
いつも長いF1ネタです<(_ _)>
一般紙にも出たんですが、来季、今有一の日本人ドライバー小林可夢偉が所属しているザウバーは違うドライバー、ヒュルケンベルグと契約したことを10月末に発表。そして先週末にもう一席も今のテストドライバーを昇格させること決定。小林選手は今のチームでシート失い、今期の全レースを終了しました。
スポンサーマネーの関係で可夢偉は非常にヤバい状況です。過去にも日本人が出てきては消えていく流れを20年以上見ていますが、今回以上の脱力感はありません。
見るの面倒で恐縮ですが関連情報URLから過去の日本人データをどうぞ。有名どころでは中島悟+一貴の親子、鈴木亜久里、片山右京、佐藤琢磨などでしょうか。実際の成績もほぼこの辺の方々しか入賞ポイント取っていません。しかし彼らと小林選手の確固たる違いがあります。彼は基本的に持込みスポンサーに頼らずシートを3年維持して成績も抜群。こんな人は日本人歴史上いなかったのです。
悪く言うつもりないですが開拓者中島悟も佐藤琢磨もホンダの力で良いマシンに乗っていました。亜久里や右京はスポンサーに恵まれてました。でももしかしたらトップチームに実力だけで乗れそうな方は残念ながら。一瞬光っていた時はもちろんどなたにもありましたが。
しかし可夢偉はまだまだ可能性アリアリなのです。一時はフェラーリかという話まで。今年は予選では2位、決勝でも表彰台にも上がり、ポイント獲得で言うと色々問題ありながら最終で12位。上から6チーム目に乗っておかしくないということです。実際ザウバーはチーム成績12チームの中6位。なら来年もここでとなるといいのですが、そうはいかないのがこの世界。しょうがないから7位か8位のチームでとなればまだいいのですがそうもならない雰囲気。。
これはF1は極めてお金がかかると言うことなのです、年間何百億円も。バブリーな時代ならどんなチームでもスポンサー付いて何とかなったのですが、今や不景気。成績イイ上位2,3チームはそれほど苦労せずお金集めて、良いマシン作り、速い(高い)ドライバーをサクッと乗せます。
しかしそれ以下はホント苦労してお金集めなくてはなりません。速いドライバーが乗ってテレビに映りまくって宣伝効果抜群になればいいのですが、それ以前にチーム運営、速いマシン開発にお金が要りまして、足りない分はドライバーの持込みスポンサーに頼らないといけない、どうどうめぐり。。。たまに速くてスポンサー付いているドライバーはサクッと上位チームがお買い上げ。
小林選手は速いけどカネ無い。速さも常に凄いといいのですが微妙に落ちる時も。。この微妙な位置が問題で、どっちにも転べないのは痛い。速い<極めて速いであって、難しい。やっとここまで日本人も来たかといえばそれまでなんですが、その上(速さだけでシート確保)に微妙に行けそうなのがまた癪で。悔しいというか、今年は現役に年間チャンピオン経験者が6人もいました。これが結構問題で、上位チームは経験と結果を持っている彼らをまず採用してしまう。そうすると登り竜的若者はなかなか食い込めないんです。来年可夢偉のチームメイト、ペレスがその登り竜でマクラーレンに乗る。しかし彼は速いだけでなくメキシコの世界一の金持ちが付いているのです。今季可夢偉との差は6ポイントのみ。その彼がトップチームへ。そして片方はシート探し。カネの差です。
あーユニクロさんとかどうでしょう。欧米で宣伝になりますよ。けど実際は日本の会社が世界に打って出たい時、わざわざ日本人を宣伝の中心に置きたいかというとその辺は素人でも判ります。。でもスポンサーすることで露出増えて良いと思うんですけどねぇ。10億ぐらいサクッとお願い。
Posted at 2012/11/27 10:31:26 | |
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