H56的サンルーフ講座~。
投稿日 : 2011年08月27日
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みんカラの皆様、お久しぶりでーす。
前回の投稿からかなりお休みしてましたが
今回はパジェロミニの純正サンルーフについて解体屋での分解作業をベースにこちらのテキトーな主観を交えた概要をご紹介します。
後日アップ?する予定?の野望編では説明できない個所の補足なので‥うまく説明できないのは許して下さい。
まず、パジェロミニのサンルーフはこの様な外観となっています。
ご覧のようにパネル部はガラスではなく鉄パネル仕様となっており開放感はイマイチぽいですね。
ただ、デフレクター兼外部カバー(トリム)は純正品と思わせるフィットした造りとなってますなぁ~。
パネル寸法は約450×735㎜で他の純正サンルーフと比較して中途半端な寸法になってます。
どうもガラスパネルの設定は最初からないような造りですが‥似たような部品を使いガラスパネルの装備したサンルーフ仕様車をチラホラみかけます。
(パネル寸法が全くは違いますがシャリオグランディスのサンルーフ仕様車とパジェロミニサンルーフは使用されてる一部の部品が酷似)
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デフレクター部分のアップ画像です。
リブをかわすように溝が成形されておりますな。
社外サンルーフと著しく違うのはこの部分と言えるでしょう。
社外サンルーフではこのリブ有りルーフの処理がどのように行われてるか謎になってます。
社外サンルーフは排水溝を設けないノンドレンタイプが一般的となってますがコイツはしっかり排水ドレンを設けなければなりません。
後ろのページで記述しますが一般的な社外サンルーフとは排水の考え方が違うので《走行風に押されリブとデフレクター溝との隙間から入った水は内部のモールパッキンである程度シャットアウトされた後は格納ユニット内の樋部分に流れ込みます》
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後付サンルーフでも考え方の違いですのぉ~。
内と外からルーフを挟み込むまでは他の社外サンルーフと同じですが
トリムからの中には一切の水をシャットアウトさせようとする後付けサンルーフとは違い
パジェロミニの純正サンルーフはあくまで水の侵入はパネル格納ユニットの樋まで許し
そこから先は内部パッキンでシャットアウトし行き場を無くした水はドレンで排出させる考え方です。
その為パジェロミニのサンルーフは後付けなのに他のサンルーフ専用設計ルーフと同じ排水処理方法…。
これは取付する場合に脱着部品が多くなり面倒&難易度が上がりますね。
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内部はこのようになってます。
ドナーパジェロミニはこりゃまたヤニ汚れが酷く全体的にかなり汚いーッ!
後日談になりますが持ち帰って風呂場での清掃が大変でした(T_T)
あっ、このサンルーフはチルトアップ方式です。
パネルを開ける際には左右に付いてる安全ボタンを同時に押してレバー解除してから前に引き上げます。
開口設定は男気溢れる1段階のみとなっておりますがなぁ~(爆)。
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パネル開口した状態です。
「はッ?たったこれだけかい!」と‥思わずツッコミ入れたくなるような開き・・・いゃ、隙間ですが(^o^;)
まぁ、なんです‥そりゃなんせ鉄パネルなので視覚的な狭さがそう感じるだけですがな~。
喫煙者にはベンチレーション機能として強力な武器になりますぜ(ボロで実証済)。
さ~て、ここからが本日のメインイベント!
パネル助手席側に開口抑制用のハンガーがあり、これを指で押し下げて解除します。
その後チルトアップレバーを一旦下ろします。
下ろすだけでロックはせずに真ん中の金属部分を指で押さえ込むとバネ式の可動軸が縮みパネルと本体が切り離されます。
そしてパネルを持ち上げる!
前部のパネルステーは差し込み式となっておりパネルを一定角度にまで上げると固定溝から切り離せるようになっています。
そして後ろにスライドさせると完成に分離しパネルの取り外し完了~。
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ジャジャ~ン。
パジェロミニの運転席の頭上にはお空が見えるように!
雲一つない大空を‥
パジェロミニに乗りながら独占出来るなんてメチャクチャ気持ちよいですや~ん!
これがサンルーフ仕様の特権!
まぁ‥
テキトーにサンルーフを誉めればこのような台詞も言えますが
実際はこの作業をしたのが真冬の強風吹き荒れる寒い日でして…パネル開けた瞬間から冷気を伴った風が室内にガンガンなだれ込み‥寒さで手も震え動かず途中で挫折しそうになってた中での画像です。
勿論そのような状況下では「寒すぎて死ぬ‥わざわざ屋根抜いてこんなクソ寒い部品付ける奴は絶対アホじゃ~!」
代わって取付時・「暑いーッ!真夏にこんなクソ暑い(熱い)部品を取付るなんて正気の沙汰とは思えん!こんなモン付けようと考えた奴ぁ~ホンマにアホじゃ~」
と、心の中で叫んでた事はしっかり記述しておきます(爆)
7
デフレクターを外した開口部アップ画像です。
え~‥
まぁ‥
あの‥
小学生の図画工作じゃあるまいし‥。
こんな酷い施工方法でさも立派な工賃取ってたの?(苦笑)
まぁ見れば見る程酷い‥。
カバーが付いたら見えない部分とは言え簡易的なサビ止め塗料塗っただけで鉄板開口部断面は切りっぱなしやぞ~!
これから機会があれば純正サンルーフを付けてみようと考えられてる方、これが一つの基準として頭に刻み込んでおきましょう。
架装業者さんもコスト的な問題や納期等の時間的制約の中での施工だとは思いますが‥でもね‥申し訳ないがこれは図画工作の範疇での施工レベルっす。
なのでこの基準で満足せずこれより上を目指すべし!
さて、ルーフのリブ部分に見える三角形の金属製ステーがありますがこれは前部のデフレクターを保持する役割を担ってま~す。
んで、このステーが三個ありステーの固定にはリベットが使われ下の格納ユニットとブチルテープ併用挟み込みでリベットは打ち込みされてます。
打ち込みされてるリベットの数はステー分を含め前部左右に合計10本です。
解体屋等でサンルーフユニット一式を取り外すのに敢えて特別な工具は必要ありませんがこのリベットの頭を飛ばすのに3.5~4パイの錐との充電ドリルがあれば便利ですね。
汚く塗布されてるクリアのコーキングは元々からではなく後から充填したような形跡あり。
合計17ヶ所あるネジには上下接合部分にOリングが挟んであるのですが‥これが劣化で漏水した形跡がありますね。
その為かネジ穴付近を重点的にまぁ見事にコテコテ塗ってますがこのような形で充填しても意味ないのでは?
これは後から前オーナーが個人or修理業者に依頼して打った物だと推測されます。
もっと言うならこの個所にシリコンコーキングはどうかと‥?
絶えず熱と振動に晒される個所にシリコンでは防水性は2年が限界でしょ…
我が家のボロには変成コーキングで行くべ~。
要防水個所は
開口部周辺。
リベット打ち込み部10ヶ所
ネジ穴17ヶ所
この三点は確実に防水してやりましょうぞ。
8
最後に
このサンルーフには排水ドレンが前2・後2の計4ヶ所が設けられてます。
ドレン用のゴムホースは外径18パイ・内径12パイのホースを使用してます。
ルーフキャパからしてドレンホースはかなり大袈裟な感じもしないでもないですが‥しかし他の後付サンルーフのようにパネル部分を意図的に盛り上がらせるのではなくパネル部分がカバーより下がって縁が盆地のように囲まれてるパジェロミニのサンルーフはパネルに降り注ぐ0.33㎡分の雨はどんな理由があろうとも確実にドレンへ回収し外へ排出しなければならないっす。
他の社外サンルーフとは排水の考え方が全く違うと認識し穴開けケチって格納ユニットからのオーバーフローなんて恥ずかしい真似は絶対止めましょう。
んでまぁノーマルパジェロミニのシャシーにはこんなぶっといホースが抜ける穴なんて予めある訳がなく穴開け作業が必要となります。
画像のように前部はAピラーを通り下って足元横に穴を開けグロメットを介して外部へ排出されます。
後方のドレンはBピラーから入りドア開口部にあるルーバー状のブツ(部品の名前知らない)から排出されますねん。
ドレンの引き回しやサンルーフ本体の取付位置が予め決められてるので(格納ユニットの一部が内部ルームランプと絡む為)施工難易度は社外サンルーフよりも確実に上ですが‥。
屋根をぶった斬る勇気さえあれば貴方でも大丈夫!
では皆様
整備手帳パジェロミニ(ボロ)野望編三連発《のサンルーフ取付編》でまたお会いしましょ~。(^O^)/
おしまい
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