
パンツァー・フォー!
どうも、タマゴヤです。
そんなわけで1日遅れのサイクルトレンドレポートです!すいません!
疲れも・・・なんですが、地味にダメージが残っております。
どうも、試乗車のサドルやポジションが合ってなかったせいか、「お尻*」にダメージを受けたようで、今日は仕事中異常にトイレに行きたくなる症状が頻発。
人体の急所は、身体の中心を通る部位・・・なるほど、間違ってなかったようです(;・∀・)
それだけ「頑張って試乗」してきたので、レポートごらんくだちい。。。
基本的に、
「フラットペダルで試乗」です。シューズもスニーカーです。
まずは、駆け込み乗車的に、真っ先に試乗ブースへGOしたのはコレ。
『Cannondale SLATE』
キャノンデールのニューモデルSLATE、カテゴリはメーカー様が謳うには「NEW ROAD」だそうです。
いわゆる、グラベルロードやマルチパーパスバイクのカテゴリに属するやつです。
モノはキャノンデールお得意のアルミフレーム。
キャノンデールのフレームにしては、やや小さくデザインされており、MTBのようなサイズ感。
それもそのはず・・・
片持ちサスペンションこと、キャノンデール特有の「レフティ」サスペンションを装備!
トラベル量は30mmほど。タイヤのサイズは外径がロードバイクの700Cと同じになるように、42Cタイヤと650Bの組合せ。
手に持ってみると、予想よりもズッシリと重く・・・これどうなんだろう?と思いました。
走らせてみると、そこはやっぱりキャノンデールのアルミ!
かなり剛性の高いフレームで、推進力はなかなかのもの。
レフティサスは、力を掛けて押し込んでやると、確かにストロークを感じます。
試乗コース程度では、42Cタイヤのエアボリュームの方をつぶさに感じてしまいますが(笑)
このSLATE、レフティのヴィジュアルが凄まじいですが、初めてレフティを乗った?ようで、ものすごいクセを感じました!
ハンドリングのそれはロードバイクのものとは違い、低速でとくにクセが強い!
そういうものなんでしょうけど、グラベルロードの性格としては・・・上級者向け?
細かい事を言えば、構成自体が特異で、イジれないバイクってとこがありますよね~
あと、42Cの「スリックタイヤ」・・・ コレはパナレーサーの特注品で、基本的にコレオンリーだそうです。
本国資料だと、ブロックタイヤも履いてますが・・・ 正直、グラベルロードとしてなら、スリックよりノブのあるブロックタイヤでしょう。
スリックだと、相当なウデがない限り、「街乗り用?」みたいな感じ。
決して安くないバイクなので、買うにはかなり勇気が要ります!ノリだけでは・・・(-ω-;)ウーン
『Cannondale CAAD12 BLACK INC.』
試乗車にえらく気合の入ったグレードを持ってきましたね!
デュラエース+MAVICキシリウムPRO SLの組み合わせで、7kg切り!反則!
「ヘタなカーボンフレームより・・・」と言われ続けているアルミフレームですが、まさにその通り。
というか、コレほとんどカーボンフレームですね(笑)
総重量こそカーボンフレーム並ですが、重心は少し高め。
それでも、振りは軽く軽快にダンシング出来ます!
下ハンを持って思い切り踏み付けると、しなやかかつソフトなウィップ感を感じます!
この感触はカーボンフレームでもかなり官能性重視タイプのモノに近く、リズムをいかようにも合わせ易いです!
早い話が、「やり過ぎ」アルミフレームなんです(笑) ここまでする必要あるのか!?というぐらい、アルミからかけ離れたい感バリバリ!
ある種、「好みが分かれる」ようになったかもしれません!恐ろしいです・・・
『ANCHOR RS9』
ワタクシ的本命、アンカーの新型フラッグシップのRS9!
モノとしたはカーボンフレームで、私の乗る前作RIS9よりも、推進力に重きを置いて開発されたというシロモノ。
試乗車はまだカラーリングがロゴのみというプロトタイプのような状態。
アルテグラ+フルクラムレーシング3という、プレーンな構成。
ただ、ペダルがSPD-SLだったので、スニーカーとの相性が悪い(笑)
サイズはドンピシャのマイRIS9と同じ460サイズ。
可能な限り、渾身の力で試乗!
あえて荒れた路面を走らせると、突き上げ感はRIS9以上!? めちゃくちゃ乗り心地が硬い!!
ほとんど速度が乗ってない状態から、下ハン持ってスプリント!!
ダイレクトな加速フィール、踏めば即座に推進力に変換されているんですが、溜めなく進んでいく感覚。
脚に感じる踏み心地は・・・ 硬過ぎる!!の一言!
ダンシングの振りは軽くもなく重くもなく、クランクの踏み降ろしがスカスカするような軽さもなかったです。
速い!・・・事は速いんですが、サイクリングが楽しいタイプの速さには感じられませんでした。
プロがレースを走るために必要な反応性、ハイスピードに対応するためのスタビリティが求められた結果、「剛性」が大幅に引き上げられたモデルになっていました。
「ああ、これは自分は乗らなくてもいいアンカーだな・・・」
と、たとえ次のフレームを考えるとしても、候補に入れずに済む・・・とこの時思いました。
『 LAPIERRE PULSIUM Ultimate』
パルシウム!やっと乗れました^^
ラピエールのエンデュランスロードのパルシウムのトップグレード。
トップチューブとシートチューブの接続を2股に分かれさせ、下側には振動吸収性?柔軟性?を狙ったエラストマーがインサートされているという、独特の機構!
ホイールはやや反則級のゼンティスの軽いヤツ(笑)
エンデュランスロードは、フォークやフレーム後ろ三角に積極的に路面からの衝撃をいなすため、ソレ自体は動きまくって快適性を保持するタイプのバイクが少なくないです。
コレはコレでもちろん快適なロングライドが出来て楽しいのですが、レースを走りたいとなると、”動き過ぎてキツい”なんて事も。
シッティングではよく走っても、ダンシングで思い切り力を掛けると、ヨレまくって加速が鈍い・・・みたいな。
このパルシウムは・・・ 普通に速い!!楽しい!!ウレシイ!(笑)
振動吸収性は案外普通で、強い衝撃はいなしてくれます。
それよりも、ヘッドチューブやハンガー部分の剛性が高く、加速がなかなか鋭く、踏み込んだ時のペダルフィールは結構な旨味!!これは楽しい^^
ラピエールの他のモデルだと、エアコードは平坦がとにかくバシューンと速く、上りは苦手。
ゼリウスはオールラウンダー的性格が強く、個性的な見た目とは裏腹にフラットな特性?のようです。
ソコいくと、このパルシウムはサイクリングからレースまで楽しめる優秀なモデルかと!
『Specialized S-WORKS VENGE ViAS』
TREKのMADONE9と共に、鮮烈なデビューを飾った、スぺシャのエアロロードの新作!
よもや、この”兵器”に試乗できるとは・・・!
見た目は重たそうというか、硬そうなイメージで、踏み込む脚にものすごく硬さを感じて痛いんだろうなぁ~、速く加速させるには相当な脚力が要るんだろうなぁ~と心配?してました・・・
が・・・
か、軽い!! 振りが軽い!!軽過ぎる!!そして速い!!軽くて速い!!(゚Д゚)
ペダルの踏み降ろしも軽く、剛性が鬼のように高いんだろうけど、ソレを感じる前にバイクが疾走していく・・・!!
そして、意外にも乗り心地が結構悪くない(笑)
なんじゃこりゃ~!?って感jじ、まさに化け物・・・!
反則級のホイールを履いてますが、これだけ高いリムハイトだと、振りが重かったり加速させるのに脚をかなり使ったりするんですが・・・ ヤバいくらい軽く扱えちゃう・・・うそ~ん(笑)
ただ、やはり奥底には悪魔が潜んでいて、剛脚じゃないと長い時間攻め続けるのは厳しいかな~と。脚を使っちゃうんでしょうね^^;
いや~、ある意味でMADONE9とは対極を行くエアロロードですねぇ~
ちなみに、フレームに一体化されたブレーキですが・・・
このパッケージのROVALのカーボンリムホイールでも問題なさそうな効きとフィールでした。
さすがに、アルミリム+デュラエースキャリパー辺りと比べると、ちょっと質が違うのは確かなんですが。
整備性は・・・(゚∀゚)
『SCOTT FOIL 10』
MADONE9、VENGE ViASと肩を並べるであろう、オールラウンド系エアロロードの元祖(違ってたらすいません)、FOILがフルモデルチェンジ!
より攻撃的なスタイルに!
先代フォイルといえば、私達の間では「脚も魂も吸われて身体に痛いけど爆速!!」な印象だったので、今度の新型も同じくらいの感覚なのかなと恐れおののいていましたが・・・
クランクをひと踏みした瞬間、グワッ!!!!と、明らかに他のバイクとは違う、フラットペダルでの試乗なのに、これほどまでに「進む」を感じたバイクは今まで無かったんじゃ・・・!?
クランク半周、たったそれだけで全身に伝わる推進力・・・ これが新型フォイルか!!
踏まずにはいられない!! 全力スプリント開始!!
ばっ・・・・ バッカじゃないの!?ってくらい、加速が速ァァァアアアアアッー!!
伸びる、伸びるぞおおおおお!?
しかも、脚や魂を吸う感覚はほとんど消えて、それどころか快適性を感じるしなやかさも備えている!?
乗り心地は明らかに良くなっている~!
大したホイールは履いてないよね!? 何でこんなに速いんだー!!(笑)
先代は高速域に棲むバイクらしく、剛性感が鬼のように強かったんですが、新型はサイクリングも楽しめる、「強さという意味でのしなやかさ」を持っています!
なーんて、インプレを書く前にSCOTT公式HPで、試乗した『FOIL 10』のスペックを確認してた時・・・
Frame FOIL HMFIMP (カーボンのグレード)
は?
あの試乗車、フラッグシップの
HMXカーボンじゃないの!?
セカンドグレードのHMFカーボンの方だったの!?
ウソォォオオオオオオオオ!?(;゚Д゚)
思わずゾッとしてしまいました!(笑)
よもや、あの走りでセカンドグレード! という事は、トップグレードはもっと速いわけで・・・
もしかすると、HMXカーボンの方はまた、吸血鬼のようなフレームの可能性も(笑)
いやいやいや、先代FOILのHMFカーボンモデルは、「ザ・ミドルクラス」でしたが、今回のはほとんど他車のフラッグシップ級に感じましたぞ!?
ヤバい・・・ ヤバいぞ・・・ (゚∀゚)ウェヒヒ
『AVEDIO BACCHUS SL』
ほぼ地元メーカーのエヴァディオから新作アルミフレームが登場。
まだ正式リリースとはなっていない?ようですが、試乗車はスタンバイ。
現在販売されている現行モデルのBACCHUS01は、直営店とも言えるショップスタッフでさえ、「硬くて嫌なんです・・・」と思わずこぼしてしまうほど、スパルタンなモデルでしたが・・・
今回の新BACCHUSは、すご~く乗り易い優等生に生まれ変わりました!
プレーンな丸チューブのアルミフレームで見た目はクラシカルですが、狙った特性を持っている技術で再現するのに近道なんでしょう。
謳い文句通りの乗り味でした!しかも安い。
カラーリングはまだ検討中らしいですが、なかなか可愛いグラフィックで、トレンドに流されてない感じが良いです。
肝心の乗り味ですが、脚に厳しく感じるようなガキンゴキンした雰囲気は一切なし、ソフトな踏み心地ながら、金属フレームのしっかりした感覚がよく進んでいく、そんなフィーリングです。
ガッツリとスプリントさせても、非常に扱い易く走ってくれます。
フロントフォークが、それまでのエヴァディオ車のリブ入りを辞めた?のか、ニュートラルでしっかりとした軸足、振動もいなしてくれて加速も格段にさせやすくなりました。
思わぬ激変っぷりに、エヴァディオに対する私の評価がひっくり返りました(笑)
しっかりオススメ出来ますね~!
カーボンモデルの新作、VENUS RSにも乗りましたが、こちらもBACCHUS SL同様に扱い易いフィーリングに激変。
やや乾いたフィールが気持ちよく、リニアに加速してくれます。
オリジナルホイールも履いてましたが、コレもなかな・・・安くて良いモノになりそうです!
『JAMIS ICON』
ジェイミス!? あのジェイミス!?
クロスバイク的なアーバン系のイメージのメーカーでしたが、しっかりしたロードバイクを2016年モデルからラインナップ!
カーボンもありますが、このアルミフレームのICONはイチ押しなんだそうです。
乗ってビックリ! ものすごく完成度が高い!
良く出来たミドルクラスカーボンに匹敵する速さを感じさせます・・・
フィーリングとしては、加速のダイレクト感はアルミフレーム、ややバイクの重さを感じながらも適度なウィップで巡航し続けるフィーリングはクロモリのよう・・・
以前ジェイミスには、めちゃくちゃに走りまくるスローピングフレームのクロモリロードがありましたが、まさにソレの後継的キャラを目指したとのことです。
見た目は普通のアルミフレーム、走らせると・・・ 走り好きなら「おっ!」と思える、優良アルミ!
人とカブるのイヤ~ン。でもしっかり走るのがイイわんって方にはうってつけー!
『AX-ライトネス VIAL evo Ultra』
フレーム重量600g+フォーク重量265g、展示車重量4.18kg・・・ 小指で持ちあがるほど軽量なカーボンバイク!
お値段はフレームで88万円! 前後セット800gのホイールは45万円!
諸々組まれたこの展示車で、200万円也~!(゚Д゚;)
クランクはおろか、チェーンリングのスパイダー部分までカーボン・・・(ギアはアルミ製)
さすがに試乗はなし(笑) 試しに持ち上げるだけ、の展示車ですね。
『SFida Avventura ディスクブレーキ対応フレーム』
ホイールですね、ホイールでしょう!フレームなんて眼中になし!(笑)
なんだこりゃ!?
『SIX-SPOKEバトン・カーボンホイール』
TTバイク用のバトンホイールなんでしょうけど、試乗車はディスクロード。
とりあえず乗ってみましたが・・・
た、楽しいゾ!? 進む!進む!
とくに重量のある板みたいな乗り味とかは感じず、普通に乗れてしまう(笑)
乗り心地も普通に良くて、エグい見た目に反してすっごく普通。むしろよく走る!
フレームも案外イイのかも? 絶対影響は大きいですもんね。
前後セットだと21万円ほどですが、何しろインパクトがある!
横風の影響もあまり感じなかったので、アルミリムのクリンチャー仕様もあるし、ファッションパーツとして入れてみても、案外走りが楽しめるかも!!
誰か~!買ってw
『ANCHOR RS9』
ワタクシ的本命、アンカーの新型フラッグシップのRS9!
モノとしたはカーボンフレームで、私の乗る前作RIS9よりも、推進力に重きを置いて開発されたというシロモノ。
・・・デジャヴ? 違います。 もう1回試乗したんです。
サイクルトレンド2日目に、改めて試乗しに行ったんです。
ビンディングシューズ持参で!!
(゚∀゚)
ってなわけで、1日目のスニーカー試乗では納得行かなかったので、リベンジ試乗!狂ってます!
ビンディングシューズでしっかりとバイクと繋がると、脚から伝わるフィーリングはスニーカーの時とは大違い!
不快に感じたバイク全体の「硬さ」も、ダイレクト感として捉えられるようになり、振動の減衰はちゃんとしてるだなと。
他社のフラッグシップと比べると、相変わらずハードめですが(笑)
改めての踏み心地は、ハンガー部分の頼もしさを感じつつスプリントさせている時のフィーリングは、「ロスなく加速していく!」洗練されたフィーリング。
剛性自体はガチガチなんだけど、脚への反発は最初に感じた時と違い、しっかりとリズムが合えば脚への負担より先に、バイクがどんどん進んでいって「速い」・・・!
もう一声欲しい!と感じた部分は、ダンシング時の振りはあまり軽く感じなかった事。
スタビリティがかなり高いため、試乗車装着のフルクラムレーシング3ではソフト過ぎる?
もっとしっかりした剛性の高いカーボンディープリムか、アルミスポークのキシリウムSLやレーシングゼロあたりだと、もっとスカッと加速し、シッティングでも飛ぶように走っていくはずです。
そう考えると、やはり・・・ やっぱりこのRS9はレース機材なんだな~と^^;
サイクリング出来ない事もない、けど・・・レースでこそ光る、感じ。
グランツールを走っているようなフラッグシップのフレームは、50万円クラスもザラですが、さすがに技術力が違って「速くて快適なモデル」もチラホラ・・・
このRS9はフレーム価格が35万円、予算が50~60万円なら残りでしっかりしたホイールを揃えられます。
レース用として使うのであれば、コストパフォーマンスは最強かと!
とくに、日本人体型の方には・・・ね^^
と、改めてビンディングシューズで試乗した事により、初回とは真逆にイイ意味での納得が出来ました!
ついでに
『ANCHOR RS6』
アルミの新作、RS6にも試乗!
コレ・・・予想外にイイです(笑)
前作RA6が、「エントリーっぽいのにスパルタン」でしたが、今作のRS6はRS9と同じコンセプト「推進力」をテーマに作られており、踏み心地の不快さはなく、むしろ”燃える踏み味”でガンガン走らせたくなるほど、よく走る!!
しかも、乗り心地はかなりイイ。 ジェイミスのICONに近い感じ。
CAAD12に匹敵する速さかも?
キャラクター的にはCAAD12とは正反対で、アルミらしさが濃厚で、カーボンフレームは目指してないけど、速く走らせようとした時の不快感は徹底的に排除を狙った感じ。
コレ、本当にイイです・・・
価格的はエントリーですが、CAAD12と同じくらい注目されてもイイ!!(・∀・)
エッジカラーというカスタムカラーも、実物はなかなか渋くてイイです。
分かりにくいですが、ウチのクロモリRNCの「マジョーラ マゼラン」が、トップチューブサイド、チェーンステー、ダウンチューブ下面に配されており、ブラックは固定ですが、この差し色は選べます!
アルミフレームでガンガン走りたい人、RS6さえあれば他に何も要りませんヨ!(笑)
とりえず、今回はこの辺で!
他にも試乗したバイクがありますが・・・ EVOとかビアンキとか。あ、BOMAのCofyⅡとかすごい良かったですよ。めちゃ安いですし。
「ソコんとこ詳しく。」と言ってもらえれば、コメント欄にでも^^;
ぐはっ 疲れた!