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スーパー耐久レース 第6戦を戦う為に岡山国際サーキットに9月4日(金)~6日(日)という日程で行ってきました。
私がお世話になります『#37 チーム シーケンシャル』さんの諸事情などによりまして、出発前に「一応今回のレースでスーパー耐久レースを卒業する。」というお話が出ていました。ですので『悔い』を残す事の無いように頑張ろう!と、出発前から意気込んでいた私なんですが・・・・・↓
(☆注意☆写真は当社メカニックスタッフがお世話になります『#14号車 岡部自動車 RX-7』です。上記のお話のチームとは別ですので、勘違いなさらないで下さいw)
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ちなみに今回のPITはこんな感じにセットしました。
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今回『有終の美』を飾るべく、ドライバーにも変更が有りました。Aドライバーに「砂子塾長」、Bドライバーは変わらず「大滝賢治選手」、Cドライバーに若手の「白坂卓也選手」という編成です。
(写真のAドライバー砂子塾長さんは、去年のシーズン途中から参加して頂き、一緒にシリーズチャンピオンを獲ったドライバーさんです。去年で現役引退されて西表島で悠々自適なジャングル生活を送られていた所を、チームのレース卒業の手伝いとして、2日間限定でレース復帰を無理にお願いして来て頂いたみたいです。)
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『有終の美』を飾るべくして出場した今回のレースは、出発前から準備不足な感が否めませんでした。出場するか否かの決定もギリギリ、Cドライバーの決定に至っては、レース出発日の前日の夜中に正式決定するといった急場をしのいだ格好となってしまいました。ですので工場でのメンテナンスも決して完全な状態ではないマシンを、5日(土)のフリー走行枠で監督不在&エンジニア不在の元で、仮エンジニアの私wと、ドライバー&メカニック総出でセットアップを行いました。足回りのセットアップは順調に完了しましたが、問題が1つ出てきました。「エンジンのパワー感が無い」調べてみるとブーストが少し低い↓フリー走行終了後に、考えられるパーツの確認&交換をして作業を終了しました。
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6日(日)ワンデー・レース開催となりました今回は「予選」&「決勝」を一日で行うハードな1日でした。そして、思い出すのも嫌な日の始まりでもありました。(写真はその辛さを紛らわす為のイメージ画像ですw)
Aドライバー予選中に予選わずか3LAP目にトラブルが起こりました。結果として原因は「ブレーキマスターシリンダーの吹き抜け」です。この故障によって、ブレーキの制御が利かなくなった砂子塾長のドライブする#37号車は、バックストレートエンドで前を走る#30号車に接触するというクラッシュを起こしてしまいます。
左前に損傷を負ったマシンを決勝に間に合わせるべく、チーム一丸となって修復に掛かります。主に「ブレーキトラブルの原因究明班」と、「車体損傷を修理する班」と、「やはりエンジンパワー感がないので再度修理班」とに別れて作業します。この班を別けて作業をした事は結果としては失敗で、お互いの作業時間の把握に手間取り、レーススタート5分前に慌しく全ての作業が終了する事になりました。
その後、なんとか修復出来たかに見えたフォーメーションLAP中の砂子塾長から無情な無線が入ります。「ブーストが0.6までしか掛からない。」グリッド上で最後の修理に掛かりますが、その作業中にミッションからのオイル漏れを発見しました。グリッド上での修理を諦めてレーススタート前にPITに車を戻します。
またもやPITでの修理となります。なんとか修復終了した頃には、規定集回数を走り切るには不可能な時間となってしまっていました。
それでも車をコースに送り出し、砂子塾長→白坂選手→大瀧選手の順でレースを最後まで走らせる事は出来ました。トラブルが出ているチームが何チームか有りましたので、最終的にはポジションは6位(規定集回数に足りませんので完走扱いにはなりませんが。)で、非常に長く感じたレースが終了致しました。
誰かが言っていました。「レースはサーキットに来る前から、ある程度結果は決まっている」と。
確かに私も今回、痛切に実感しました。サーキットを出発する前の車の準備、人員確保、予算の確保など今回、確かに足りない所が数多く目に付きました。私は所詮、外注のメカニックです。サーキットで出来る事には限りが有りますが、それでもなんとかなる&出来ると思っていました。ですが今回のレースで、勝つチーム体制と、残念ながらそうではないチーム体制に差が有る事を知りました。もちろん「勝つ事」だけを考えてレースをするばかりではなく、「楽しむ事」を重点にレースに参加する事も大事なんですが。今回は楽しむ事も忘れてしまっていました。メカニック達に適切な指示を出す「チーフ」という立場も忘れてしまっていました。
今回は「悔い」&「反省」が数多く残った、逆に印象深いレースとなってしまいました。が、私個人はまだレースを卒業するつもりは有りませんので、この苦い思いを教訓に勉強を重ねようと思います!
Posted at 2009/09/09 20:56:58 | |
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