得られますが、アメリカブランドのような万能感は
「プロ仕様」なだけに揃ってません。
これはマイナスではありませんが、やはりフラッグシップ・・・プロがレースで使う機材ですね。
乗り味は、前後からヒリヒリとした尖った硬さがあり、一般サイクリストが欲しい「快適な乗り心地」はありません。(デュラC24を履いているにも関わらず!)
ダイレクトに路面状況を伝えてくる・・・ レースに必要な特性なんでしょうね。
レースに必要な反応性、機動性、剛性を得るにはやはりこういった乗り味になりますね。
SLR01はスパルタンな
レース機材でした!
新型のSLR系を乗り終え、あまりの走りっぷりに呆然としていたのも束の間・・・
「impecモ乗ッテミマセンカ?」
BMCの”もうひとつの旗艦”
『impec』! フレーム価格
\610,000 完成車103~180まんえん・・・
(フレームジオメトリには、TREKのH1&H2フィットのような、レース向け&ロングライド向けの2種類がある。)
コチラもプロ御用達のバイク・・・ 不思議な事に、軽さと速さに優れたオールラウンダーSLR01があるにも関わらず、あえてimpecをヒルクライムに使用するプロ選手も居るという・・・
このimpec、スイスに専用工場で受注生産されるモデルで、フレーム製造法には
TIMEのRTM工法と
ほぼ同じ、
「手編みカーボンチューブ」を樹脂製のラグ(シェル)で繋ぎ合わせて作られているそうです。
TIMEと違うのは、ほとんど人の手は必要としない
オートメーションで作っている(!)ってトコです。
多くのカーボンフレームは、プリプレグシート(カーボン繊維で織った生地に、加熱硬化性樹脂を浸したモノ)を金型にペタペタと貼り付け成型されて作られますが、それとは異なります。
そんな手間の掛かる方法で作られる、カーボン(ラグ)フレームのメリットというか・・・特徴は、独特の「しなり」でしょうか・・・
事前に、インプレで「あまりピンと来なかった」というのを聞いてたので、ワクワクというよりは「どうなのか?」を確かめるための試乗・・・という意気込みです(笑)
持ってみると、さすがにレイノルズ アサルト ストライク(1680gフルカーボンクリンチャー)というゴツいホイールなだけに、SLR01の後ではちょっと重い・・・
いざレッツ試乗!
SLR01を試乗した感覚を引きずっていますが、その割に「遅い」だなんて感じません^^;
それよりも、フレームの剛性感を全体から感じます。
”どこかが強い”ではなく、全体ですね~
その剛性感から来るのか、
安定感がかなり高い! ダンシングの振りも重くはないですが、軽過ぎず・・・
確かに、「ピンと来ない」と感じるインプレは分かる気がします。
えいやっとダンシングで加速させると、踏み降ろしはSLR01比で少し重めですが、加速フィールにどこか優しさみたいなのが感じられます。
だからと言って、遅いバイクではなくカーボンディープリムクリンチャーホイールの重量で少しマイルドになっているだけかなという感じで、ストレスフリーな加速はしてくれます!
そんなホイール効果もあって、巡航はかなり楽チンで、適度なBBの剛性感を感じつつ回していくと、フレームがかすかに”力を溜め込み”スーッと速度を上げてくれる雰囲気が感じられました。
SLR系と比べると、キャラ的には大人しい?感じですが、たぶんそれは私の脚力不足から来る感覚だと思います。
要は、このimpecの
フレームを「反応させる」には相応の脚が必要って事かもしれません^^;
高速でブンブン回すのはもちろんだと思いますが、ヒルクライムでもしっかりトルクを掛けると、また違った表情が出てきそうですね!
乗り心地はすばらしく、ホイールは分かりませんが、
3台中一番コンフォートでした(笑)
SLR系は、ガツガツと走らせる方が合っているというか、そう”させられる”感覚が強めですが、impecは流して走っても良し!というラグジュアリーな雰囲気をそこはかとなく感じますね^^
見てください、このビジュアル・・・
黒いカーボンチューブを繋ぐ”シェル”はまるで”鎧”! 強そうです!
カーボン生地も画像では全然分かりませんが、編み目がメチャ綺麗です^^
他のメーカーのどのフレームとも似ていない、唯一無二のデザイン・・・ココに価値アリ!
フレームに名前を入れてもらえる無料OPも設定されるくらい、プレミアムな存在のimpec!
かなり高額ですが、フレームカラー(基本的にはカーボン生地主体、挿し色だけチョイス)も選べますし、「一生モノ」としていかがでしょうか!?・・・とザックさんも仰ってました(笑)
SLR01&02の試乗に疲れた身体には、このimpecの癒し系な乗り味がイイ感じでしたね~^^
三戦目 VS TREK マドン?乗り
試乗満喫した~! 天気は相変わらずどんよりしていて、お腹も空いて来た・・・
コンビニで簡単に済ませ、気温が低くなる前に急いで撤収!
行きはガーミンのナビが、(いつも通り)なんだかイマイチなルートでしたが、帰りはシンプルに19号~247号線のルート。。。
247号線に入ったくらいで、歩道をチンタラ移動中の普段着マドンが視界に入る。
こちらは当然車道なのでそのまま通り過ぎて、交差点で信号待ちしていても、歩道を走っていくマドンが視界に入らない・・・
「もしかして・・・」と後ろを振り返ると、車道に出ていて私の後にいるじゃないですか。
これは・・・ やるんだな!? 今・・・!ここで!
シグナルスタートでGO!
うなれ!アンカーRNC3ィィィィ! イィィィヤッハアアアアアア!!
おりゃっとダンシング継続! アブ!アブ!アブ!
後ろを振り返ってないので分かりませんが、こちらが少し詰まったりしていると、追いついた感じはあるので、やはり追って来てたみたいです(笑)
自分で言うのもアレですが、「負けてない」はずなので、とりあえず心の中ではドヤッと(笑)
でも、正直・・・ 視界から消えるやいなや、超グッタリペースに落ち込んじゃいましたケド!(;´д`)トホホ
売られたからにゃぁ~、買ってやらんと腐っちまうだろうがァァ!ですもんね、ヤッパシ☆
きっと、マドンの方にも楽しんでいただけたはず?^^;
※交通量の多いところでは、すご~く注意しましょう!
疲れた・・・ 70kmちょっと(+試乗した距離)しか走ってませんが、天気良くない日はアカンですねぇ。
もっとこぅポタリングペースで走ればイイんでしょうけど・・・ アレです、いんたーばるとれーにんぐ?っちゅうヤツです!たぶん!
なにより、RNC3が走らせてて楽しいんですよ^^;
ガンガン走っても、ゆったり流しても楽しいRNC3・・・やはり、万能だぜ☆ ザックさんにも褒められたし(笑)
という、3本勝負でした。 ダブルミーニング・・・狙ってましたーウェヒヒ