
クスコのRSタイプのLSDを装着してしばらく経ちましたので、これまでの経過などもついでに書いてみたいと思います。
今回はLSDの効き(イニシャルトルク、ロック率など)を競技で使えることを目的にCuscoタイプRSに変更しておりました。
きっかけは使用していたLSDのメンテ時期が過ぎていて、加速時に空転がひどかったことに始まりました。機械式デフだからと思って油断してましたね。
ということで、ついでにこれまで使用したLSDと比較を書いてみます。
①純正ヘリカルLSD (中古MT \0-、2年使用)
大学の先輩から半バラシミッションと供にもらいました。
ロックまではしないものの、オイルのランニングコストも安くて効きもそこそこ体感できてました。ワインディングを流したりするには良かったのですが、TRDのヘリカルの方が効くとか、BZ-RのはTRDと同じで5MTと違うとか・・・いろいろ情報がありましたが競技で使うには足りず機械式デフへ。
RedLineのNSオイルを入れると多少効きが変わるという、やっぱり摩擦での差動制限なのかと思いました。
当時2個持っていたヘリカルLSDは学生の練習用車両に組みました。丸1日練習に使われることもありますが、ほどほどに効きLSDの体感もあるので学生には好評でした。
②TRD 1.5Way(中古 ¥?-、2年使用)
車種的にオーソドックスなのかなと思います。
そもそもの入手経路を覚えていません…学生の時に誰かにもらったと思います。
シム増しでイニシャルトルク30kgくらいに組んでジムカーナ頑張る仕様にしましたが、組み付け方向を間違ってー1.5Wayにしてしまいました。
RギヤなどでLSDが効いてしまう状態で、アクセルONでデフが効かずエンブレでロックという全くどうにもならない仕様にしてしまいました。
実際にジムカーナでSタイヤと組み合わせましたが、動きがおかしすぎて組み付けミス疑惑が浮上→次の日MT分解・発覚→正しい方向に組む+イニシャルトルクを弱く→すごい走りやすく…。
このLSDでいろいろなオイルを試してみましたが(学生の時なので基本安オイル)、最終的にRedLineの85Wー90NSに落ち着きました。組み付け直後にRedLineを入れるとチャタリング音がしていてちょっと競技車気分でした。しばらくしてオイルを換えてもチャタリングしないくらいにLSDのコンディションが変わって…。
現在はイニシャルトルクを上げて、学生の競技車両用にMTに組み付けてます。
※画像捜索中※
③KAAZ LSD 1.5Way (中古 ¥10kーくらい?)
クスコより少し安い機械式LSDですね。構造はTRDと同じ皿バネ式で、プレート枚数なども同じです。プレートサイズなども同じくらいで、カム角やら寸法をとっておけば良かったと後悔してます。
入手は某大学の学生の101が事故廃車+金欠のため譲って頂きました。しかもほぼ新品のC52ミッションに組まれてました。
使用オイルはRedLineの85Wー90NSでした。
使った感想は…主観ですが、TRDとの大きな優位性はないような…中古品同士の比較なので何ともです。
KAAZのイニシャル調整にTRDのシムを使ってました。メンテパーツが高かったイメージがありますね。
結局、メンテパーツを買ってオーバーホールすることもなく、性能低下と方針変更により下ろすことに。
※画像捜索中※
④CUSCO LSD タイプRS (新品 通販¥69000)
競技指向に方針変更するとやっぱりこの選択肢になるのかということで、おなじみのクスコRSシリーズにしました。
KAAZデフがお疲れ+競技向きにということ、LSDの効き調整幅の広さ、消耗の仕方とオーバーホールを考えると新品のクスコRSというチョイスに。
調べると某通販で新品が安かったので、変更案浮上後に即注文しました。
中身はフリクションプレートが左右1組づつ多く(5割り増し)、皿バネ式の圧着ではなくコイルバネで片側へづつ押す方式になってます。フリクションプレートの組み合わせで効き変更が、①②より幅広です。コイルバネは12本あるので、本数を減らして組むと効きを変えれます。
取説では工場出荷状態でイニシャルトルクの4~5kg-mとのことで、1wayのまま組みました。
組み付け後はCuscoのオイルを入れてRギヤでピットを出て、数メートル走るとバキバキ音が。試走で近所を走るときには音はなくなりましたが、ツッパリ感が消えず「慣らししてもこんなならいらん」といった具合でした。その後200kmくらい走行するとそのツッパリ感が薄れ、300km走行時にオイル濾しを実施。単にやってみたかっただけですが、切子みたいな金属片がいっぱいありました。

500km走行時にオイルを交換し、とりあえず慣らしは終了としました。
それでもイニシャルトルクが強くて、測定したら15kg-mのトルクレンチを振り切り・・・2000km走行くらいで、ゆーすけさん達とイニシャル測定大会をしたときは14kg-mくらいではという結果でした。
特性としては競技向きなので楽しいですが、タイヤの減りとイニシャルの強さは考え物です。
近いうちにLSD内のバネを減らすか考えたいです。
※番外編
AE系用ではないですが、データ整理していたら出てきたシルビア用(R200)ボールテックです。
機構としては差動時に左右のズレ分で内部の摩擦で云々と言うもので、個人的にはヘリカルみたいな味付けなのかなと思いました。10年位前に名前は知ってましたが、当時でもマイナーでしたね。
ということで、LSD昨今をダラダラ書いてみました。
※LSDの組み込みは→
参照①、
②、 ③