ドライバーズシートは１億円ｏｖｅｒ

　とあるレーシング訓練機関がありました。
　そこの最終期までお付き合いしていたのですが、そこを経て一般の草レースを楽しんでいる人もいれば、さらに全日本を経て世界に行った人もいます。

　正直言うと、草レースの人間の方が遙かに実力があったりしたのですがね。

　それはさておき、世界に行った人は１６歳でFormulaToyotaに乗りました。
　FTは国内ではそんなに聞きませんが、ヨーロッパ付近では意外とメジャーなのですよね。　そんな彼はライセンスの関係からそちらでのスタートとなったわけです。

　で、ある程度「速い」とか「表彰台」とか評価が色々ついてくるとステップアップできるし、お金にも余裕が出てくるように見えるこの世界ですが、ぜ～んぜんそんなこともなく、去年まで数千万単位だったドライバーズシートは今年１億円を超したそうです。

　チームではなく、個人で関わっているスポンサーが極端に少なかった彼は今年ドライバーズシートを失いました。　え？　今までは「親スポ」ですよ。　地道さが足りなかったと言えばそれまでなんですが。。。

　お先不透明なレースの世界、これからチームもドライバーも大変な思いをするはずです。　レース自体が不成立になるカテゴリーが出てきてもおかしくは無いでしょうね。


　さておき、時々国内に帰ってくる彼。　テストドライブなどでご一緒することがあるのですが、いくら素人相手に負けたくないからってＦでｉｎカットしてダートをまき散らしながら走るのは如何なものかと。　たぶん、スポンサーはつかないだろうな～としみじみ思ってしまった今日この頃です。