ＳＯＮＹ　 ビデオ編集コントローラー　ＲＭ－Ｅ５００  

1989発売ＳＯＮＹのビデオ編集コントローラー　ＲＭ－Ｅ５００です。

ＳＯＮＹのＨｉ－ＢＡＮＤβ－ＨｉＦｉビデオデッキ　ＳＬ－ＨＦ３０００を２台繋ぎ、プロ風の編集を体験できる機械です。

格好いいでしょう。

殆ど使ってないけど、手で触っているだけでも楽しい。
何故使わないのかと言うと、ＨＦ－３０００同士を繋ぐだけで、１プログラムなら、スタートポイントでズレが±１コマ以内だから必要無くなってしまいました。

ただこれは、ＳＯＮＹ製品で編集端子が有る、ＥＤβプロを含めて編集対応しているので、マニアック心を揺さ振ります。

http://www.homerc.net/avq-log/log2/656.shtml

RM-E500も99イベントまでプログラム可能です。
ただし、WV-DRシリーズとの組み合わせでは次のような制約があります。

再生側の制御に「早送り巻き戻しモード」「キューレビューモード」の２つがあるのですが、
「早送り巻き戻しモード」では再生側が編集点で正確に停止することができず、
エラーとなって編集が中断します。（WV-DRシリーズの停止時のブレーキが弱いため。）

「キューレビューモード」では正確に（±２フレーム程度）アセンブル編集できます。
但しこの場合は再生側のテープ送りに時間がかかります。
そのため録画一時停止時の
テープ保護機構が働き編集が中断する場合があります。

以上の理由で、編集点と点との間の不要部分が概ね20分を超えると編集できません。
そのためWV-DRシリーズ（DVやハイエイトとS-VHS）での使用はメーカーではサポート対象外としている様です。

LANCは制御信号だけが通ります。
映像、音声信号は別に接続するわけですので、DV入出力をDVコードで接続すれば、劣化のないカット編集やダビングができます。
編集コントローラーは、LANCに対応していれば、他のメーカーの製品でも使用できます。

RM-E1000とRM-E500の主な相違点は、1000がABロール編集に対応していることです。
ABロール編集とは、2台の再生機と1台の録画機で、2本のテープの映像を切り換えながら編集する方法です。
切り換え時にカットだけでなく、オーバーラップなどいろいろな効果を使うことができます。
ただ、その場合、映像・音声信号はデジタルではなくアナログ入出力になってしまうので、画質が劣化します。
また編集コントローラーだけではだめで、デジタルSEGという特殊効果装置が必要になります。

1対1のビデオデッキでカット編集するだけなら、500で十分ではないかと思います。
あと、プログラムできるイベント数が1000と500では違うかもしれません。
1000は、99イベントだったように思います。DHR1000（ＤＶデッキ）では10イベントですから、編集コントローラーを使った方が便利かと思います。