ATS ダブルアクションプルクラッチ  

※画像はメーカー様の物になります。
　自分の入れた物の仕様は以下の通り
　・クラッチディスク：カーボンツイン
　・オプションとして軽量フライホイール仕様

●良いところ
・半クラッチは説明の通りある程度幅がある
・シフトチェンジのシンクロ待ちが物凄く少ない
・加減速の反応が良い

●芳しくないところ
・発進だけが非常にシビア
・アクセル全閉時にギアの音が入る

●総評
上記の芳しくないところは、恐らく軽量フライホイールの影響が大きいです。

カタログの仕様内にこの製品が入っているなら、フライホイール重量は
通常版：7.1Kg、軽量仕様：4.5Kg
との事。
(2018/03/05 通常版の誤記訂正)

そのせいなのか、半クラに入った時点でストンと回転が落ちます

ソコから振動出さずに発進できるかがこの仕様を使いこなす肝なのでしょう。
何度かやって上手いこと静かに出れるタイミングは有ったので、練習有るのみです。

その代わりにレスポンス全振りの良いマシンになりました。


【2018/03/18追記】
ある程度乗って思った事を追記です。

フライホイールが軽量仕様で、発進に気を使うのは確かですが、それでも「半クラッチ領域がそれなりに広い」のは、便利です。
繋いだ瞬間に、そのまま行くかクラッチ切って回転上げたほうが良いかの判断が出来ますので。

前回も書いた通り、レスポンス非常に良く、ほぼ自分の理想通りになりました。
加速・減速はあくまでソコまで大きくは変わりません（勿論良くはなっていますが）
アクセルを踏む・戻すと言う操作をしてから、車に影響するまでが段違いでした。

感覚的に純正と違うのは、駆動力を足で感じるか体で受け取るかの違いです。
足に伝わる瞬間にはもう車が動いているイメージです。

クラッチ踏力はアホほど軽くて驚きました。
ロングツーリングもしましたが、下道が全く苦にならないです。

心配していたアイドルの乱れは、全くありません。
コールドスタートからの暖気でもです。
クラッチ全体の回転バランスも良いのでしょうが、EJ20がこういう部分でも名機だと認識出来ました。

そして全く期待していなかったのですが、微速域のアンダーステアが減りました。
フロントアクスル近くの軽量化は、中々馬鹿にできない成果でした。

デメリットの代表は、ハイギア側での下限回転が明らかに上がっています。
平地なら６速1500rpmでも大丈夫な純正に対して、この仕様の場合、最低1800rpm、出来れば2000rpm欲しくなります。
登りなら言わずもがなソレ以上が欲しいです。

路面状況に応じて必要な発進出力（要求トルク）も変化量が大きいので、自分の中のマッピング変更が必要になります。


【2018/03/25追記】
慣らし運転の最後に２速で全開加速をしてきましたが、街乗りだと少し加速が良いかなと思えた程度だったのに対して、手におえないほど吹け上がりが早かったです。

7200rpmまで回して3速に上げたのですが、シフトチェンジも今までで考えられないほど早くなりました。

競技とかに使うにも良い品物だと思います。

関連情報URL：http://www.a-t-s.co.jp/01clutch/index-dapull.php