最近、各メディアの報道が「真実」の様に流されてるのが目立つ。
あまりこのような事をブログに書きたくはないが、
備忘録として、また整理として記述しておく。
ドキュメンタリー、報道、ノンフィクション等の言葉を並び立てると、
それが真実の様な印象を受けるが、それは日本人だけである。
「伝えようとする者」がいる限り、
必ずその「
伝達者の主観」が混ざるのは避けられない。
「
伝達者の主観 ≠ 真実」は冷静に考えると直に判る事だが、
TVコメンテーター、政治家の主張が判り易い大衆迎合の発言や、
勧善懲悪の発言は多くの人に受け入れ易い。
先ず、「その情報が正確か否か」が最も重要であり、
これが少しでもずれると到達点は180度違う事がある。
メディア・リテラシーである。

2015.01.14産經新聞
該当の映画や、雑誌を見る気は全くないのだが、
チャップリンの
独裁者を思い出した。
暗殺して「アハハ!」のコメディでは
風刺にもならんし、
チャップリンの独裁者のエンディングにも到底及ばない。
現実社会での暗殺はさておき、
イラクのフセイン、リビアのカダフィが処刑されてどうなったか?
本当に大切なのは独裁者亡き「その後」であり、
現在進行形なのが北朝鮮、シリア、イエメンだろう。
現テロリストだらけなのは、「その後」を誰も考えなかったからだろう。

2015.01.19産經新聞
昨今のテロリズム関連のニュースを読んでいると、
以上の報道の劣化が多数見られる。
「伝達者の主観」が先行しすぎて、
「事象の伝達」がないがしろである。
当然、事象の伝達も全てされているとは限らないので、
我々が見聞きするニュースは「伝達者」に既に選別淘汰されてるのだ。
■ISIL(いわゆる「イスラム国」)の思う壺になる「おかしな識者」「おかしな報道」
http://newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20150202-00041940-biz_gendai-nb&ref=rank&p=1
現代ビジネス 2015/2/2 高橋 洋一

2015.01.19産經新聞
■米、アサド政権「容認」 対テロ優先でシリア政策転換か(2015.1.31 11:20)
http://www.iza.ne.jp/kiji/world/news/150131/wor15013111200011-n1.html
反政府ゲリラとテロリストの違いは???
...ということになる。
立場が違えば言い方も見方も違う。
これも報道次第で全く違った見方も出来る。
以前での
ブログでも述べたとおりで、
天秤にかけるとイスラム原理主義より、アサド政権の方がよほど欧米よりなのだ。
もっと判り易く言うと、
おとなり中国・北朝鮮を批判する方が多いが(私もそうだが)
仮に私がその国を統治するなら同じ方法(共産主義、主体主義)だろう。
逆に考えると、
欧米日本が考える民主主義ではそれらの国は、
国として成り立たないだろう。
その進行系状況が中東であり、
エジプトの様に一度は民主化したが、また軍政ベースの民主化に回帰することになる。
これが現実である。
事実は結果だ。

2015.01.19産經新聞

2015.02.08産經新聞
テロ組織に2人の日本人が人質にされ、殺害された。
テロ組織という犯罪組織で「国」ではない。
1、国・政府は本来ならば交渉しない。術もない。
2、犯罪組織だから警察の管轄であり、該当国の国家に移管委託の調整になる。
自衛隊と関連させようとする発言が多いが、全く次元が違う。
殺害したのはテロ組織であり、国・政府ではない。
国会議員で政府を批判する者もいるが、本人は国会議員として何をしたのか?
批判だけなら私の様に一般サラリーマンでも出来る。
報道を名目に渡航を計画、旅券を取り上げられた事をメディアが問題にしているが、
本来ならば問題にもならない。
真にジャーナリストとして赴くのであれば、既に出国して現地入りしているはずである。
「真実を伝えたい」とよく聞くが
それは「本人が見聞きした真実」であって「伝達者の主観」にしかすぎない。
果たして命をかけてそこまで「伝達者の主観」を得たいのか?
ジャーナリストは特別な人ではない。要人でもない。
一般市民であれば、国・政府は保護する義務がある。
安全が確立していない地域に渡航するのであれば、
国家として制止するのは当然である。制止しない方がおかしい。
逆に言うと、
「もしもの時は政府助けて♥︎」と言っている様なものだ。
助けられないから「渡航するな」と言っているだけだ。
関連:過去ブログ
https://minkara.carview.co.jp/userid/396233/blog/31011816/
Posted at 2015/02/10 16:53:56 | |
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