作業：純正ナビ USB接続時の高音質化

インターナビのUSB接続は便利です。
ナビ画面に曲名が出たり、ステアリングリモコンでの操作ができたり。
でも、音質は良くないんです。
ちょっと違うってレベルじゃないです。
です！ので！高音質化！しましょう！

★注意点
USBメモリを接続して聴いてる方には使えない方法です。むしろこの作業をする事で一切音が鳴らなくなりますのでご注意を。

★注意点
ナビ側はバランス入力になっています。
アンバランスで入れる事も出来ますが、6db下がります。→音量が下がります！
うちの環境でいうと、AUXはvol8位ですが、この方式だとvol12くらいにあげないといけません。
他のソース切り替えたときに爆音になりますのでご注意を。

★注意点
6db下がることによるものなのか、ダイナミックレンジが下がります。
USB接続(純正)<<<USBアンバランス入力<AUXという感じでいます。
バランスUSBがAUXと同等であって欲しいですが、機器が揃っておらず未確認…

★注意点
端末によってできるできないがあるので、作業の前に確認をした上でお願いします。
確認の仕方は次の項目で説明します。
少なくともアナログ出力ができる端子は必須です

仕組みの説明です。
イワシはiPhoneユーザーの為、iPhoneをUSB接続しています。
センターコンソール内にあるUSB端子は、USBケーブルにてUSBユニットにつながっています。
ユニット内にDACが入っており、iPhoneからオーディオデータを読み取り、デジタル→アナログ変換を行い、ナビにアナログ出力しています。
並行して、USBユニットとiPhone間で通信を行っており、ナビからの曲送り操作や、iPhoneから今再生している曲の情報等をナビに送ったりしています(タブン)

今回着目したのは、アナログ回路の部分。
USB接続は残しつつ、アナログ部分のみiPhoneとナビを直結する事で、
USBユニットのDACを通さない(外部DAC化)によるロス低減を目指します。

まずは要となる、端末側の確認です。
イワシ愛用のiPhoneSE(初代)をUSBで接続した後、iPhoneのイヤホンジャックにイヤホンを挿した状態で…
・イヤホンから音が聞こえる事。
・ナビ側から次の曲に送れる事。(ステアリングスイッチ押せば分かります。)
・曲名がナビ画面に出ている事。
これらができていればOKです！
もしかするとナビ側からも音が鳴ってることがあるかもしれませんが、鳴ってても鳴ってなくてもどちらでも良いです。
(どうせその経路はカットすることになるので)

iPhoneはどれも問題ありませんでしたので、作業続行です！

今回のこの手法、外部DACを組めたり、AndroidやDAPもできるかもしれません。
…がしかし！どれも持ってないので検証出来ません！
作業の前に簡単に試せますので、ダメなら諦めてください。

作業編です！
今回行う作業は、ナビ側のコネクター郡の中から、USBユニットから音声信号を受ける部分を特定し、別のRCAケーブルを引き回す事でiPhoneとナビを直結させます。
繰り返しになりますが、ナビ→USBユニット→iPhoneのUSB接続は残しますので、選曲などの通信はこれまで通り行えます。

回路の特定作業！
USBユニット(39113-tl3)の写真をヤフオクで見ると、USBっぽいコネクターの他に、白いコネクターが。GA-NET用のコネクターですね。キー溝が特徴的です。
ネットで探し配列や、端子を見つけることができました！

お次はレシピ！
・イヤホンプラグ 1個
・RCAケーブル(2芯)
・040メス端子3個
(AMP製 マルチロック非防水)
アンバランス用になります。
バランスなら端子は5個ですね

以上となります。
ケーブルの長さはお好みで！
長くても何にも問題ないです。
短い方が困るので、気持ち長めにしましょう

iPhoneに関しては、4極のイヤホンプラグが買えれば、後々良いと思います。
ノイトリック信者としては、4極がラインナップにないのはツラいです。

まずはケーブルを作ります。
イヤホンの方は半田付けしましょう。
iPhoneの場合、先端からL/R/GND/MICとなります。使うソースに応じて調べてください！
ナビ側は端子をカシメておきましょう。
端子こそ040ですが、ケーブル側は細いので、細線用カシメ工具を使った方が良いかと。
これでケーブルは完成です。
イヤホンプラグ は小さいので、端子間でショートしてないかテスターしておきましょうね！！！

出来上がったケーブルを車に組みます。
いつも通りナビを取り外しましたらば、大量のコネクターとご対面。
GA-NETコネクターは最下段にいる白いコネクターです。
上段は黒緑灰灰〜水白とあり、
下段は赤白〜黒緑赤と配置されています。
上段：端から…
黒→左プラス
緑→右プラス
灰→シールド
下段：端から…
赤→左マイナス
白→右マイナス
となっているので、この5本を抜きます。
安全ピンがやりやすかったです。
精密ドライバーは大きすぎて厳しいです。
1ミリより細いのならいけると思います。
過去作業のナビ直結RCAケーブルの025端子より楽です。

抜き終わったら、作成したケーブルを差し込みます。黒緑灰の部分です。
マイナスの部分は抜くだけでOKです。
ちゃんと音出ますのでご安心を。音量は下がりますが笑
手持ちの機材がバランス出力対応してるなら差し込んでも良いかと。
当然、イヤホンプラグ側の結線も変わります。機材機材で配列が違うのでご自分で調べてください！(丸投げ

というわけで完成です。
ナビ側はUSB入力にします。
iPhoneにUSBを挿した後、接続した際にブーブーとバイブがなりUSB接続が確立し、音楽の再生が始まったら、イヤホンジャックを差し込む。
こうすると、iPhoneのDACを通った音がナビから出力されます。

ちゃんと作業が出来ていると、USBだけ接続した場合は音がなりません。
音がなるならマイナスの外し忘れかと。(経験談)

AUXと差があるのか？
聴き比べてみたところ、アンバランス入力にしている分音量は下がりますし、
少しダイナミックレンジは狭くなってますねー
それでも作業前より音質は良くなっています。

最後に。
iPhone+ステレオミニプラグの場合イヤホンジャックにイヤホン端子を刺した瞬間にイヤホン出力に移行します。
その為、エンジンオン→iPhoneがUSBと接続(バイブがなる)し再生が始まる→イヤホンジャックを抜き差しする→イヤホン出力に移行しスピーカーから音が聞こえる。となります。
エンジンオフ時はナビとのUSB接続が切れたタイミングで再生が停止します。

AUXだといちいち再生停止を操作する必要があったので楽！
イヤホンの抜き差しがあるのでプラマイゼロ笑

イヤホン抜き差しの自動化については、純正ドックを改造する事で方針。
純正ドック内臓のDACを使うことになるので、音質の確認も必要。
純正ドックをバラしながら色々やった感じ、イヤホンジャックのマイクとグランドがショートするとイヤホン出力に移行するらしい。
自分が使ってる3極のステレオ用プラグだと、さした瞬間にショートする。
4極にすれば、マイクとグランドにリレーかなんかを噛ませて、時間差でショートさせれば自動化できる

ついでにドッグのライトニング端子側を、ケーブルにしちゃえば、ケーブルを挿すだけで完結するはず。
この辺は乞うご期待。