H56パジェロミニへトッポシートをコンバート(実装編)
| 目的 |
チューニング・カスタム |
| 作業 |
DIY |
| 難易度 |
 初級 |
| 作業時間 |
1時間以内 |
1
皆様ご無沙汰しております。
いつの間にか前回の整備手帳から半年お休みしてたら外気はもう寒い…(-"-;)
さて、今回の整備手帳ではミニカトッポのシートをパジェロミニにコンバートさせ我が家のボロへ投入します。
作業場所はスペースやゴミの絡みもある為に八幡ヤード内で実施。
まず、ヤード内に転がってるトランク下地材やフロアマットをかき集め作業スペースを確保したらミニカトッポの解体車からシートを取り外してきて画像のように魚の三枚おろし調にまで分解します。
ここまでの工程は実験編で数回繰り返したので作業の流れを掴むと時間は五分程度で済みます。
ただ、シート操作レバー系を固定してある+ネジはナメないように慎重に外す事です。
今回使うのはレール部のみなのでトッポシートはまたトッポの解体車へ戻しま~す。
2
お次は我が家のパジェロミニ(ボロ)のシートを分解します。
今回はパジェロミニのシートをそのまま使いミニカトッポのレールに変えるので単なる移植と比べて作業内容は倍になりますが‥慣れれば1脚20分位の作業です。
バラしたついでに普段では清掃出来ない個所を念入りに掃除してトッポのレールと合体!
3
さて、ここで残念なのが助手席側シートレールのスライド機能‥。
パジェロミニのシートには後席からの乗り降りを円滑に行う為に足踏み式解除レバーがシート後方に装備されてますがトッポシートにはこの機能が省略されています。
画像上段がパジェロミニ用で下段がミニカトッポ用です。
パジェロミニ用ではユニット内にはシート本体と後方操作の二系統の機能を有してるのに対して
ミニカトッポ用では本体操作用の1系統のみ‥
困った事にこの部品はレール一体式&分解不可の為に互いのチャンポン投入は難しいです‥。
唯一の救いはトッポ用レールを使っても足踏み式レバーで背もたれを倒す操作は可能です。
まぁ‥ここは仕方ないので後方スライド機能は殺してボロに投入~。
4
組上がったシートを我が家のパジェロミニ(ボロ)に投入~!
この際、レールは二分割の為に車体に固定するまでは左右のレールがバラバラの動きをするのでシートを車体に乗せたらベースのスライド穴コマ位置が左右ズレてないか確認しズレてるようならスライドレバーを動かし均等になるまで微調整してから車体へ固定しま~す。(2コマ違うとシートとボルト穴が全く会いません・1コマ違うと強引に車体へ固定はできますが‥レールがねじれスライドしませ~ん)
んで片方取り付けたらシートレールの高さをサイドブレーキを挟んで比較してみます。
そうそう、これこれ、この高さが効きます!
シートポジションの他にノーマルのシートレールではほぼマットに接触してるのでゴミや埃が堆積しやすくなってると思います。
&シートレールに塗布してあるグリスの相乗効果で埃が付着しやすく‥まぁこの部分はどのパジェロミニでも汚い!
しかし、トッポ用レールはその高さ故にマットから浮くので埃が堆積しにくく掃除も楽になりますね~ん。(逆にライター等、落下時にレールに引っかからずシート下にまで落ちる弊害あり‥苦笑)
5
後方から車内を撮ってみました。
先程と同じく助手席側がトッポ用シートレールを投入した方です。
ショルダー部分の対比が分かり易いかと思いますがノーマルシートレールの運転席側と比べて高さが変わってるのが確認出来ますかね?
極端に上がるのではなく絶妙に上がるので両方共に交換してしまうとノーマルレールとは外見上の見分けがつきません。
このレールの相乗効果で既に投入済みのトッポBJ用ローダウンルームミラーがぐんと近くなり後方視認性がかなり上がりました。
小柄な女性ユーザーにはレールとミラーの組み合わせ投入が良いかと思います。
続いて運転席側も投入し一部機能は封印したけどパジェロミニへミニカトッポ用レールコンバートは無事終了~。
6
それから数日使ってみて感じたのが
やはりスライド機能が無いと《とにかく不便》!
背もたれを倒すだけだと後席の人が乗り降りしにくく‥助手席の搭乗者がレバーを操作しシートを前へスライドさせなければなりません。
乗り込み時もスライドメモリー機能が殺されてる為に後席の搭乗者が乗り込んだら助手席を搭乗者がスライドレバーで定位置に戻さねばならず‥ある意味最悪の使い勝手です…。
う~ん‥
これは解決すべき問題だ‥
なら、
パジェロミニのレールとトッポの脚をコラボさせるべ!
しかし‥レールと脚はリベットとスポット溶接でガチガチ接続固定されております。
そこでパジェロミニのレールを脚側からサンダーを縦に使いリベットの頭とスポット溶接部分だけをチマチマ削り落としました。
この際、リベット部は慎重に頭だけ飛ばし軸部分を敢えて残してやります。
変わってトッポのレールはレール部からサンダーを入れて脚を傷つけないようにリベットとスポット溶接を削り落とします。
脚に残ったリベットはドリルで完全に取り払ってリベット穴を露出させておきます。
お次は互いを溶接。
わざと残したレール部のリベット軸と穴と合わせれば煩わしい位置決めの必要はありません。
これをたまキチが《溶接の神様》と崇める鍛冶屋さんにレールを持ち込んで溶接してもらいます。
既にレール自体が黒に塗装されてる為、適当に溶接を行うと熱で塗膜がブクブクになりやすいのですが、神様の溶接は被害を最小限に抑えノーマルより強度を上げる溶接を施して頂きホンマ感謝感激です。
溶接痕はお馴染みアサヒペン黒の油性ペンキ(これがドンピシャ)でタッチアップしてコラボシートレールは完成!
7
わくわくしながらコラボシートレールを投入~!
封印していたスライド機能の要であるワイヤーリンケージを接続し後席スライドが再復活!
う~ん、やっぱりスライド機能は便利だわさ~
勿論、アバウト過ぎてかなりアホなスライドメモリー機能も復活で尚更愛おしく感じます((爆))
これでミニカトッポ用シートレールをコンバートも無事に完結!
ユーザーの体格によっては投入効果は絶大なのでノーマルでは違和感を感じる方にはオススメの弄りでした。
8
最後に
この企画?を進める上でずっと八幡ヤード内で探してた[素敵なシート]をご紹介させて頂きます。
ズバリ!
ミニカバン用
それも一番廉価版にしか装備されてない塩ビシート!
です。
これよこれ!
必要性が感じられない方には単にしょぼい廉価シートにしか見えないかもませんが…実は唯一無二の最強シートだったり。
パジェロミニは山だけではありませんぜ。
海での使用も想定した場合、エクストレイルの撥水シート程度の性能では実際現場では何の役にも立ちませ~ん。
海で厄介なのは潮と砂。
しかし塩ビシートのメリットはその通気性の悪さが幸いしウェット等を着たままパジェロミニでの移動が可能になる事。
それに汚れても濡れ雑巾で簡単に清掃出来る!
これをファブリック系シートで実践すればたっぷり潮を含んだウレタンスポンジが内部で×○△し・・・中からカマスの干物のような臭気と表皮のベトつきがこの世のものとは思えぬ不快なシートへと豹変させ‥(苦笑)
このシートなら少々は大丈夫。
朝一番に海に入りそのまま職場や学校へ直行する波乗り大好きなローカルサーファーの方々には即戦力になるシートです。
夏が過ぎ冬に向けて段々と夜明けが遅くなってくるとポイント移動もままならない。
下がる海水温に比例してセミドライなんて着てた日にゃぁ~
脱ぐ行為だけで一苦労!
頻繁に着替える事が難しいガールズサーファーなら尚更有り難い装備だ!
残念ながらパジェロミニは車を趣味の為の《ギア》として使う魅力にはジムニーと比較するとめちゃくちゃ弱かった。
旧ジムニーには予めHAと言うバンの設定があり、使用目的がはっきりしてる方は敢えてバン仕様を購入されガンガン浜へ進入されています。
波乗りの方々のみならず岸釣りの釣り人達まで《道具》としてジムニーを使う。
うッ…
悲しいかな‥今までジムニーに完敗でした‥
でもね!
パジェロミニのシートで実現できないのならミニカのシートをも取り込み人それぞれのライフスタイルに合ったシートの選択肢が広がったよ!
今回は実験的な意味合いを持つしょぼしょぼコンバートでしたが‥ただ単に自分の弄りだけではなく、なんとなく閉塞感漂ってたH56系シートの活路を見いだせたような気がしま~す。
おしまい
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