
先日のブログに対してある方よりコメントをいただきました。
そのなかで、その方は「日本人はもっと相手のことを考えていい」というご意見でした。
これにはグサッときました!!
私の考えた「相手」とは…
「観客」にとっては「他の観客」であり「競技者」であり「主催者」から「地元の人たち」まで含むのかな、と。
ここで思い当たるのが、観戦マナーです。
例えば、リエゾンでの観戦の仕方も然り、旗の振り方も然り、写真の撮り方、サインの貰い方も然りです。
リエゾンでは車道に飛び出して応援するのはモチロンNGですよね。
そこを通る一般車のことを立場に立ってみればすぐ分かるはずです。
ラリーに興味のない人、もっというとラリーに反感を覚える人もいらっしゃるわけですから。
自分は轢かれても構わないと思っているのでしょうが、自分の安全ではなく、相手の安全を考えるべきですよね。
ラリードライバーにしたって、リエゾン区間で余計な心配や気は使いたくないでしょうし。
高速道路でラリー車を追っかけたり、信号機のボタンを押して競技の進行を妨げたりするのもいかがなものかと思いますよ。
ま、気持ちも分からんではないですが。
リエゾン区間のスムーズな競技進行もFIA通信簿の採点項目だそうですよ。
そもそも、一般の方に迷惑ですしね。
旗の振り方にしてもそう。
リュックにさした旗が隣の人に刺さりそうになったり、大勢の観客の前で大きな旗を振ったり。
背中に背負った子供に旗を持たせて、その子供が旗を振り回して周りに迷惑をかけるなど…
自分ひとりが楽しくても、まわりの大勢の人に不愉快な思いをさせる人は、観戦する資格ナシです。
ラリーショーの行われていたドームでも、自分の思うように写真を取れないから怒鳴る人、サインが欲しいから前の人を「早くどけ!」と罵る人すらいました。
全く恥ずべき行為だと思います。
あなただけのためにラリーをやってるわけじゃないのですよ?
そういう人は「熱いラリーファン」ではなく、それ以前に「迷惑な人間」です。
観客のマナーはもてぎでのMotoGPでも注意されていました。
MotoGPで一番悲しかったのは、「グッドマナーキャンペーン」なるものをやっていたことです。
これはパドックでのレーサーに対する接し方についてのマナーが述べられているのです。
曰く。
「ライダーの体に触れる・移動の邪魔をするのはやめましょう」。
「走行前にサイン・写真撮影を求めるのはやめましょう」。
さらに…
「食事・トイレについていくのはやめましょう」。
「ライダー・チームの持ち物に手を触れるのはやめましょう」。
小学生ですか?!
ファンは、ライダーが走りやすい環境を作る、集中できる環境を作る。
ライダーは、ファンに進んでサインしたり、一緒に写真とったりする。
選手のファンサービスと、ファンの選手へのサービスは、等価交換だと思います。
どっちが先でも後でもないのが、本当のモータースポーツなのでは?
観戦マナーっていうのは、自分以外の全ての人に思いやりを持って観戦すること、だと思います。
頭では分かっているのに、いざとなってはできないようでは、やっぱり分かってないのと一緒ですよね。
周りを顧みない人たちは、自らがイベントの将来を潰していることに気づくべきです。
見えるポイントが少ない、コースから遠いなどと不平をいう前に、それは自分たちが招いた結果でなかったか、よく考えてみる必要もあると思います。
ま、これには「自己責任」という避けられない日本人特異な考えも影響していると思うので、それはまた別の機会に。
また、「主催者」とっては、「相手」とは「観客」であり「地元の人たち」であり「競技者」ですよね。
そうすると、当然のことながら「ラリーの本質的な魅力とは何か」を考えなければならないはずですよね。
では、リエゾンは今回のレイアウトでよかったのか?
セレモニアルイベントの進行とレイアウトはあれでよかったのか?
果たしてサービスパークを札幌ドームに置く必要性はあったのか?
などなど、もっと考えても良かったのではないかと思うことがあるように思います。
というか、そもそも今回はプライベーターはかなり虐げられていたようですね。
プライベーターのテントのほうには見学にいけなかったとか。
主催者は、観客全員がワークス目当てだとか思ってるんでしょうか??
個人的には林道SSは小さなエリアに密集させて、そのエリアとサービスパークを一本の高速と下道で繋ぐレイアウトが理想的だと思っています。
林道SS間の移動は少なくしたほうが競技進行のコントロールもしやすいでしょうし、SSエリアとサービスパークが往復同じ道であれば、リエゾン観戦客にとっても魅力があると思います。
撮影ポイントはきちんとお金を取って、そのかわり写真の構図まで考えた特別な席を用意するとか。
また、リフューエルポイントとラリーパークを同じ場所に配置し、サインを貰いたいお客さんをコントロールできるようにするとか。
セレモニアルイベントの場所もサービスパークも札幌ドームでなくて良いと思います。
市街地の通勤時間帯の渋滞は、競技者にとってもストレスでしょうし主催者にとってもストレスでしょう。
逆にラリーに興味のない方にとってみれば、競技車両とそれを観る観客の引き起こす混乱は、迷惑以外の何者でもないでしょうから。
サッポロドームのSSを朝一番にしてもいいじゃないですかね?
SS1/2を札幌ドームで7時スタートとかにすれば、ある程度ラッシュは避けられると思いますが。
などなど。
議論を重ねた末に今年のラリージャパンになったのかもしれませんが、そうは思えないところも散見されたように思います。
だって、夕方札幌ドームの周りが混むことぐらい、分かりきったことですよね??
「競技者」の方々があれだけ手を振ったりホーンを鳴らしたりして、疲れてる中ギャラリーサービスしてくれてるわけですから。
「観客」も「主催者」も、「競技者」が気持ちよく競技ができるように、「観客」が楽しく競技が観れるように、「主催者」が安心して競技が進行できるように、気を使わないとダメですよね。
どのようにラリーイベントが企画されるのか正直全く分かりませんが、時間をかけた議論と、さまざまな立場からの意見は必須ですよね。
「ラリーファン」と「車嫌いな人」。
それぞれの意見が重要なんだと思います。
『ラリージャパンは世界一アットホームで世界一スムーズなラリー』。
そういわれるようになったら最高だと思います。
またしても超長文で申し訳ございません。
読むの、嫌になってしまいますよね…
もっと簡潔に書けるように努力します!!
では!