
ウサギガニゲテル!
どうも、タマゴヤです。
相変わらずの・・・否、むしろ悪化している膝男爵な私ですが、「そんなの関係ねぇ。祭りじゃい!」と意気込んで、「名古屋サイクルトレンド2015」に行ってきました。
同行したメンバーは元膝神ことEVOモイスチャーと、ロード歴0年?会社の後輩(膝痛度未知数)と共に会場へ向かいました。
ポートメッセ内の平面駐車場がレゴランドとかいう激おもしろそうな施設をおっ建てるために閉鎖・・・
金城ふ頭駅側の駐車場に停めざるを得なかったので、超めんどくさかったです。
レゴランド・・・むしろこっちの駅側に建てればいいじゃぁ~ないかぁぁぁあ!?
サイクルトレンド会場で、後ほど膝王子ことりょーさんと合流。
メンツは揃った!!
試乗スタートゥ!
まずはこれ、
『ラピエール エアコード 300 MCP』
フランスはラピエールのエアロフレームカーボンロード、アルテグラ組の完成車です。
グランツールを走る、プロチームFDJが駆るバイクですが、コレはその
セカンドグレードのカーボンを使用したモデル。この上にはプロ仕様の『エアコード アルチメイト』が存在します。
試乗コースは、初開催の前年度よりは距離が取られてはいるものの、混雑もあり「ハッキリいって試すレベルにない」試乗ですが・・・ 自分の試乗力(しじょうちから)を信じてレッツライド。
シッティングスタートでいきなり速い!
エアロフレームなのでしっかりした剛性だとは予想していましたが、縦剛性と横剛性のバランスはかなり良くて、エアロフレーム特有の「縦の硬さ」は感じにくい、完成度の高さを伺わせます。
なによりすごいのは、セカンドグレードにして”コレ”なので、アルチメイトはどんだけすごいんだ!?という事(笑)
十分に軽く、乗り心地はまずまず。 ソフトさは感じませんが、高剛性による突き上げ感を感じる前に、バイクは整然と推進力に変換されて進みます。
「爆走感」というと、荒々しさを感じさせるのでそれとは違った、バラついたペダリングが収束していくようなクレバーな推進感覚。
空力的には、巨大メーカーのような理に適ったモノかどうかは分かりませんが、ツールドフランス等を走る最先端バイクメーカーの一端を感じさせてくれました。
エアコード、このセカンドグレードカーボンのモデルでさえ「買い」と思いました!!
試乗車はありませんでしたが・・・
エンデュランスロードの
『パルシウム』もカッコイイ! FDJカラーなら、こちらの方がカッコイイ気がします^^
『TIME SKYLON』
タイムのフラッグシップZXRSの後継、スカイロンです。
ますます「TIMEじゃなくなってる!」と言われがちになってきているようですが・・・
グラフィックは、確かに「普通」になってきて印象が薄いですね^^;
ZXRSというと、「とにかく剛性が高い!硬い!」と感じたフレームで、TIME特有のカーボンのしなやかさを発揮させるには、剛脚さんレベルの踏力がないと「フレームが反応しない」と試乗時に感じたものですが・・・
このスカイロン、メーカーの説明によればZXRSよりも剛性がアップしているとのこと。
「そりゃもう本当に硬いだけのバイクになっちまったんじゃないのか!?」と思って試乗しました・・・
結果、
「硬いことは硬い! でも、完成度高くて乗り易さが若干加味されたかも!」な乗り味に感じました。
ただ、試乗車なのでビンディングではなく、フラットペダルなので本当のフレームの硬さは脚へ伝えきれてないんですよね。
前作よりは「乗れるかも」と感じ、TIMEというブランド自体も好きなので「じゃぁ買うか?」と訊かれると、答えはNO。
やはり、「機材」なんです。 速いんですが、私の使い方には過ぎたシロモノですし、きっと距離乗るとつらくなってきます。
ISPのせいで試乗出来ませんでしたが、ひとつ下のモデル『IZON AKTIV』なら、NXとほぼ同様なら乗れそうです^^;
まとめると、「きっとZXRSに乗っている人なら、疲れにくくなっていてると感じるのでは?」なバイク!
『コルナゴ C60』
イタリアの雄、ロードバイク界のフェラーリ・・・
実際、フェラーリが協力したモデル、『V1-r』がありますが、こちらは私未試乗。
V1-rは、りょーさん曰く・・・「??? 全然走らない?」そうで、『M10』後継のはずがエアロチューブにしたことで、ベツモノになったような~感じらしいですね。
さて、C60! 言わずもがな、コルナゴのフラッグシップ!
私とこのコルナゴ「Cシリーズ」は、因縁の対決!(笑)
なぜならば、前作『C59』を2度試乗し、そのたびどこかしら納得がいってないんですよね。
「C59は強くて速い。けど、強過ぎてダンシング時に踏み切れている感じがまったくしない!踏まされて脚が無駄に消耗しそう!」
C59は思い切りスプリントを掛けた時に、テッペン知らずの伸びを見せる一方で、”レッドゾーン”を感じさせ過ぎないあまり、「全然乗れてない!?」と混乱を招くフィーリングに思いました。
さて、C60ですが・・・
「乗り易くなった」と言われていますが、チューブ形状こそ変わっても本質は変わらず!
良くなった点は、シッティングから「ドーン!」と強くカタマリ感のある豪快かつ整然と加速する点。
加速フィールはC59よりは分かり易くなりました。
・・・が、下ハンで思い切りダンシングすると、またもや
「踏んでるのに走ってる感じがしない!!」でした(笑)
おそらく、実際にはリニアに加速していると思うんですが、カーボンラグドフレームらしい特有のクセはやはりそのままでした。
そこが美点なんでしょうけど、私には乗りにくいというか・・・気持ちいいとは感じません><
スピードは結構出てるんですが、どっしりした感覚なため、
「まだトップスピードじゃない?もっと踏むの?きついんですけどー!!」と、踏み過ぎてしまうんですね(笑)
C60とはまた今度、ちゃんとビンディングでリベンジしたいですね@@
『CANYON ULTIMATE CF SLX』
UCIプロチーム「カチューシャ」が使用するオールラウンドカーボンロード。
キャニオンは、「直販のみ」という販売形態で、去年日本でもサービスが受けられるようになりました。
直販の強み・・・ズバリ価格ですよね。プロが使うフラッグシップモデルでありながら、フレーム価格は25万円ほど!
ウチのアンカーRIS9でも定価30万円なので、めちゃ安いです(笑)
さて、そんな超お買い得感のあるキャニオン・アルティメイトの乗り味は・・・
優しい・・・+゚*。:゚+(人*´∀`)ウットリ+゚:。
なんじゃこりゃー!? ホントにプロが乗ってるの!?というくらい身体にも脚にも優しい、
しなやかな乗り味!
柔らかいという訳ではないですが、フレームに潜んでいる剛性が推進力を生み、乗り手にはキツさを感じさせないッ
踏み降ろしも軽いですし、山岳込みの長距離にピッタリかもですね!
フロントフォーク等にもクセはなく、非常に乗り易いため誰でもフレームの恩恵を受けられそうな、万能感溢れるバイクでした!
それにしても、安い・・・(゚Д゚;)
『キャノンデール シナプス HI-MOD ディスク』
ディスクブレーキ搭載のエンデュランスロード。 フレームに使われているカーボンは最上級グレード。
以前、普通のブレーキを搭載した新型シナプスには試乗しましたが、ディスクブレーキによってどう変わったのか、比べてみました。
これは完全に好みですが、普通ブレーキのシナプスはフォークが路面のギャップや石を踏んでもロスを吸収してしまうくらい「動くフォーク」で、ダンシングすると「ぐわんぐわん動いてしまう」ものでした。
ディスクブレーキ台座をフォークに備えることによって、カーボンの積層?が上がったせいか、
フォークは非常にしっかりしたフィールに変わり、リア三角もソリッドな雰囲気に変化したようです。
制動力の向上などは、あらゆる路面状況&天候へのメリットで、強力な制動力はホビーライダーには必要ありません。
ただ、油圧レバーによる操作力の低下はロングライドにもメリットありですね!
動きがいい意味で制限されたフォークのリア三角ですが、振動吸収性や快適性と軽快感は損なわれず、すごくうまくまとまっていると感じました!
ディスクロードはホイールの問題等が出てきますが、このHI-MODフレームの高い性能が十分カバーしてくれそうで、レースだってロングライドだってイケちゃいますね^^
『ニールプライド NAZARE2』
ナザレ?ナザ~レ?
某シャライズドのイチャモンにより、『ALIZE』より改名せざるを得なくなった『NAZARE』の上級バージョン!
フレーム形状からまったくのベツモノですが、NAZAREもすごく乗り易いエアロフレームなので、ガチガチになってしまっていないか心配でしたが・・・
爆走感!! のひとこと! 硬い!けど、猛然と走るッ!
スカン!とクランクの踏み込みは軽く、それでてカタマリ感を感じる踏み応えもあり、脚への攻撃性はほどほどで、ガンガンおもしろいように踏める!!
縦剛性が勝ち気味かというとそうでもなく、横剛性もバランスがいいので、ダンシング→スプリントに即座に反応!
シッティングも思わず高い強度ついつい走らせてしまうほど、「走ってる感」が高いです!
エアロフレームとしては軽量なので、よほど体重が軽い人でなければ、踏んで楽しめると思います^^
体重が極端に軽い方は、NAZREの方が合うかもしれないですね。
『トンプソン FORCE』
日本に入ってきて間もないベルギーブランドのトンプソン。
平坦向けのフラッグシップモデルFORCE・・・ものすごくカクカクでゴツゴツなフレームデザインが迫力あります(笑)
乗り味は、見た目通り(笑)
ガキンゴキンだけど、ガンガン進む!
少しクセを感じますが、フォークは問題なし。
リドレーもですが、「ベルギー=石畳」=振動吸収性が高い・・・と思われがちですが、狙っているのは石畳でも真っ直ぐ走る、高いトラクションと高い堅牢性。
FORCEはまさにソレで、
「強いバイク」を感じさせますね~
こういったフレームを好むのは、比較的体重のあるライダー、スプリント大好きっ子!そんな乗り手に打ってつけ!
軽量オールラウンドの『SIRIUS2.0』とは対照的で、この辺はお好みでチョイスですね。
何より、トンプソンはかなり自由にカラーオーダー出来るので、フレームのカラーにこだわる方にはぜひおすすめしたいですね^^
『DE ROSA KING XS』
デローザは2015年モデルから、どういうわけか「カンパニョーロから離れたい」・・・になりました(笑)
エントリーモデルの完成車はシマノコンポーネントですし、このキングXSは実質シマノ製オンリーの
「ダイレクトマウントブレーキ」専用フレームになっています。
コンポに関しては重要性は高くないので、やはりフレームです。
キングXSは「なんとか買えるデローザ」のレーシングモデル。一番上のプロも使う『PROTOS』は高いです・・・
さてキングXS!
現行の『IDOL』はかなり乗り易く、レースイベントもサイクリングでも楽しめそうで、フレーム価格28万円は妥当と感じさせてくれました。
キングXSはまさにそのIDOLの上位版とも言うべきフィーリングで、アイドル同様のリニアな加速、巡航、クセのないハンドリング、ダンシングの振りもナチュラルで扱い易さに長けています。
加速が強烈だとか、圧倒的に軽さを感じるだとか、高性能を分かり易く伝えて来るタイプではないですが、長距離長時間のライドや強度を上げていくトレーニングなんかにも、この特性だと
「しっかり乗っていける」と感じさせてくれそうです。
根底には「レース」なんでしょうけど、スローピングしたトップチューブ(サイズによって)など、扱い易さをかなり重視したデローザなりの優等生ですね!
「速さ」は保証、あとは「デローザに乗りたいか」で選ばれる感じでしょう!
私は、このキングXSには最初あまり個性を感じなかったんですが、ずっと乗り続けられそうなデローザとして買うのならアリかなと感じました!
ただ、エアロフレーム?としての機能を感じさせるカタチはあまりしていないような?
ダイレクトマウントブレーキは・・・何の意味が?(笑)
おそらく、シートステーにブリッジを設けない事で、快適性とトランクションをしっかり機能させるのが目的なのかな~と^^;
ちょっとブレイク!
『コメンサル META TRAIL』
私のMTBのフルサスバージョン、一応乗ってみました(笑)
舗装路じゃまったく分かりませんね^^;
リアサスがあるなぁ~ってくらいで、重量はほとんど同じくらい?
40万円くらいする完成車ですが、フォークのトラベル量が120mmなので、下り系里山遊びトレイルバイクって感じですね。
XCのような走りの軽さはもうひとつ・・・
『KOGA Snow Champ』
スノーチャンプの名の通り、雪でもお構いなしなファットバイク!
ハンドルはシマノSTIレバーを使ったセミドロップハンドル!?
アルミフレームで、形状から察するにかなり「進む」ことを重視したような設計?
実際に乗ってみても、「ただタイヤが太いだけ」のファットバイクという感じではなく、しっかり走ってくれそうな雰囲気でした。
フラットバーよりも慣れ親しんだドロップバーが楽しいですね^^
『SFIDA ファットバイク』
カーボンフレームのファットバイク!
この仕様で
総重量11kg! ファットバイクとしては超軽量!!
フレーム販売のみ(168,000円)なので、そこにあらゆる軽量パーツがぶっ込んでありました(笑)
コンポはシマノXTRにSRAM?のカーボンクランク、ステム一体カーボンフラットバー等々・・・あらゆるパーツがカーボン製で、ホイールとタイヤが軽くないぐらい!?
ただ腕の力で上に引っ張り上げるだけで、極太タイヤが2~30cmほど持ち上げられます(笑)
試乗コースには舗装路しかないですが、脇の段差を越えて植え込みにコッソリ侵入しちゃいました(゚∀゚)
重量が軽いおかげで、身体に掛かる負担が少ないため、「長い時間遊べる!」と思わせてくれました^^
ファットバイク、今回のイベントでは様々なメーカーから出展されており、試乗車もたくさん見ました!(残念ながらTREKはありませんでした)
とにかく理屈抜きで面白いファットバイク、どなたにでもオススメですよ~^^
2回目のサイクルトレンド、乗り切れないくらい試乗車があって膝痛も忘れるほど楽しかったです!
サイクルモードのように大規模過ぎない?ので、試乗の順番待ちもほどほどですね^^;
やっぱり、某漫画の影響なのか、その筋のブランドは試乗待ちに女性が多かったですし、より敷居が低いイベントになっていくのは素晴らしいことかなと(笑)