ノーブランド バッ直（４ゲージ電力線、オーディオ用４ゲージ対応ヒューズ）  

バッ直は、瞬間的な大出力のためにアンプが必要とする大電流を、オルタネータだけに頼むのではなく、バックボーンとしてバッテリーからもらうために、バッテリーから直接パワーアンプに引いてくる電力線のことです。あるいは、オルタネータなどのノイズから遠い安定電源たるバッテリー、そんなバッテリーの支配下にアンプを置くという意味も大きいです。
ボクの場合は、以前フォレスターで使っていた４ゲージという極太配線を使い回ししました。グローブボックス裏のグロメットを通すのがつらかった・・・。

設置に関して、ヒューズはバッテリーに近いところに置くというのがセオリーです。漏電事故の率を下げるためですね。あと、バッ直線と同じ太さのアース線を使用するというのもセオリーです。入り口ばかり太くても出口が細かったら、電流がスムーズに流れないですから。


さて、アンプ話の続き。イタリア、オーディソンのミレニアムパワー４です。

そもそもオーディソンというメーカーのアンプに関する評価は、以下のようなもの。
・陽気なラテン系（陽気なアメリカ系ではない。アメリカというとカラッカラな印象ですよね。ラテンは芸術の香りも漂います）
・明るく、躍動感がある/音楽的なまとまりがある
・朗らか、それでいてふくよか/豊か
・ソフトで温かな
・やさしく穏やかな

まとめてみると「元気さ明るさ～ソフト穏やか」までは評価が分かれるが、機械的とかスペック追求型というよりは音楽的・楽器的・楽しさなどの情緒面での評価はおしなべて高い様子でした。

ボクが聞いてみて、音の立ち上がりの鋭さとかエッジの効いた低域(コイルを動かす/止めるレスポンスが高い様子)などから躍動感は強く感じました。あと、弦モノ(バイオリンやチェロはもちろんエレアコ～エレキギターの、弦のこすれや弦の鳴りなど)の表現も豊かに聞こえます。これはもしかしたらスピーカーに因るところも大きいのかもしれませんが。

また、上はもちろん下の方までしっかりと鳴り、キックによってバスドラのヘッド(張ってある皮ね）から押し出される空気感などもきちんと伝えてくれる。これも、アンプの出力自体は大きくないけれど、駆動/停止する瞬発力が高いアンプだからこそでしょう。同じ最大出力でも、電源がテキトーだったりすると、この低域の切れ味は出てこない。バッ直の効果もあるでしょう。ベースの弦のうなりなども同様です。空気感にシビレル！

こうなると、例えば大人ジャズなfourplay（ライブ前後にPAさんが好んで流すようなコンテンポラリースタンダードなジャズ）とか、近年人気赤丸急上昇中のsonodaband（シンセ、ギター、ベース、ドラム＋バイオリン＆チェロ）など、かなり上手に鳴らしてくれると感じています。
あと、ハウス系で名を馳せたラスマスフェイバーがプロデュースしたアニメジャズ３部作(プラチナ・ジャズ~アニメ・スタンダード vol.1～3)など、かなりの良音質盤だったということがわかりました。今までの純正sp＆内蔵アンプでは聞こえてこなかったウッドベースの低いブ～ンという唸りが素晴らしい。

アコースティック系はあまり聴かないけれど、坂本龍一がブラジルのチェロ父とボサ歌姫娘とコラボした隠れた名盤「MORELENBAUM2/SAKAMOTO：CASA」(カーザと呼びます)など、なんだこの空気感！　ややハスキーな女性ボーカルの色気、チェロのかすれと胴鳴り、タマランです。

これだけ音域の下から上まで丁寧にキッチリと鳴らしてくれるシステムだから、いわゆる流行りモノは録音品質のバラツキが気になってしょうがない。お、いいじゃないか！というものから、テキトーな録音/mixしてるよな～というものまで、割とシビアに聞こえてしまいます。

jazztronikとか大沢伸一なども好きですが、どうしてもハウスものは低域レベルが大きすぎ、ブーミーで聴きにくい。ただ、デッドニングをしてからは変な荒れ方をしなくなったので、イコライザーで低域を下げるなどの操作をしなくても可、となりましたね。

あるいはあまりハードロックな曲は聴かないので評価はできませんが、heavy metal な弟(heavy metal はヘビメタに非ず！と言う・・・)になにかCDを持ってきてもらって批評してみましょうか。

デッドニングの調整を追い込まなきゃ！


評価としては、いちおしというよりも必須というイメージです。