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シートをパワーシート化したのでどうせならポジションメモリー化したいと思い、メインボデーECU(MPXボディコンピュータ)の入れ替えを行ないました。
事前作業としてプリウスαのメインボデーECUの配線接続先全てと入れ替え車種の配線を調べます。
車検に問題無いように、また通常使用に不都合が無いようにするために配線を変えないといけないところが数カ所ありました。
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最初に調べたのがHS/SAIのメインボデーECUでした。年式も近く、ハイブリッド車で設計思想も近いのかなと思い、ある程度の予想を立てながら入れ替えを行ないました。しかし、配線図からは全く読み取れないところで不具合がありました。スマートエントリーでのドアオープンでリトライが発生してしまうのです。どうやらドアの枚数が同じでないと(ワゴンタイプとセダンでは)動作が異なるようなのです。
結局いろいろ考えて10系RXのメインボデーECUを使用することにしました。
メインボデーECUに刺さるコネクターは3つありますが、プリウスαは2つしか使用していません。もう一つ(一番上の空いているところ)のコネクターの部品番号を調べてディーラーで注文したところ、「メーカー部品に登録されていない」とのことで注文不可でした。ハーネスごと買わないといけないようです。(そもそも差し替えたりする場所ではないし、修理が必要になることはないということなのでしょう。)
仕方が無いので中古でカプラー付きのメインボデーECUを探して買いました。車種は何でも良いので形が合うものを。\1,500くらいだったと思います。
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配線を変更していく中で重要な部分がCAN通信です。プリウスαはVバスしか無く、メインボデーECUにゲートウェイ機能がありません。という事はその先のターミナルとなるコンピュータもジャンクションも存在しないので自分で終端抵抗を作る必要があります。
技術マニュアルの回路図を見ると終端抵抗は120Ωでノイズフィルターを入れているような簡単なものです。
手持ちの抵抗が60Ωが無く120Ωがあったのでこんな感じで作成しました。青線に120Ωを並列で2本、緑線に120Ωを並列で2本繋ぎ、抵抗の反対側を4本並列で繋ぎコンデンサへ、コンデンサの反対側を黒線へ繋ぎます。青線と緑線はどちらでも良いのですがそれぞれCANHとCANLへ、黒線はアースへ接続します。
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続いてアウターミラーコントロールコンピュータを配線します。
CAN通信線、コンピュータ電源、イグニッション電源を新たに引いてきます。モーター駆動用の電源は既存の配線から取ります。
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運転席側もほぼ同様。こちらはメモリースイッチ用の配線も用意しておきます。
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ミラースイッチも交換する必要があります。新品のスイッチベースパネルとRX用の中古スイッチを購入し、穴を広げてスイッチを収め、元のミラースイッチの穴を塞いで塗装して作成しました。
と簡単に書いてますけど、結構大変でした。
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一番苦労したのがこれ。アウターミラーです。
現在車両に付いているミラーの動作が非常に遅く、いつ動かなくなってもおかしくない状態でしたので新品のミラーを用意しました。
そしてジャンクのCT用ミラーがあったので配線を流用して組み換えるだけで済むと思っていたのですが、線の本数が全然違うんです。
実はセンサーが必要だという事が分かりました。
CTのミラーからセンサーを取り外してプリウスαのミラーへ移植しましたが、これが一苦労二苦労三苦労。取り付け場所が無いのでミラーモーターケースをかなり削り、動作軸に対して水平・垂直に動作するようにどうにか埋め込みました。
あとはウェルカムライト用のLEDを取り付け、ウィンカーを社外品のLEDタイプに交換しました。
正常動作するまでに相当な時間が掛かりました。
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最後にポジションスイッチをドアに付けて組み付けて完成です。
基本動作はレクサスRXと同じですのでウェルカムライト、ポジションメモリー、パワーイージーアクセスが動作します。
他にもメインボデーECUの機能があるので徐々に追加していきたいと思います。
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