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らぼくにのブログ一覧

2012年12月31日 イイね!

2012年 今年もお世話になりました!

2012年 今年もお世話になりました!あと数時間で、2012年が終了して行きますね。

大晦日の今日、私は会社で来年2月に参戦する「K4-GP セパン24時間耐久レース」用のカルネ(レース機材の輸出&再輸出用の書類)と格闘中ですが、本日中に完成出来そうなので、気持ちよく年を越せそうです。

今年1年を振り返って・・・・。

私の会社「オートラボ」としては、女性メカニック(見習い)が入社した事が一番の変化でした。若い女の子がRX-7が大好き!って事で、メカニックに憧れ、頑張って勉強する様子を近くで見て、私の若かった頃を思い出しながら、彼女を1人前のメカニックに育てたい!との思いで指導中ですので、今から来年が楽しみです。いつかはレースメカニックとして通用する位には育てたいですね。

レースメカニックとしては、今年も「スーパーGT」「スーパー耐久」に参戦し、自社チームとして「K4-GP」にも参戦しつつ(こちらはドライバーとしても参加しました。)、今年は「無限パワーカップ」と言うシビックワンメークレースにも、一回だけお手伝いに行きました。

そんな中、今シーズンではやはり「スーパー耐久レース」で、私が携わった♯38がシリーズチャンピオンを獲れた事が、一番の出来事だったと思います。年齢も性別も、住むところも全く違う大人たちが、必死になって全力で勝ち得たチャンピオン。協力してくれる方達も、他業種だったり、仕事中は色んな地位にいる方達ですが、レース中は皆が、たった一つの結果の為に一致団結して突き進む。そして、勝利の美酒を飲む時の、素晴らしい笑顔。最高でした!

私としては2008年スーパー耐久で、ST-2クラス シリーズチャンピオンから2度目の栄冠ですが、この素晴らしい仕事を来年も続けて行きたいと思っていますので、その際には応援よろしくお願い致します!(まだ、レースカテゴリーや参加車両、チームなど、何も決まっていませんが、決まり次第、こちらで報告致します。)



こんな感じで、2012年を過ごしてきた訳ですが、来年は今年以上に精力的に、色々な事にチャレンジして行こうと思っていますので、2013年も、あたたかい応援を頂けましたら幸いです。
Posted at 2012/12/31 14:35:38 | コメント(6) | トラックバック(0) | 日記
2012年11月17日 イイね!

スーパー耐久レース2012(第6戦)オートポリスサーキットへ行って来ました!

スーパー耐久レース2012(第6戦)オートポリスサーキットへ行って来ました!11月8日(木)から11日(日)の日程で、『スーパー耐久レース2012 第6戦(最終戦)』を戦う為に、オートポリスサーキットに行って来ました。

今シーズン5戦を戦って来て、シリーズポイントはトップの#18から7ポイント離され、3位の#58から3・5ポイント差で追われる展開で、なんとか2位で最終戦まで来ることが出来ました。ここから逆転してシリーズチャンピオンをもぎ取るには、ポールポジションポイントの2ポイントを取りつつ優勝を飾るか、#38が高順位で#18が下位に沈むかしかチャンスは無い、他力本願的な要素が高く、奇跡を待つしかない状況である事を把握しつつ、でも私としては去年携わったチームがシリーズ2位でしたので、チャンピオンを目指す為にやれる事は全てするつもりで、サーキットへの移動を徹夜で行いました。

今回の#38にとっての明るい要素は、①S耐にとって初のオートポリスサーキットである事。②ほとんどのドライバーさんが初走行であるにも関わらず、#38のB&Cドライバーはココがホームコースで走り慣れている事。③ライバル達のFF勢とは違い、このサーキットレイアウトがFRのS2000に有利。だという事が上げられます。



11月8日(木)は『搬入日&フリー走行日』でした。

このサーキットが初走行となるAドライバー藤村選手は、前日の7日(水)にBドライバー藤田選手所有のS2000を使って、コースを覚える為にプライベートテストを行っていたので、その時の状況を聞きつつ、搬入を済ませました。

その後は、私も何度かGTなどで来た事は有るが、走った事が無いコースという事で、サーキットウォークの時間を使って、1周4.674㎞のコースを藤村選手たちと歩いて周り、コースの状況などを確認しました。



この日の「フリー走行」は、S耐で初開催のオートポリスサーキットが初走行となるチームが多い為に、通常より1日多く任意のフリー走行枠を設けたものです。

2時間のこの枠を使って、まずは走り慣れた藤田選手にてセット確認を行っていき、ある程度セットが決まって来た頃、藤村選手に代わってセット確認&コースへの習熟走行に時間を割きました。

予算の為か、ライバルチーム達はこの日の走行をキャンセルしたり、タイムが出せずに苦労している中、#38はクラストップでこの日の走行を終えました。



9日(金)も『フリー走行日』でした。

この日は、1時間×3本のフリー走行枠があった為、この日の朝に合流を果たしたCドライバー筒井選手も交えて、セット確認&習熟走行を行って行きました。

#38としては9月末に、B&Cドライバーとプライベートテストも行っていましたので、早めにセットアップが完了し、あとはAドライバーのコース習熟を目的に淡々とLAPを重ねていった、3本目の走行枠で突然、藤村選手から「何か壊れました!」と無線が入りました。PITに戻されたマシンを確認するとデフの故障でしたので、この日の走行を終了し、マシンの各部チェックとデフの交換作業に入りました。大事な予選&決勝を前にこういったパーツが壊れるのは、私にとっては悪くない流れに感じながら、この日の作業をニヤケながらしたのは内緒ですw



10日(土)は『予選日』です。

天気予報の通り、週末にかけて天気が崩れてくる様子でしたので、「雨が降ってくる前に少しでも早くタイムを出すように!」と藤村選手に無線で話し、マシンをコースに入れました。

Aドラ予選結果は4位。初めてのサーキットで、この週末でこの予選がベストラップでしたので、走れば走るほど速くなる、スロースターターな彼特有のこの感じも、3年も一緒にレースをしていたら馴れたものです。このまま行けば、翌日の決勝も心配無さそうだと、勝手に安心してAドラ予選が終了しました。

Bドラ予選は2位。このサーキットをホームコースとする藤田選手は、さすがの速さを見せて、GTドライバー佐々木孝太選手に0.2秒遅れてこの結果となりました。

S耐は、A&Bの予選タイムの合算タイムで決勝グリッドが決まりますので、この結果3位から翌日の決勝がスタートする事になり、当初掲げていた目標のポールポジションポイントを加算して、自力でシリーズチャンピオンを勝ち取る事は不可能となり、#18とポジションを離しての他力本願的なレース展開が決まりました。

Cドラ予選も2位。筒井選手もこのオートポリスがホームコースですので、安定したタイムを刻んでいってくれました。



11日(日)は『決勝日』です。

土曜日夜から降り始めた雨は、夜中から突風交じりの大雨に変化し、標高800メートルに位置するサーキットは、オートポリス名物の深い霧につつまれ、チームのテントは突風によって破壊され、レースが開催されるかどうかも判らない緊張した朝を迎えました。

事実、午前中に予定されていたレースはキャンセルが発表され、S耐もこのまま中止が決定されれば、戦わずしてシリーズ2位を受け入れなければなりません。

午前中に予定されていた「S耐フリー走行」は、ディレイにディレイを重ね、あげくには中止となりました。



この微妙な緊張感が続く中、私達に今、出来る事はPIT作業練習のみ!という事で、#38を使ってドライバー交代の練習を、#39を使ってメカニックはタイヤ交換作業練習を重ねていきました。



色々な協議の結果、安全面を最優先に考える形で、3時間のレースは2時間に短縮され、最低でも2周回のSC(追い越し禁止のセーフティーカー先導で)ランからのスタートが決定されました。



#38の作戦は、Cドラ筒井選手がスタート→SCランでのスタートにロスの少ない1周目にPIT IN→規定のドライバーチェンジ(Bドラ藤田選手に交替)を含むPIT作業の一回目を消化して→2回目出るであろうSCの際に有無を言わさずPIT IN→Aドラ藤村選手に繋ぐ事に決まりました。

予定の通り、3位でスタートした筒井選手は1周回目にPIT IN。PITで藤田選手にドライバーチェンジのみを行ってPIT OUTしますが、PITで4位にポジションを下げてしまいます。しかもターゲットの#18が2位と先行されてしまう状況で、SCランが継続されています。このままSCランで84分経過まで引っ張ってレース終了もありえるので、ライバル達より早めの2回目のPIT作業の可能性を模索し始めた頃、SC解除の報告が入ります。

当然、PIT作業準備を止めてレース再開を無線で報告しますが、この日の無線の調子が最悪で、混乱した藤田選手が先行するマシンとの差を開きすぎたまま、ホームストレートを通過するのが見えました。ヤバイかな?と思った途端、無線で「#58に抜かれてしまいました」と報告が入ります。ポジション5・・・(汗)しかもシリーズ3位の#58にも抜かれると、シリーズランキングが下に逆転される可能性も浮上し始めました。

この状況から起死回生の逆転策として可能性があるのは、未だ回復しない天候に、必ずもう一度出るであろうSC導入のタイミングを見計らって、PIT INを済ませPITでポジションを上げる作戦しか無い事を確認し、「SCが出たら即!PITに入って!!」とハンドルを握る藤田選手に無線で伝えました。



少し雨がきつくなって来た13LAP目、予想していたSCがコースに入ります。ここで迷わずPIT INの無線を送ります。ちょうど最終コーナー手前、#18を真後ろで追いかける展開から、即PITに入ってくる#38。#18はPITタイミングを遅らせるようです。

ここで最後の義務PITである藤村選手に交替させ、7秒の給油を済ませてマシンをコースに戻します。PITタイミングを遅らせた#18や#58が14LAP目に続々とPITに入ってきますが、ここで#38は難なくポジションを2位に上げる事に成功します。しかもほぼ1周の差を開く事に成功し、あとは#18との間に何台のマシンが入ってくれるかでシリーズ逆転の可能性も急浮上して来ました。先行する#339を抜く事は厳しいと予想される展開に、とりあえず今のポジションを死守する事、現在の状況などをSCランでLAPを刻み続ける藤村選手に報告しました。

22LAP目、SCがPITに戻ってきてレース再開!ここで3番手を走る#86に、2周にわたって最終コーナー辺りで抜かれ、ホームストレートで抜き返すハラハラした展開を続け、25LAP目に最後となるSCが入って、このまま84分の70%ルール適用で、レースが終了されました。



PIT作戦で勝敗を分けた、非常に厳しいレースでしたが#38は2位。#18は6位に沈み、これにより大逆転シリーズチャンピオンを勝ち取る事が出来ました!

2年前、藤村選手の相談を受ける形で、「TRACY SPORTS」を紹介し、そのまま私も藤村選手の担当エンジニア&メカニックとして、昨シーズンは2位。今年はスポット参戦からシリーズ参戦に変え、継続参戦する事に決まり、なんとしてでもシリーズチャンピオンを獲って貰いたかったので、この結果は非常に嬉しいですし、藤村選手の今後の為にも非常に素晴らしいシーズンになったと思います。

2時間レースと変更された同大会ですが、霧&雨がマシになったり、増えてきたりを繰返しているので、レース成立となる70%ルールが適用となる確率も高く、2時間の70%=84分で終了の可能性、1人のドライバーで3分の2以上の走行を禁止するルール(2時間の3分の2=80分、84分の3分の2=56分)、など色々な可能性を考え、レース前&レース中を問わずにPITでは柔軟に作戦を変化させる必要に迫られ、何度も作戦会議を突発的に行いました。この、いつでも横並びで作戦会議が出来る環境が、#38がこの厳しい戦いを勝ち抜けた一番の理由だと思います。

中村監督、兼村相談役、小森さんと非常に経験豊かな先輩達に囲まれ、いつも楽しくも勝ちに拘った作戦を立て、その作戦を尊重し、いつも素晴らしいドライビングで結果を残してくれた藤田選手、筒井選手、スポットでしたが参加出来なかったドライバーの穴を見事に埋めてくれた坂本選手、長野選手。ライバルチームのPIT回数やタイムキーパーをボランティアでしてくれた人達、私の無茶振りにもなんとか応えてくれた学生達。非常に少数精鋭なこのチームに、いつも安心してレースが出来るマシンを準備してくれたTRACY SPORTSさん。いつも私達の考える作戦を「お任せ」な感じで、かつ、重要な所はさりげなく教えてくれるTRACY兵頭代表。この誰が欠けても勝ちえなかった、皆の力で勝ち取ったチャンピオンの座なのだと本当に思います。最後に、応援して頂いたファンの皆様、本当に有り難う御座いました!!私の2012シーズンのレースは全て終わりましたが、来シーズンもどこかでレースは続けたいと思いますので、引き続き応援よろしくお願い致します。
Posted at 2012/11/17 18:47:21 | コメント(6) | トラックバック(0) | レース | クルマ
2012年11月07日 イイね!

スーパー耐久レース2012(第6戦)オートポリスサーキットへ行って来ます!

スーパー耐久レース2012(第6戦)オートポリスサーキットへ行って来ます!本日11月8日(木)から11日(日)の日程で、『スーパー耐久レース2012 第6戦(最終戦)』を戦う為に、オートポリスサーキットに行って来ます。

本日の「オートラボ」通常営業後の夜中0時出発で、陸路8時間の道のりを経てオートポリスへ。到着後は、そのまま搬入作業をしつつ、昼過ぎからは2時間のフリー走行も有りますので、今回もスタートから睡眠不足が約束されたレースウィークとなりそうです(涙)

とは言え、私が今シーズン担当する#38は現在シリーズ2位。シリーズポイントを1位から7ポイント離され、3位から3.5ポイント差で追われる展開で迎えた最終戦。シリーズチャンピオンをもぎ取る為には、勝つしかない状況ですし、あとは「運」という要素も、もちろん必要な追い詰められた状態ではあります。

レースは色々な地域&色々な人間が集まってチームを組んでいますので、今年と全く同じチームのパッケージングでレースをする事は恐らく2度と無いと思います。後悔の無いよう&させないように、今年の最後のレースを、楽しみつつも最後まで『勝ち』にこだわれる「攻めた」レース展開の後押しが出来るように頑張って来ますので、いつも以上の応援よろしくお願い致しますね!!
Posted at 2012/11/07 17:09:11 | コメント(3) | トラックバック(0) | レース | クルマ
2012年11月07日 イイね!

無限パワーカップ(シビックレース)に行って来ました!

無限パワーカップ(シビックレース)に行って来ました!11月1日(木)から4日(日)の日程で、『無限パワーカップ(シビックレース)2012 第5戦』を戦う為に、鈴鹿サーキットに行って来ました。


今シーズンの、S-GT&S耐レースメカニックの仕事を依頼されている「TRACY SPORTS」さんから、今度はシビックレースのお誘いが有りました。私が担当する車輌は#40と#42の2台です。



今回のレースは、フォーミュラで日本のトップカテゴリーである「フォーミュラ・ニッポン」のサポートレースという事でお客さんも多く、天気も良く、気持ちの良い週末でした。

隣同士でPIT内の機材の量にかなりの差があるのは・・・気にしないで下さいね~w



15台の同じシビックのみで10周のスプリントレースを戦った結果、#40は12位、#42はリタイヤ・・・と、少し残念な結果ではありますが、私としては初のFF車輌を使った公式レースへの参加で、色々と勉強になる事も多く、良い経験となりました。
Posted at 2012/11/07 16:15:03 | コメント(2) | トラックバック(0) | レース | クルマ
2012年10月28日 イイね!

スーパー耐久レース2012(第5戦)鈴鹿サーキットに行って来ました!

スーパー耐久レース2012(第5戦)鈴鹿サーキットに行って来ました!10月18日(木)から21日(日)の日程で、『スーパー耐久レース2012 第5戦』を戦う為に、鈴鹿サーキットに行って来ました。

なお今大会は、WTCCレースと同時開催の為に、1時間×2レースで通常の耐久レースより、かなりショートレースですが、ドライバーチェンジ&タイヤ4本交換義務付け、レース中の給油禁止と、いつものスーパー耐久レースとは違ったレギュレーションとなっています。



そして、今回はBドライバー藤田選手が、仕事の為にどうしてもレースに参加出来ず、急遽代役として『坂本祐也』選手にお願い致しました。



シリーズチャンピオンを虎視眈々と狙う#38としては、この鈴鹿戦でポイントリーダーの#18に離される事なく、最終戦のオートポリスまで逆転可能なポイント差を保てるよう、S-GTでも活躍し、私やAドライバー藤村選手とも「K4-GP」で一緒に戦い、確かなドライビング技術&高いセットアップ能力を持つ彼に、今回のBドライバーをお願い致しました。



18日(木)は『搬入日』でした。

WTCCレースと同時開催の今回の鈴鹿戦は、PIT数が足りない為、こんな感じで1PITに2台が縦に並んでメンテナンスされます。非常に使い勝手の悪いPIT割りで、毎回の走行前と走行後は無駄な労力が増えました(汗)



19日(金)は『フリー走行日』でした。

今回は1時間のショートレースの為、通常の耐久レース以上に、燃料が軽い状態かつ速さを求めたマシンのセットアップや、3人のドライバーさん達のマシン&コースへの習熟度をアップする為、1時間×3本のフリー走行枠をフルに走りきりました。



もちろん、タイヤの状態確認やエアー管理も、いつも以上にシビアになって来ますので、この3本のフリー走行枠で確認作業を併せて行って行きました。



20日(土)は『PIT WALK』から。

左からAドラ 藤村選手、Bドラ 坂本選手、Cドラ 筒井選手です。



PIT WALKの後は『予選』が行われました。

今回の決勝のグリッドは、1レース目はAドラ&Bドラのトップタイムの合算タイムで決まり、2レース目はAドラ&Bドラの2番目に良いタイムの合算タイムで決まります。ですので、良いタイムを2回出す必要が有る事を、ドライバー各位に伝えて15分間の予選に挑みました。

Aドラ予選 藤村選手がコースインして2LAP目にクラス7番手となるタイムをマークしますが、次の3LAP目のアタック中に痛恨のスピンを喫してしまい、コース脇のガードレールに軽く接触。結局、この接触によってマシンにもダメージを与えてしまい、その後の予選を走る事が出来ずに、2レース目のグリッドを決めるセカンドタイムは、コースイン時に計測されたかなり遅いタイムが採用される事になりました。



Bドラ予選までの短いインターバルで、なんとか予選を走る事が出来るようにマシンの修復を急ぎます。ここで完璧にとはいかないまでも、それなりの状態まで修復して、坂本選手にBドラ予選を託します。



Bドラ予選 坂本選手も7番手のトップタイム、5番手のセカンドタイムを出して予選を終え、合算タイムから第1レースのグリッドは7番手、第2レースのグリッドはクラス最下位で全体の47番手という、かなり厳しい位置からのスタートが決定しました。(その後、#18に赤旗中の追い越し禁止違反の裁定により、5グリッド降格が決まり、第1レースは6番手グリッドからのスタートとなりました。)



Cドラ予選 筒井選手は、クラス中でも上位につける好タイムで、明日の決勝の確認も済ませて、この日の走行を終了しました。



21日(日)は決勝レース前の『フリー走行』から。



ここで、決勝レース前の最終確認をA→B→Cドラの順で行いましたが、Cドラ筒井選手が1クラスのBMWと軽く接触してしまい、PITに戻って着ました。

マシンを確認すると、決勝レースで義務付けられているタイヤ交換で、絶対に必要なエアジャッキの差し込み口が折れていましたので、決勝レースまでの短い時間でなんとか修復を急ぎ、決勝グリッドにマシンを送り出しました。



お陰で、決勝グリッドでマシンの最終確認をするハメに・・・(汗)



その頃、#38&#95&#116のドライバーさん達は、決勝レースを前に腹の探り合いをしていたようですねw



『第1レース 決勝レーススタート』

6番手グリッドからスタートの第1レースは、Aドラ 藤村選手からスタート→ショートで、Bドラ 坂本選手にロングを託す作戦です。(1人のドライバーの最長運転時間40分以内が義務付けられたレースです。)

決勝レーススタート後、すぐさまポジションを5位に上げ、その後も順調にLAPを刻んで行きます。ライバルチームより一足早い9LAP目にPITに戻るよう、無線で指示を出します。

#38がPITロードに入って来たのを確認後、私達の作業エリアより後ろのPITで作業をするチームを確認する為、1コーナー側を振り向いた時、コース上で激しい白煙が上がるのが見えました。そしてクラス3番手で走る#116も同タイミングでPITに入れるようです。が・・・まずは目の前のPIT作業を優先させタイヤ交換&ドライバーを坂本選手に交代させます。この際に、だれかの「SC(セーフティーカー)が出た!SCやー!!」という声が聞こえる中、PIT作業を素早く成功させた#38をすぐさまコースに戻します。ここで#116をPITで抜く事に成功!喜んだ矢先に「コースに戻る前に、PITロードの先でオフィシャルに止められた!水温が上がるからエンジンを止めようか?」と坂本選手から無線が入ります。先ほどのSCのボードが、赤旗ボード(レース中断)に変更され、PIT内のモニターではクラッシュしたマシンが映し出されずに、待機画面に差し替えられています。ここで、先ほどの1コーナー先のクラッシュが、かなり深刻なものだと判断し、レースの進行をPITロード上で待ちます。



オフィシャルさん達の間にもかなりの混乱が見られ、色々な情報が錯綜する中、場内放送により「レース成立。マシンをPITに戻して、その位置で車輌保管。」と言う旨の放送がされました。

私達のように1部では既にPIT作業が終わったチーム、まだ義務のPIT作業を終えていないチームが混在する中、レースの順位をどういう風に決めるのかも告げられず、なにより先ほどのクラッシュの状況もよく判らない私は、この後、#35のZからオイル漏れが発生し、#70 NSXと#63 Zが、そのオイルに乗ってクラッシュしたようだと伝え聞きます。



そのクラッシュの際に#70 NSXをドライブ中、同じく1コーナーでオイルに乗ってクラッシュした加納選手に、その時の状況を聞きましたが、#63のOSAMU選手はかなり深刻な状況のようで、ドクターヘリで病院へ搬送されていった事など説明を受けました。



そんな中でも、レースはタイムスケジュール通り、『第2レース 決勝レーススタート』へと向かいます。

全体の47番手という、ほぼ最下位からのスタートとなる第2レースは、第1レース同様の作戦でCドラ 筒井選手からスタート→ショートで、Bドラ 坂本選手にロングを託す作戦です。

スタート後の1LAPで、まずは5クラスの全てを抜いて、2LAP目にはクラスポジション13位に、4LAP目&6LAP目にそれぞれ1台抜いてポジションを11位とします。ここで、またもライバルチームより早めの9LAP目にPITに入れ、タイヤ交換&ドライバーチェンジを済ませ、このPIT作業でも1台交わしてポジションを10位に引き上げ、マシンをコースに戻します。

ここから、坂本選手の怒涛の追い上げと、他チームのPIT作業などにより、徐々に順位を上げて行きますが、1時間のショートレースの為、2位&3位を数秒先に追い上げていくレース展開の中、残念ながら4位でチェッカーフラッグが振られてしまいました。



第2レースの後に、第1レースの結果を聞きましたが、こちらのレースは赤旗前の周回の順位という事となり5位と決まりました。第1レース&第2レース共に、ポイントリーダーの#18の1つ後ろのポジションでレースを終了した為、ポイントは少しだけ離されてしまいましたが、まだクラス2位。予選の失敗から最悪の事態を考えましたが、まだまだ他力本願では無く、実力で最終戦オートポリスで大逆転が出来るポイント差に留まる事が出来たので、まずまずの結果だったのでは無いでしょうか?


第1レースの結果報告と共に、ドクターヘリで搬送されたOSAMU選手の死亡が確認された事も報告されました。私が携わったレースとしては、初めての死亡事故レースとなってしまい、かなり重苦しい気持ちで色々な事を考えたレースウィークとなってしまいましたが、この気持ちを忘れる事なく、今後のレースでも「特に」安全な装備でのレースを提唱出来るよう、より安全なマシンを製作&用意出来るよう心掛けて、前に進んで行きたいと思います。

共に同じレースで戦った「OSAMU選手」のご冥福を心よりお祈り致します。
Posted at 2012/10/28 16:12:11 | コメント(4) | トラックバック(0) | レース | クルマ

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大阪で小さいながらも車屋を経営しています。自動車業界の人間ではありますが、レースや走行会などを楽しむ、一人の車好きとして気楽な感じで参加して行きたいと思いますの...
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